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旧進藤家住宅リニューアルイベント開催 [文化財保護]

 弘化4年(1847年)から嘉永3年(1850年)に建設された旧進藤家住宅は、当時(江戸時代末期)御地方役(代官)を務めた旧家であったとのことです。建築計画や、資材の調達に書きあげられた普請帳が残されてあったので、170年前の西上総の上層農家の特徴を残している貴重な古民家です。建築後6年後にはペリーの黒船来航という幕末の動乱の時期に突入しようとするときに建てられ、その後150年間蔵波の進藤家により大切に守られてきました。

 平成2年(1990年)市に寄贈され、博物館の野外施設として移築復元され、市の指定文化財・第14号に指定されました。以降24年間が経過し、屋根や、柱などの傷みが生じてきたことから1年間かけて改修工事を行い、途中2度の修理過程を公開し、本日9月1日完成のリニューアルイベントを行った次第です。

 台風の心配もありましたが、幸い曇り空の中、多くの市民が参集し、見事に改修された進藤家の見学、式典では、感謝状授与や、根形中学校吹奏楽部の演奏で集会をひときわ華やかなものにしておりました。。

 昨年の12月10日に、途中公開の行事がありましたが、その時の私たちのブログに下記の文章があります。

「いま日本では、茅葺の屋根をふき替える職業の方が、少なくなってきています。今回も新潟にある専門の職業の方がやってきて、請け負ってくださっているとのことです。
職員さんは、「それでも千葉は雪が降らないからいいですよ。新潟は大変だ。茅葺の家がどんどん少なくなっているので、仕事をしながら、寂しいことだと思っています」と話されていました。業者の皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました...

 完成された歴史の重みを感じさせる旧進藤家住宅が、学習の場として、あるいはこの環境にふさわしいイベントの場として、ますます活用されることを祈念するにふさわしい式典であったと思います。(クリックすると大きくなります)  ◎挨拶する進藤さんと改修された住宅

進藤さん.PNG

旧進藤家住宅.PNG

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