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パブリックコメントに対する見解を巡って [市政全般]

 今日から数日間、『地域福祉計画』でのパブリックコメントに応募した原文と、それに対する市当局からの見解を紹介したい。なぜか?
 私は、「自分が出した意見が正しいものだ」とは決して思ったりしていない。ただ「意見の違いがあってこそ、到達する結論は、より良いものになるであろう」と考えている。それが民主主義の基本なのだから・・パブリックコメントは、そういう理念があって、広く市民の声を聞いているのであろうとも思っている。だが、実際はそうなっているのか?
 そこで、原文と見解を見比べて、読まれた方の意見もできればお聞きしたいものだと思う。
以下、紹介する。                               Kawakami
 
◎ はじめに
 日本国憲法は、その第25条で「生存権・国の社会的使命」として
① 全ての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国はすべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない・・・とある。
この憲法の具現化と保障の為に設けられたのが「社会福祉法」である。社会福祉法では第2条に、福祉法が規定する2種の事業を上げている。第1種事業7点、第2種事業13点である。
 社会福祉法の規定に沿って、各地方自治体は、地域の実情に併せ、独自の福祉基本計画を立案し、さらに今回提起されている「地域福祉計画」立案に至っている。 
 私が、今回「地域福祉計画」(第3期)案のパブコメに応じた理由は、この法的背景を基本視点に検証してみたいと思ったからである。以下、上記視点から下記意見を提示する。
1、上記視点に誤りがないかを、付加する視点があればご指摘いただきたい。
 
◆ 市の見解
地域福祉計画は、社会福祉法第107条に規定される「市町村 は、地域福祉の推進に関する事項として次に掲げる事項を一体的 に定める計画を策定するよう努めるものとする。」に基づき、策 定しております。

▲ 回答に対する率直な疑念  
憲法をなぜ避けているのであろう?現政権に対する忖度かな? 

2、「福祉計画」以前の問題として、現状をお知らせいただきたい事項。
 昨年6月議会で考えられない事実が明るみになった。(となみ議員質問)それは職員の「ブラック企業」的状況よりまだひどい勤務状況である。特にひどかったのは、この社会福祉を担当する福祉課であった。退庁時刻が22時とか23時を過ぎるものがあったりした。タイムカードもなく、労働基準法無視の違法な慣習が横行していたのである。職員の生活が守られていないで優れた「福祉計画」などできるはずはない。その後、残業はあっても8時までを限度とすることが公表されたが、福祉課職員の勤務時間は、その後改善されているのか否かを前提条件として問いたい。

◆ 市の見解
 少子高齢化など福祉を取り巻く環境の変化へ対応している中 で、昨年度におきましては台風災害への対応も行ったところですが、事務の効率化を図る取り組みなどにより、労働環境を改善するよう努めております。

▲ 回答に対する率直な疑念
 もう少し自信のある見解が出るであろうと思っていた。残念である。台風災害時、さらにコロナと、職員の皆さんのご苦労は大変であろうと思っています。ただ、議会一般質問で明らかになった、考えられないようなブラック企業的残業の実態に対し、本当に労働環境は改善されてきているのかな?少なくても午後8時以降はみなさん帰宅されているのかな?(このこと自体も問題ではあるが) あくまでも風評であるが、「福祉課の電気は夜遅くまでついている」との声が聞こえる。これが続くようであれば情報公開条例に基づき確かめる措置を取りたい。

      (この稿続く)


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