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東京ガス天然ガス火力発電アセス方法書説明会傍聴記 [火力発電所]

 東京ガス天然ガス火力発電アセス方法書説明会傍聴記
文責   関  巖
 2023年8月20日14:30~16:30  於、長浦おかのうえ図書館

主催者 千葉袖ケ浦パワー社
 参加者 鈴木社長  林プロジェクト部部長 大塚プロジェクト部(主に質問の回答を 行った) 田中コンサルタント社社員
 
出席者は25名
私の知っている人ではA,B,C,D,E,F,Gさんと私の8名で発言はこの人達だけ。
 20代の若い人が半数以上を占めていたが発言なし。終わって駐車場で若い人とすれ違ったので、火力発電に興味があるのですか、と聞いたら何も言わずそそくさと行ってしままったのでアルバイトで来た動員者かもしれない。Cさんが終わって社員に動員をかけたのか、と聞いてそのようなことをしていないとのことだったが・・・?

 経過説明
 2015年に東京ガス、出光興産、九州電力の出資により千葉袖ケ浦エナジー社を設立し、袖ケ浦中袖の出光興産の敷地内に出力200万kWの石炭火力発電所の計画を発表した。CO2問題や採算性からこの計画は断念した。
 2019年に東京ガス、九州電力の出資により千葉袖ケ浦パワー社を設立し、同場所に出力195万kwの天然ガス火力発電所の計画を発表した、途中で九州電力が抜けて、更に温排水を出すことに金田漁協の強い反対に遭い断念した。
 2022年東京ガス単独で事業を見直し、冷却に海水を使うことを止めて空冷式にすることとして計画した。
 本日はこのことのアセスメントの第一歩である方法書の説明会で、これから行う環境アセスメントの項目や評価手法についての説明であった。

 事業内容
 天然ガス(主にメタン)を燃焼させその高熱ガスで発電タービンを回し、更にその燃焼熱を利用して高温の水蒸気を作ってその水蒸気でも発電タービンを回す(これをコンバインドサイクル発電方式と言う) 
出力65万Kw×3基=195万Kw 2029年稼働予定
*排気ガスはCO2と水蒸気。CO2は石炭火力の半分と言われているので石炭火力10 0万Kwの発電所と同じCO2が出る。(関)
石炭から出る硫黄酸化物は出ないが窒素酸化物は出る。窒素酸化物の排出基準を4.5PPMにした。これは前回の計画5.0PPMより下げた。排水は袖ケ浦市下水処理場に流すので直接海への放流はない。
本社は袖ケ浦市になっている。

 質疑応答
(A)CO2は石炭火力の半分だが窒素酸化物は出す。袖ケ浦市では臨海部の学童のぜん息患者が多いことが市の教育委員会の資料でも分かっている。方法書にはそのことに関する項目がない。現状を把握し稼働後の状況を追跡調査するように求める。
A,窒素酸化物の少ない燃焼にして海水冷却の時の5.0PPMより1割低い4.5PPmの排出にした。千葉県と公害防止協定を結び光化学スモッグ注意報が出されたときの対応はその中で考えていく。
(関)石炭火力の時CO2の年間排出量が配られた資料には載っていなく私の質問に口頭で答えた。今回はこの大事なデータを配布資料に載せて欲しい。
A,次の準備書の説明会の時には資料に載せる。
(関)空冷式になると廃熱は空気を暖める。その廃熱は年間何Kcalとなるか。またこれによって袖ケ浦市の気温が何度上昇するか評価して欲しい。
A.温風は上昇気流となる。年間排出calを載せる。市の上昇気温も載せる。

(B)環境問題などしっかりとやって地元と共存共栄で進めて貰いたい。東ガスは東電を買収して電力の盟主になれ。社長は不退転の覚悟で最後まで頑張れ。応援している。

(C)廃熱の温風が上昇すると言ったが海からの横風の時は地元に流れる。シュミレーションして欲しい。
A.空冷式は国内に2例あるが地表面の影響は少ないと聞いている。シュミレーションをする。
(C)CO2対策としてH2燃焼の目処はついているか。
A.今後検討したい。CO2を地下へ埋める等のことも研究したい。
(C)温室等温排気の利用は考えないか。

A.熱を回収する技術、場所、コスト等で難しい。
(関)発電効率について63%と出ているが信じられない値だ。説明して欲しい。
A.発電効率にはHHVとLEVの二通りがあり、HHVが56.5%、LHVが63%で一般にLHVの値を使っている。
*HHVとLHVの説明で水の潜熱の説明など受けたがよく分からなかった。(関)
(関)メタンが出す熱エネルギーのうち、何%が電気エネルギーとなるか。電気エネルギーになった残りは最終的に全て熱になるので、そこが知りたい。
A.電気エネルギーになるのは63%である。ちなみに石炭は43%、石油は41%である。
(関)要するにメタンを燃したとき63%の残り37%が廃熱として出てくることになるのでそこを市民に分かるように説明して欲しい。
A.はい、承知しました。
(A)要望だが元会社の東京ガスに伝えて欲しい。天然ガスでも窒素酸化物などが出て市民の健康に問題が出る。火力発電建設には反対だ。東ガスはこれから再生エネルギーに資本を全部投入し進めて欲しい。
A.東京ガスに伝える。再生エネルギーは必要だが電力の調整役として火力は一定程度必要だ。理解して欲しい。

(D)公害問題に最善を尽くして欲しい。空気が暖まれば海水も温まる、海水に影響はないか。地下への放熱はないか。地下水を使うのか。
A.大気から海水への影響はないとは言えないが1社だけの影響を予測するのは難しい。地下への放熱はない。発電用の水は千葉県の工業用水を使い最終的に下水として市の下水処理場に流す。上水道はかずさ水道広域企業団の上水を使い浄化槽を通して放流する。
地下水を使うことはない。


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東京ガスさんへ~夢・幻の提案 [火力発電所]

 東京ガスが、石炭火力発電所建設を断念し、つぎのLNG火力発電所建設計画は思わない漁民に反対され決断を躊躇したまま時間がすぎていた。
 それが、ようやく二日前の日経新聞記事のような内容を付け加え建設に踏み切ったという。
確かに、いろいろと配慮した事項が浮かんでいる。
 さてこれを見た会員から次のようなメール往復による愉快な記事が送られてきた。
今日はそれを紹介する

Aさん
 温排気も捨てたもんじゃ無いかも、 温排気で ドーム型温室を設置し、南国植物園、観葉植物育成ドーム、「袖ケ浦南国パラダイス」と銘打って一大観光施設も良いかもね

Bさん
 なるほどね、逆転の発想だね
袖ヶ浦産直バナナとか、チョウザメの養殖とか、臨海プール閉鎖でプールなしになっていると聞くが発電所温水を利用してハワイアン袖ケ浦スポーツセンター
でもあそこの敷地面積狭いのでお客さん駐車場どうするかな、3階建屋の駐車場??とか
   視点を変えて
 袖ヶ浦市民は電気料金無料なんていう計画も袖ヶ浦市が有名になって人口減少地域の平川地区にも移住してくるかも知れませんね、遊休農地の活用も考えないといかんな

 水素に官民合わせて15兆円投資、水素は燃えたら水、かずさ広域連合水道企業団が水道料金を値上げしたら煙突からでる排気ガスから飲料水作って4市に売りましょう これは(笑)だがガスタービンで使う燃焼用空気はヘパフィルターを通過した粉塵が極度に少ない超きれい、空にそのまま排気するのはもったいない
 さらに燃焼でできる窒素酸化物対策のアンモニアも含んでいるので畑に撒けば肥料水になるかも??
それに排気ガスは結構熱い、まだ電気エネルギーとして回収できる温度があるよ

Aさん
使い道ないから排気ガスなんでしょ

Bさん
 いや、ちょぴっとでも結構な電力になるかも、スターリングエンジンとか少しの温度差でしこしこと働く静かなエンジンがあって潜水艦で利用されているよ

Aさん
 へー!!でもそんなちょぴっとな電力をなににつかうの?

Bさん
 Aさんは袖ヶ浦を常磐ハワイアンセンターのような有名ななにかにしたいんだよね、だったらイルミネーションで、上空を飛ぶジェット機の窓から見えるイルミネーションが、排気ガスから作ったしこしこ電気なんて言ったらSNSでバズって袖ケ浦を有名にできるよ
ハワイアン袖ケ浦の夢は正夢か?夢 幻か?

Bさん
 ねーAさんAさん 私のまじめなアイデアを 東京ガスに直訴提案しようではありませんか?

Aさん
 え!!何を提案? どうして東京ガスに直訴するの?

Bさん
 だっていまの市長は若いけど年寄りっぽいから東京ガスに直訴なんじゃ、直訴しても切腹にはならんしな・・・いま個別住宅で耐震強度がしっかりしている住宅には太陽光・蓄電池を工事費用ゼロ円で設置し、設置費用は東電の電気代より安い値段で毎月支払う、毎月の支払い少しだけど下がるし、停電があっても電気使えて安心安全な電力となる。
 さらにローン期間返済完了後は設置した設備は設置者個人の所有となるし、固定資産税ゼロ円、故障も東京ガス持ちなら文句なしじゃ
 つまり市民は今の東電電気代より少し安い料金で安心安全な電力設備が手に入る仕組みなんじゃ。

 このようなサービスをする会社の本社を袖ヶ浦市に作って袖ヶ浦市を起点に房総半島を手はじめに関東一円に展開する会社を作って欲しいと直訴するんじゃ

Aさん
 でもそんな会社作れるの

Bさん
 10000円札の顔写真は渋沢栄一翁で東京ガスを作った方、渋沢栄一翁と廣池千九郎さんの「道徳経済思想」を持っているすごい会社だし、ガス火力を計画実行する「千葉袖ケ浦パワー」と木更津市にある「東京ガスライフバルかずさ」でコンビを組んで良い会社ができると思うよ。そして地元の子供たちの学習目的の希望になりえると思っているんじゃよ 
 ずっと前の吉堀市長は【 教育は人づくり 】という思想であった。この目標が、この思想が、いまの市長にないように見えるがAさんどう思う

Aさん
 うーん、確かに存在感ないなぁ~ 

Bさんは【負えねー爺さん】と思っていたがたまにいいこというね!!
  花火大会の夜、袖ケ浦公園でいっぱいどうです??

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市原地区コンビナートの電源状況 [火力発電所]

 私たちの事務局長はすごい!思いつき・発想が次から次へと浮かんでくる。浮かぶとその発想が実現可能かどうか、調査に入る。自分の目で確かめて見なければ落ち付かない。パソコンを自由に使って全世界の動きから、身の回りまで、発想したことの理論的背景を確かめる。
 つまり、労働者であると同時に熱血漢的学者でもある。ここ数日、その足跡を追ってみようと思う。
先ず、葬儀の帰りに通りかかった市原市のコンビナートを眺望し、次のような状況を見て考える事例から紹介しよう。                   kawakami

 葬儀の帰りに、養老川河口にある海釣り公園近くから対岸の五井火力建設状況を撮影してきました。
この写真公開ついでに個人的な見通しを記載しておく。

 添付写真3号は影で見えないが基礎工事と骨組状態でしょう。

 昨年夏から送電線(碍子形状から多分50万ボルト)建設が養老川から五井火力まで進んでいたので建設しているなと思っていましたが、隣の石油会社でも建設工事が進んでいたので、火力の建物であるのか判断できませんでしたが、昨年から建設していたものはタービン建屋であったことがボイラー1,2号が姿を今回現わしてはっきりしました。
流石78万kWの排ガスボイラーと煙突直径は大きい(姉崎は65万kWで2周り小さい感じ)

 姉崎火力新1号は2月に運転入りしたが今は検査停止、2号機は4月から運転入り予定だが運転開始していない感じ、3号は来年運転開始予定

 1974年ー79年建設の袖ケ浦火力は今でもバックアップ用として重要な地位を占めています。
 なぜなら隣の東京ガスの計画は居眠り状態、東電のほとんどのガス火力はガスタービンのため、出力低下運転に不向きでかつ、東京ガスのLNGを気化させるのに火力排水の温排水が利用され、冷やした海水は冷却水として東電側も歓迎の関係。握手しながらお互いに蹴飛ばす関係です。

 今回建設の五井65*3と新姉崎78*3はガスタービン火力なので低出力安定運転には不向きであることから電力需要が下がるタイミングでは、古い袖ケ浦火力の出番は当分続く。

(横須賀65*2が正式運転で安定化すれば、横須賀が袖ケ浦の役割を分担するようになる可能性が大きい??そうなれば量級袖ケ浦1号は長期計画停止という名目で実質廃止になるでしょう
 裁判行方次第で袖ケ浦火力の延命措置は継続、234号は旧式とは言え良い維持管理から当分延命。
 南横浜火力、970-1973ほぼ停止状態だが運転しているようなので南横浜火力が廃止までは健在か)

 以上、葬儀帰りのコンビナート眺望から、私が感じた状況把握メモです。ご参考まで

五井火力更新計画.PNG


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火力発電所新設計画見直し発表 [火力発電所]

「豊かな東京湾を守れ」の漁業関係者の声を聴き天然ガス火力発電所新設計画見直し発表
「 浜田の翁」さん寄稿

東京ガス㈱の天然ガス火力発電は、温排水を放流する海水冷却方式から空冷方式へと計画を見直し、稼働開始時期を2年繰下げ2030年とすると発表しました。
 東京ガス㈱の社長さんは「脱炭素化」を目指すと述べられ、今後の経営理念では「天然ガス」と言う文言を外し「エネルギー」とすると発信されました。大きく脱炭素化企業へ ハンドルを切りました。
その反面、天然ガス火力発電は再生可能エネルギーの狭間を埋める役目として残るであろうとの見解は捨てては居ない、今後の企業活動を注視して行きたいと思います。

1970年代前の東京湾は世界でも屈指の漁獲量・多種類の多様性を誇る湾でした、「江戸前の魚」と呼ばれ、新鮮かつ美味しい魚が取れた漁場でしたが、1975年頃からは 湾周辺都市の人口は増加し、コンビナート企業進出の為 湾岸周辺の干潟は埋め立てられ工業地帯となった時期から東京湾は激変しました。

都市周辺住民の生活様式も様変わりしました。森林は荒れ、農業も様変わりした。合成洗剤普及、下水道敷設率も上がり、有機栽培農法から化学肥料農法へ、除草剤、農薬散布は当たり前になった。
東京湾岸周辺企業は各種業の生産活動で発生する温排水で平均海水温度は上昇し アサリ、青柳、蛤、等の貝類は採れ無くなりました。 江戸前 浅草海苔 や 湾内海底に繁殖する藻類も育たない。そのため魚の住み家が無くなり、漁獲量は落込む、東京湾内で漁業を生業とする事が出来無くなりました。


林業、農業の衰退、今は漁業の衰退が起きている。若者達は海を離れて 故郷を捨て行き 今は後継者も居ないのが現状です。
そこに併せて、地球規模の温暖化が進み将来が見えないのが現状です。
11月 7日から エジプトで「COP27」が開かれています。
地球規模の気候危機を阻止するための 国際会議です。
メインテーマは『協力か滅亡か』です。

 今後の 東京ガス㈱ 天然ガス火力発電建設の成り行きを注視すると共に「化石燃料から再生可能エネルギー転換」の声を上げていきましょう。それが「豊かな東京湾を再生し漁業を守る」事になるのです。(クリックすると大きくなります。)

漁業.PNG

地球温暖化の防止.PNG



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千葉天然ガス火力発電所建設計画 [火力発電所]

 東京ガスLNG火力発電創業開始を、2028年を2030年に延期。現環影響境評価を取り下げの発表との情報。その理由を今少し詳しく教えて頂けませんか!昨日(11/12)長浦図書館で各社の新聞を閲覧したがこの記事載っていませんでした。

 こういうメールが会員から届きましたので、この記事を掲載した日本経済新聞記事を中心にお知らせします。
 
◆ 令和3年(2021年12月15日)の記事
(仮称)千葉袖ケ浦天然ガス発電所建設計画は、東京ガスと九州電力で液化天然ガス(LNG)を燃料とする火力発電所を2028年身も稼働させることを明らかにした。この発電所の計画では最大出力原子力発電所の2基分に相当する200万キロワット程度の出力になる。
 内田社長は「水素・アンモニア混焼を前提に設計する」と話している。このことでCO2排出量減少をが、発電コストの抑制が課題となる。

◆ 令和4年(2022年6月15日)の記事
「千葉のLNG、九州電力撤退」との見出しで、九州電力が燃料価格の高騰で、電力小売りの採算が悪化し、投資負担を回収できないという判断で、この計画から撤退を決定。東京ガスは単独でも計画を維持する。東京ガスは、ガスと電力のセット販売で顧客を増やしており、自前の大型電源を持てば商機を拡大できるとの判断だ。
 今後自前でも投資負担に耐えられるか改めて査定する。収益性次第では規模を縮める可能性はある。電力需給は綱渡りだ。

◆ 令和4年(2022年11月12日)の記事
 東京ガスは11日千葉県で計画している液化天然ガス(LNG)火力発電所の「環境影響評価」(環境アセスメント)を取り下げたと発表した。
 2028年にも稼働するとしていた目標を、30年度に遅らせる。発電所建設を巡って漁業関係者らとの調整が進まず一部設計を見直す。総事業費なども膨らむ可能性がある。

◎ 以上の経緯です。「環境アセスメント」への意見はどっさり出したのですが、新たな「環境アセスメント」を出し建設を進めるのか、断念するのかは、まだ未定・・まだ喜んではいられないというのが、私の個人的意見。以上です。
                           kawakami 

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東京ガスさん聞いてください見てください [火力発電所]

◎ 東京ガス圏内に大阪ガス子会社が初期投資ゼロ円で太陽光発電システムを設置で進出
 設置費用ゼロ円、税金ゼロ円で設置費用と維持管理の料金、支払いはサービス料金で
                                 投稿者 事務局長
 日経BP記事2022.10.13によると大阪ガスの100%子会社のDaigasエナジーと山善が共同して神奈川県開成町にある日本クレシアの開成工場に出力439kWの太陽光パネルを初期投資ゼロで設置し、維持管理も無料で2023年3月から20年間にわたって電力を供給・販売する。
支払いは20年間のサービス料金で行う
年間発電量は約50万kWhを見込み、年間CO2削減効果は約197tとなる。
 
 日本クレシアにとって3件目の太陽光発電設備であり、初期投資ゼロモデルでの導入は初めてとなる。
 同社は「日本製紙クレシア環境目標2030」において、直接排出する温室効果ガス排出量の2013年度比45%削減を目指している。

 山善とDaigasエナジーは、2021年10月に基本業務提携契約を締結し、共同でオンサイト型PPA事業を立ち上げた。山善が同社顧客や取引先を中心に太陽光発電設備を提案・所有し、Daigasエナジーがエンジニアリングおよび維持管理を担当する。

 東京ガスも同じような子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズという会社を持つが東京ガス圏内に大阪ガス子会社が進出し、気持ち穏やかではないニュースではと想像します。
時代はこのように年々、再生可能エネルギー電力を拡大する基調に入ってきていて一般企業が脱炭素を目指し始めています。

 このようななかで、CO2排出半減の2030年に近い26年から運用開始という・・袖ケ浦市中袖への大型ガス火力建設に大金を使うより再エネ拡大競争相手に負けないように大きな屋根を持つ工場やスーパー、ドラッグストア、運送業と“広く深い”関係を結んでおくことが企業安定のために良い選択ではないでしょうか?

 また私たちの家庭で使うガスが天然ガスであるために毎日CO2を発生させているので早期に合成メタン製造技術確立とその製造につかう電力が自然エネルギー電力であることがカーボンニュートラル時代のために必要であります。

 大量で安価な合成メタン製造のためには、火力発電所建設の資金を豪州や米国のような土地の安価な国で投資し、大きな風力発電、太陽光発電所用地を確保・建設し、現地に送電しておくことが肝要と考えます。

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東京ガス出前講座への質問 [火力発電所]

 私たちの会から要請して、市役所環境管理課の呼びかけで、東京ガス千葉支社の講師による、出前講座開催の予定です。出前講座は9月議会終了後になる予定ですが、コロナが落ち着くよう念じています。
 市役所環境管理課の部長さんをはじめ職員の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

 袖ヶ浦市 環境管理課の皆様へ
                      袖ケ浦市民が望む政策研究会 会長 関 巌
                            事務局 富樫2022.8.10
       出前講座:東京ガスセミナーの内容について要望
(東京ガスの講師にぜひ話してもらいたいこと)
はじめに
 環境管理課の皆様には猛暑にも関わらず環境保全の観点で日ごろ多大な努力をされていることに感謝申し上げます。
 私たちの要望に基づいて東京ガス(株)の千葉支社の方が出前講座の講師としてお話していただけると聞いて大変うれしく思っています。
 その件で私たちが是非とも聞きたい内容をあらかじめお知らせし、出前講座が実のあるものになるようにと思い、以下の項目をお知らせいたしますのでご検討をお願いします。

1. 私たちが期待している出前講座の内容

1.―1 袖ケ浦市に話して欲しいこと
1) 袖ケ浦市の環境基本計画における公共施設への再エネ導入方針について
2) 環境基本計画と地球温暖化防止計画における再エネ導入の工程について
   (なにを行ってきているか? これからどこに何をいつまでに実施するか?)
3)予算措置と実施のための組織陣容について
    注: 以上は実態を確認することが目的ですのでなにも進んでいなくても非難することはあり    
       ません
4)袖ヶ浦市の契約電力価格と契約期間などの条件

1.―2 東京ガス講師に話して欲しいこと
 東京ガスホームページ https://www.tokyo-gas.co.jp/news/index.html にある他市における自治体への「カーボンニュートラルシティ実現に向けた包括連携協定 」 の内容を説明して欲しい
差し支えがあれば、自治体の名前を省略しての話で結構です。
 ① 自治体の方から東京ガスに提案があって始まったのか、あるいは東京ガスから自治体に働きかけで始まったのか
 ② どんな条件が整えばカーボンニュートラルシティに向けて東京ガスの協力が得られるか?
建物の条件、送電線の条件、空き地の条件、農地なら農地解除、市の態勢、その他
 ③ 差し支えない範囲で協定と実施の大まかな内容
 費用負担と補助金割合を踏まえ、自治体にはどんなメリットがあるのか?デメリットがあるのか?
を知りたい。 例えば
1. 今後のエネルギー資源価格高騰が予測されるなかで電力会社からの電力購入価格は高騰が予測できる。
2. 一方、PPAの場合は15年20年とかの契約期間中はkW価格が固定され、固定資産税、設備維持管理の煩わしさから解放される。
3. 一方、PPA契約期間中は契約内容に拘束され、勝手に設備移動や廃棄などできない
4. 政府の補助金があるので設置費用が下がり電力費用が過去の例では○○%下がることが期待できる。
5. オフサイト物件が多いと自己託送費用でメリットが圧縮される。
のようにメリットとデメリット比較表を提示して説明がされれば私どもも分かりやすい。

 太陽光発電設備を設置する業者(この例では東京ガス)の費用負担で設置し、設置する自治体側では費用負担しないで、発生した電力量に応じて電気代として支払うPPA方式が最近は人気のようです。

  ④ 袖ケ浦市の公共施設への設置の場合、設置場所の条件が多様のため設置費用もそれぞれの設置対象で大きな差が生じ、設置費用が高くなる場合メリットがない場合もでることが考えられますが、支払い条件は設置対象個別になるのか、まとめて1つの契約ができるのかというような事例についての説明もあれば大変参考になると思います。
 またこのような設置費用の高いところには設置しないで設置費用の安いところで沢山発電し、余剰分を自己託送した場合の託送費用を含めてメリットがでる条件について聞きたい
         (損益分岐点の買電価格など)

★ 再エネ導入方式には一般家庭への設置工事のようなオンサイトの一括支払い方式や各種PPA方式など多くの設置方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあると思います。
 袖ケ浦市は内陸部に多くの遊休農地を抱えており、そこに対する再生エネルギー設置についても話していただきたいところですが、状況把握に時間をかけるのも大変ですので今回は東京ガスのプレスリリースに掲載された多くの市で採用された方式のメリット・デメリットが分かる内容を話していただければ幸いです。

以上


追記:市職員の皆様へ
 カーボンニュートラルへの動きは止めることのできないことですので、自治体の公共施設への事業のみならず近隣の工場や大型商店、運輸・倉庫、耕作放棄地活用での農業への導入など多様な対象に拡大していくことで市内にあらたな雇用と事業が生まれることになると信じております。
 このような取り組みを市として行うことは、市役所の皆様に大きな負担となると思いますが袖ケ浦市の未来のためにぜひ取り組んでいただきたいと思います。私たちも共に努力したいと思います。
(出前講座資料を人数分印刷するなど協力いたします)

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県の環境審議会傍聴 [火力発電所]

 ー (3市と県の環境審議会傍聴、住民説明会参加で思ったこと)ー

 環境影響評価のアセスメントは基本的に事業者の計画を進めることを前提にできていて
ブレーキのない自動車でストップすることはないようだ。
(たくさんの環境審議会と住民説明会に参加傍聴しました。でもみな同じでした)

 審議会の会長にもとんでもない人がいて、方法書の審議会ではこんな会長の発言があった。
ある委員2名が、発電所の建設自体に疑問的な意見を言ったときと温排水を出すことに疑問的意見をそれぞれ言った際にその会長は

”今日は方法書の記載事項の審議会なので反対意見を言う場ではない、評価方法の不足とか評価方法の修正を審議してほしい”
と委員の発言を抑える会長発言があった。

 その一方、ある審議会では会長自ら疑問点を発言することもあって、ずいぶんと会長の人柄や会長の環境保護への理解度によって審議会の雰囲気が変わるものだとびっくりしたものです。
 確かに審議会は決議機関ではないので、賛成反対を決議する場ではありませんが、意見として反対賛成を言って悪いことではないはずです。
なぜならば、事業の中止も選択枝であるので反対する理由を述べることを抑えてはいけないと思います。

 また、アセスの仕組みのなかで住民の意見を聞く説明会を設けるのは義務でありますが、意見を聞き捨てても違反にはなりません
 たとえば現在、海側(コンビナート企業側)の子供たちに呼吸器疾患が多いと言う事実があるなかで東電姉崎火力、五井火力の更新計画での煙突高さ80m。そして千葉袖ケ浦の新設のガス火力も東電の2か所のガス火力に倣って80mです。
 事業者はコンピュータでの解析データで、予定地から5km程度の排煙着地点の空気の汚れは0がいっぱいの希薄な汚染だから問題ないと言う
 タービンやボイラー建屋の高さも基準以内で問題ない。計算条件は出力100%で煙突有効高さ最大の条件・・・。

 しかしである、この評価のもとになるもともとの汚染は、日々時々刻々変化する瞬間最大汚染濃度
ではなく平均濃度(台風で言えば最大瞬間風速と最大風速で大きな差があり、最大風速に家が耐えても最大瞬間風速で壊れる)

 平均ということは太平洋側から吹く風での汚染とコンビナート。企業側からの場合、しかも昼と夜でも季節でも変化するので平均が汚染度の基準として正しいとは言えない
★大気汚染判断の正しさのは呼吸器疾患の多少で判断すべき
★CO2排出の是非は過去と現状の気候災害の多さの比較で判断すべき でしょう
  
 わかりやすい例を挙げれば
団地の暴走族のお兄さん一名いて朝晩一回だけ一瞬爆音だして走るとその団地は居心地が悪いが、騒音を平均すれば環境基準以下で騒音の観点で問題ない団地になる
 (平均値は最大値をカットして平均する仕組みになっています)

 こんなことを勘案し本当に問題ないと言うのであれば運用開始する前の今、海側住民の子供と、高齢者の健康診断記録を毎年行い運用後と比較して問題あるかどうか?証拠を取っておくべきでしょう
このことを東電火力の更新計画の意見書にも書いたが無視されています。

 幸い県の審議会はあと1回8月17日にあるようですので
健康診断を東京電力と東京ガスの費用折半で行うように直接千葉県に意見をだそうと思う。
姉崎・五井火力更新と千葉袖ケ浦天然ガス火力は同じ思想での建設計画なのだから

                            傍聴者からの寄稿



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袖ケ浦市環境審議会の「環境影響評価」報告 [火力発電所]

 環境審議会での「袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画」にたいする「環境影響評価」審議報告が市長宛て提出されています。興味・関心のある方は、下記URLをご覧ください。  kawakami


https://www.city.sodegaura.lg.jp/uploaded/attachment/29959.pdf


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「袖ケ浦天然ガス火力建設計画」の現状 2 [火力発電所]

 ◆ 大手電力会社はどうしたか?

 経営悪化で大手電力会社は多くの発電所の維持費節約で停止、廃止を実行したことで電力に余裕がなくなった。東北電力圏内の発電所が地震で損傷したこともあってさらに電力供給力が低下した。 
当然電力卸市場に出回る電力が減る、でも新電力は顧客に電気を売る必要があるので買いの札を入れる==>買い札多く、売り札が少ないから価格が上がった。

 (さらに昨年と今年冬は寒いし曇りで電力使用量が増加、でも太陽光は悪天候で発電しない。さらに卸市場価格が上がる)
 新電力は赤字となって倒産がでた。
この状況を見て嬉しいのは大きな電力会社、電力逼迫の継続は原発再稼働や石炭火力批判をかわす世論になる。 老朽火力は停止のままで再稼働はできるだけしない方が得の状況

◆ まず東ガスの状況について

 東京ガスはいままで順調に顧客数を増やしてきた。なんと300万件です。 東電の低圧顧客の1割です。 しかし東ガスの保有する発電所は売却と更新工事で250万kW程度に減少していたところに電力逼迫(意図的)が起こった。 
 ロシア侵略でのガススポット価格が急騰で追い打ち。 でも東ガスのガス輸入契約は15年の長期契約で原油価格連動なので、既存ガス契約分に対して即時の影響は少ないが、建設計画の千葉袖ケ浦天然ガス発電が使う分は新たに輸入契約が必要です。そのため高い価格での契約となれば採算性が見込めないとして撤退の可能性があります。

 新電力としての東京ガスは、契約顧客に電気を供給責務があるので、自社電源と相対契約で得る電気で足らない分は卸市場から購入する必要があるので、電力事業の採算性は悪化する。
 そこで東ガスは市原市などのバイオマス発電や太陽光など獲得中で、椎の森工業団地の発電所も購入しています。
 火力に偏った電源構成なので将来、大失敗になる可能性が大きい。バイオマス発電の燃料も輸入なので円安で採算性割れになるでしょう

◆ 再エネの動向について
 ついに野立て産業用太陽光電力の入札で10円以下に到達。まもなく火力より安価な電力として争奪戦が展開される価格になるでしょう(日本は設置場所がもうほとんどないのが問題)
 屋根置きはまだまだ高いのでもうすこし競争力がつくには時間がかかるでしょうが、輸入燃料価格が上昇。大手
  千葉袖ケ浦ガス火力のアセスは6.23に木更津市で環境審議会があり、3市の審議はすべて完了で6月末あるいは7月初旬に県に市長意見として送付されます。
 県に到着すれば40日程度で審議2回が終わり知事意見として経産省に送付
 経産省ではめくら判で特に精査することはありません。学識経験者での審議もなく受領で事業者は指摘事項があれば評価書を作成し公開でお仕舞い着工OKとなります。
 九州電力の撤退で1社で3基建設2500億円負担は大きいので中止、あるいは2基にする可能性があります。

 欲張って顧客数増やした結果、発電所建設に大金投資で負債を抱え将来、世界の圧力など禍となって東京ガスは経営悪化する可能性を感じます。

 燃料費のかからない自然エネルギー電力を売る会社であれば小規模でも末永く存続できるので、意見書手紙には第2東電になってほしくないと書きたい。

 振り返れば2014年ごろ?石炭火力に日本が狂った。しかし5年後断念。いまはガス火力に夢を見る、運転開始は2028年、2030年CO2削減46%、COP目標1.5℃が守れないことが明確になる年です。その後何年運転できるのか疑問になった九州電力は撤退を決めました。
 九州は日本でもっとも火力に対して再エネが迫っている地域。その経過を知っている池辺社長は袖ケ浦のガス火力がながく続かないと見たのでしょう。

  以上が私たちの会の事務局長の現状分析です。いかがですか?  kawakami

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「袖ケ浦天然ガス火力建設計画」の現状 1 [火力発電所]

 今年の夏は節電が叫ばれています。どうしてこのような状況になったのでしょう。そして私たちの街に建設予定であった「石炭火力発電所計画」は断念され、あらたに東京ガスと九州電力で「袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画」が発表されたのですが、6月14日、突然九州電力が撤退するということが発表されました。東京ガスは「目下検討中」と続いていますが、これらの状況はどうして生まれたのか。今回は連載でそのことを明らかにしていきたいと思います。

◆  その1 東電などの大手電力会社は新電力への考えについて

① 東電 関西電 中部電 東北電 九州電 中国電 四国電 北海道電 北陸電 沖縄電     
 これが大手10社です
  新電力というのは2016年4月以降、電力小売り全面自由化になったことから設立された電力会社 
 で、現在700社以上あると言われています
  新電力は電気の卸市場から10円程度で購入、28円ぐらいで市民に売ってもうけます。大金がか 
 かる発電設備なしで儲かるのですから雨後の筍のようです。

② 考え方
  大手電力会社は、自由化の際に新電力なんかこわくないと言っていました。 理由は発電所を持た 
 ない会社が新電力会社を作っても他の発電会社や電力広域的運営推進機関(電気卸市場)から電気を  
 買って売るだけだから、我々の販売電力量は減らないからがその理由です。

 ところが思いの他、新電力に移る市民が多く、省エネや太陽光発電設備普及で電力売上が減少し経営悪化が進みました。

 しかも大手電力でない発電会社と相対契約で電気を仕入れる新電力、自前発電所をもつ東京ガスのような新電力も出てきて大手電力会社の経営はさらに悪化
 経営悪化と電気卸市場の仕組みが電力の逼迫の原因は次回に書きたい
                              (明日に続く)

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「東京ガス」は継続検討 [火力発電所]

 「袖ケ浦天然ガス火力発電所」 建設計画から、九州電力は撤退を表明した。肝心の東京ガスはどうなるのであろう。「検討継続」ということを公開したことを、広島の松田さんが送ってくださいました。原文のまま公開させていただきます。    kawakami

                              2022年6月15日各 位
 会 社 名 : 東 京 瓦 斯 株 式 会 社代表者名: 代 表 執 行 役 社 長 内 田 高 史
(コード:9531 東証プライム・名証プレミア) 問合せ先: 総 務 部 法 務 室 長 永 友 修
(T E L.:(03) - 5400 - 3894)

     千葉県袖ケ浦市におけるLNG火力発電所の検討継続について

 当社は、これまで九州電力株式会社(代表取締役社長執行役員:池辺 和弘、以下、「九州電力」)とともに進めてまいりましたLNG火力発電所の共同開発に向けた検討(以下、「本検討」)について、下記のとおりお知らせいたします。

                       記

1.事実の概要および決定の理由
 2019 年 1 月 31 日付適時開示「千葉県袖ケ浦市における火力発電所開発検討の内容変更について」のとおり、当社および九州電力は、共同で本検討を進めることに合意し、千葉県袖ケ浦市にある出光興産株式会社所有地を活用した LNG 火力発電所の共同開発について検討を行ってまいりました。
このたび、九州電力が本検討からの撤退を決定しましたが、当社としては、今後の検討を継続してまいります。

2. 今後の見通し
 当社は、再生可能エネルギーの導入に欠かせない調整力として期待される LNG 火力発電所への投資を通じて、電力の安定供給に貢献し、責任あるトランジションを実現するべく、同地点における LNG 火力発電所の開発検討を引き続き進めてまいります。

以上

東京ガス地図.PNG

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LNG火力建設計画から九州電力が撤退 [火力発電所]

 昨日もお知らせしましたが、九州電力が「袖ケ浦LNG火力建設計画」から撤退したことに」ついて、
石炭火力を考える東京湾の会・袖ケ浦市民が望む政策研究会・NPO法人気候ネットワーク・国際環境NGO FoE Japan・の4団体による声明を発表しました。ご覧ください。

                                 2022年6月15日
【声明】

         千葉袖ケ浦のLNG火力建設計画から九州電力が撤退 
        ~気候危機回避のため東京ガスは事業計画から撤退を~

                           石炭火力を考える東京湾の会
                           袖ケ浦市民が望む政策研究会
                           NPO法人気候ネットワーク
                           国際環境NGO FoE Japan

 本日6月15日、千葉県袖ケ浦市で計画されているLNG火力発電所(最大200万kW)の事業から九州電力が撤退すると発表した。その理由について、「エネルギー情勢については、世界規模の混乱が続いている中で、燃料市場、電力市場を含め当該プロジェクトを取り巻く諸情勢を総合的に判断した」としており、この決断に敬意を表したい。

 一方、東京ガスは、九州電力が撤退を決めたにも関わらず、引き続き本事業を検討していくとし、事業の継続を表明している。

 本事業は、2015年石炭を燃料とする火力発電所の計画だったが、2019年1月に十分な事業性が見込めないとの判断から断念すると発表され、共同出資者であった出光興産株式会社が事業から撤退した。その後事業計画は石炭から天然ガスへと燃料が変更され、2020年に方法書が公表、今年になって準備書が公表されている。
 2028年からの運転開始を見込んでいるが、準備書によれば、3基の合計で472万トンものCO2を排出する。しかし、気候変動の悪化は想像を上回る勢いで進行しており、IPCC第6次評価報告書では、現在気温上昇を1.5℃の上昇にとどめるための経路になく、直ちに大幅な削減が求められると報告される中、新たに追加的な大規模排出源を増やせる余地はどこにもない。

 現在、ウクライナ情勢をめぐる電気代の高騰や電力不足など、エネルギーをめぐる問題が様々顕在化する中、日本において対応すべきは、省エネの徹底でエネルギー消費量を大幅に削減し、再エネ電源を増やすとともに電力系統の柔軟性を高める対策を講じ、エネルギー自給率を高めることであって、火力発電所の増設ではない。
 東京ガスには、将来世代にとって大きな負荷となるような新たな大規模排出源となるLNG火力発電所の建設計画を中止する決断をし、再生可能エネルギーへの転換や地域の脱炭素化を支援する形での持続可能な電力システムの構築に貢献する企業へと方針転換することを期待したい。

参考)
千葉袖ケ浦パワー https://www.cspower.co.jp/news/lng.html
九州電力 https://www.kyuden.co.jp/press_h220615-1.html
東京ガス https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20220615-01.pdf





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九州電力千葉から撤退か [火力発電所]

 FOE JAPANの 高橋さんからのニュースを共有させていただきます。 kawakami

袖ヶ浦のガス火力から、九州電力撤退だそうです。
以下、日経の記事です。

 九州電力は東京ガスと進めている千葉県の液化天然ガス(LNG)火力発電所の建設計画から撤退する。

 2028年にも出力195万キロワットの発電所を建てる計画だった。燃料価格の高騰で電力小売りの採算が悪化し、投資負担を回収できないと判断した。
 国は16年に電力小売りを全面自由化し、新規参入で電力会社間の競争を促してきた。発電所の新規計画が相次いだが、ウクライナ危機などで燃料高が長引き、計画を見直す動きが続く。国際情勢の激変を踏まえた電力の安定供給の在り方が焦点となる。

 九電は週内に取締役会を開き撤退を決める。東ガスとともに数千億円を投じ、首都圏の電力小売りの主力電源に位置づけていたが、事業環境の悪化で投資を回収できる見込みが立たなくなった。
 東ガスは単独でも計画を維持する。ガスと電力のセット販売で顧客を増やしており、自前の大型電源を持てば商機を拡大できるとの判断だ。今後、単独でも投資負担に耐えられるか改めて査定する。水素などを燃料の一部に使うことも検討する。収益性次第では規模を縮める可能性はある。

 電力需給は綱渡りだ。経済産業省は21~30年度の10年間に火力発電の出力が約1300万キロワット分減るとみる。大手電力が発電所の廃止を進めるためだ。原子力発電所の再稼働も遅れている。
 東京電力ホールディングス管内の23年1月の電力供給の余裕度を示す予備率は厳冬だとマイナス0.6%。安定供給に必要な3%を大きく割り込み、2年連続のマイナスを予想する。中部から九州の西日本6エリアも1.3%しかない。

 電力業界の収益性も落ちている。大手10社は燃料費の増減分を料金に転嫁する制度でコスト高を吸収してきた。昨秋から想定外の燃料高が響き7月までに7社が転嫁できる上限に達した。政府は制度見直しの議論をようやく始めたばかり。火力発電所への投資負担を新電力などにも課す「容量市場」の整備も途上だ。
 九電の撤退は国の電力供給が不安定になる中でも制度整備が追いつかず、民間頼みという状況を浮き彫りにする。




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大多喜がスと東京ガスとの比較 [火力発電所]

 日曜の家族の話題にしてください

 千葉県茂原市の田んぼからブクブクと湧き出すメタンガスで地元の農家は、昔から風呂や台所にそのガスを引いて使っていると私が20歳のころに聞きました、でも大した量ではなくまもなく枯渇するだろうと思って忘れていたが、テレビでそのガスを大多喜ガスが採掘していて、東京湾反対側の東京の地下までガス田と聞いてびっくり。
 もっとびっくりは最近のガスと電気の12月以降連続値上がりで東京ガスと東電は大儲けしているらしい。
 LNGは15年長期契約なので仕入れ価格は据え置きだが、販売価格は市場価格に連動ということで儲けが株価に影響と言うが本当でしょうか?

 マスコミではLNG輸入価格上がって苦しいと話していたと記憶していますが、皆さんのテレビでは東京ガスと東電は大笑いしていましたか?

 将来を見れば確かに大問題、再生可能電力との格差はそれでなくても逆転なのに、今後、逆転の一層の加速で涙を流して記者会見する様子が今から想像できますが皆さんはどう想像しますか? 
 チラシで大いに宣伝して、脱炭素を訴えるチャンス到来と思うのですか?どうですか?
(クリックすると大きくなります。)
                              奈良輪さん投稿

東京ガスの株価.PNG

大多喜ガスと東京ガスの価格比較.PNG





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