君津環境整備センタ-見学 その2 [産廃処理場]
見学を終えて思うこと
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今、指定廃棄物の処分場が、市原市に来るのではないかと騒がれているが、私は市原市では指定廃棄物問題よりも、大福山の直下にある君津環境整備センタ-の問題の方が逼迫した、大変な問題だと思っています。放射能を含んだ産廃が多量に運びこまれていて、Ⅲ期増設が進んでいるからです。それに伴って様々な問題が考えられるからです。
1.最悪の場所にある。房総丘陵と呼ばれる、関係市町村80数万人の水源地であり、景勝地であり、交通不便な山奥に設置されている。何かあったら処置が大変、風評で大打撃を受ける。運び込まれたと言うだけで、イメージダウンする。
2.設備が巨大、膨大なごみ、汚泥、燃え殻、瓦礫 、水処理設備の運転はいつまで続けるのか、設計時に放射能は考えていなかった。
3.見切り発車している。ゴミがどんな状況になったらこの事業は終わるのか決めていない。
人間が作った物はいつか壊れる。シート機構は何時か老化し漏れる。民間企業が何時まで面倒を見られるのか。放置されたらどうするの。放射能の毒性はどうなったら、責任が終るのか明確にされていない。
4.他の管理型処分場がみんな問題を抱えていて、ここが頼り。10年間大した反対もせず、 130万トンの産廃を入れ続けさせた。今更 やめられない。―― だろう。
他の管理型(汚泥や燃え殻、放射能が入れられる)処分場は問題を抱 えていて、ここは比較的問題がない(場所としては大問題アリ)と、行政も頼りにしていて、バックアップしている。漏れの問題もウヤムヤでⅡ期の再開。市原市も400tの焼却灰を埋めている。Ⅲ期増設に対する市原市長の意見書は基本的な事(水源地の上にある心配や、放射能についての不安)についての記述がない。千葉県の力で増設は進められていくだろう。
5.新井総合㈱も、事の重大さを知りつつ、どうにもならない事に困っている、と思われる。
産廃施設としては、大金もかけているので、確かに、技術的にも、管理運用面についても、システム的もよく整備されている。産廃施設としても企業精神や地域貢献に力を入れていることは素晴らしく、業界の手本となるのかもしれない。しかし、それらを帳消しするのが、ここに施設を設置した事と放射能を埋めてしまった事だ。ここを見た見学者はこの心配が増える一方だと思う。
6.市民として覚悟が必要
市原市ではこの処分場を知る人は少ない。見学した人は更に少ない。市原市と君津市の行政境界線に接しているとは言え、市原市ではないせいか、気にしていないと思われる。産廃処分場は経済発展にとっては、大変重要なものである。市原市もここを利用している。埋めたものを移動させるというのは大変難しいだろう。これからも放射能廃棄物の搬入が続くだろう。
生活する事はゴミを作ること。そのゴミが土になるまで、作った者に責任がある。知らぬ顔は出来ないこと、被害が出るのは子孫の時代であることを認識しなければならない。
ここは80万人の水瓶である。ここに自分が出したゴミが産廃として埋められる。何時漏れだしてくるかも知れないという事を、覚悟すべきである。
諸般の状況から察するに、このままだとⅢ期増強は進められるでしょう。関連の住民は覚悟が必要。その上で何が出来るかを、考える必要が有ります。決めるのは私達、結果は次世代の子孫が受けます。私は知らなかった。知っていたが何もできなかったでは済まされない。ゴミを出し、清掃車を見送って「後はお任せします」で済ませてきた多くの市民が、ゴミ問題は大変だという問題意識をもって、一人でも多くこの処分場サイトに立って欲しいと思います。ごみの問題意識を持つには十分な見学会であった。
見学会へのお誘い、多くの見学者を引き受けて下さった「小櫃川の水を守る会」の方々にお礼申し上げます。 これからも宜しくお願いします。
放射性廃棄物を考える市原市民の会 水野行雄
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今、指定廃棄物の処分場が、市原市に来るのではないかと騒がれているが、私は市原市では指定廃棄物問題よりも、大福山の直下にある君津環境整備センタ-の問題の方が逼迫した、大変な問題だと思っています。放射能を含んだ産廃が多量に運びこまれていて、Ⅲ期増設が進んでいるからです。それに伴って様々な問題が考えられるからです。
1.最悪の場所にある。房総丘陵と呼ばれる、関係市町村80数万人の水源地であり、景勝地であり、交通不便な山奥に設置されている。何かあったら処置が大変、風評で大打撃を受ける。運び込まれたと言うだけで、イメージダウンする。
2.設備が巨大、膨大なごみ、汚泥、燃え殻、瓦礫 、水処理設備の運転はいつまで続けるのか、設計時に放射能は考えていなかった。
3.見切り発車している。ゴミがどんな状況になったらこの事業は終わるのか決めていない。
人間が作った物はいつか壊れる。シート機構は何時か老化し漏れる。民間企業が何時まで面倒を見られるのか。放置されたらどうするの。放射能の毒性はどうなったら、責任が終るのか明確にされていない。
4.他の管理型処分場がみんな問題を抱えていて、ここが頼り。10年間大した反対もせず、 130万トンの産廃を入れ続けさせた。今更 やめられない。―― だろう。
他の管理型(汚泥や燃え殻、放射能が入れられる)処分場は問題を抱 えていて、ここは比較的問題がない(場所としては大問題アリ)と、行政も頼りにしていて、バックアップしている。漏れの問題もウヤムヤでⅡ期の再開。市原市も400tの焼却灰を埋めている。Ⅲ期増設に対する市原市長の意見書は基本的な事(水源地の上にある心配や、放射能についての不安)についての記述がない。千葉県の力で増設は進められていくだろう。
5.新井総合㈱も、事の重大さを知りつつ、どうにもならない事に困っている、と思われる。
産廃施設としては、大金もかけているので、確かに、技術的にも、管理運用面についても、システム的もよく整備されている。産廃施設としても企業精神や地域貢献に力を入れていることは素晴らしく、業界の手本となるのかもしれない。しかし、それらを帳消しするのが、ここに施設を設置した事と放射能を埋めてしまった事だ。ここを見た見学者はこの心配が増える一方だと思う。
6.市民として覚悟が必要
市原市ではこの処分場を知る人は少ない。見学した人は更に少ない。市原市と君津市の行政境界線に接しているとは言え、市原市ではないせいか、気にしていないと思われる。産廃処分場は経済発展にとっては、大変重要なものである。市原市もここを利用している。埋めたものを移動させるというのは大変難しいだろう。これからも放射能廃棄物の搬入が続くだろう。
生活する事はゴミを作ること。そのゴミが土になるまで、作った者に責任がある。知らぬ顔は出来ないこと、被害が出るのは子孫の時代であることを認識しなければならない。
ここは80万人の水瓶である。ここに自分が出したゴミが産廃として埋められる。何時漏れだしてくるかも知れないという事を、覚悟すべきである。
諸般の状況から察するに、このままだとⅢ期増強は進められるでしょう。関連の住民は覚悟が必要。その上で何が出来るかを、考える必要が有ります。決めるのは私達、結果は次世代の子孫が受けます。私は知らなかった。知っていたが何もできなかったでは済まされない。ゴミを出し、清掃車を見送って「後はお任せします」で済ませてきた多くの市民が、ゴミ問題は大変だという問題意識をもって、一人でも多くこの処分場サイトに立って欲しいと思います。ごみの問題意識を持つには十分な見学会であった。
見学会へのお誘い、多くの見学者を引き受けて下さった「小櫃川の水を守る会」の方々にお礼申し上げます。 これからも宜しくお願いします。
放射性廃棄物を考える市原市民の会 水野行雄
2014-11-25 10:43
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数回あの道を通っている、バイク乗りです。昔は、山だったところが、悪臭がしてゴミが埋められているんだとすぐにわかりました。さほど遠くない所に民家もありますし、山の下には普通に町が有ります。数年で、穴の規模は何倍にもなり、むき出しの鉄骨で作られた、ビルにしたら10階以上の高さの、つづら折りの道が出来ていて恐怖心が芽生えます。千葉には、ゴルフ場の下にゴミが埋まっている所が、沢山有るのです。ゴルフ場にしてしまえば、誰も文句を言いません。大福山は、何に隠すのでしょうか。
by リターンライダー和さん (2022-11-05 18:37)