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私の第二の故郷は「限界団地」 [日本の将来]

私の第二の故郷は「限界団地」  2024/04/16
                    限界団地の翁 記

過日の私が住んでいる団地の「老人会」の話題です(今頃はシニア会と世間は呼ぶそうですね)
ちなみに我が団地の全世帯数は283戸とアパート2棟です。この団地は田中角栄総理の時代に造成された団地で、全所帯水洗トイレ、燃料はLPG基地からの埋設配管方式です。
私も角栄さんの「所得倍増論」で給料も年2万円位上昇していた時期でした。これならば自分も家が持てるし、勤務先の市原市姉崎に近い、「しょしゃしょしゃ」お声掛りで第二の故郷と決め一戸建てを購入しました。

あれから約50年が経過しました。団地の住民の所帯主の年齢は私と同年配で75歳~85歳です。同時期に購入しそのまま時間は経過した。平成通りを跨いで造成された我が団地は大きな変化はありませんと思いきや、変化は着実にあります。

空き家数は一時10軒位有りましたが、今はその空き家も更地にして新しい住宅が建って来ました。特記は門扉の表札が2つ有る二世帯も増えてきています。
お連れ合いが他界され 1人住まいの世帯が増えてきています。年配シングル世帯はざっと数えると20世帯位いやもっと多いかな、30世帯には届きませんが多いです。
自治会活動も成り立たなくなって来ています。1年任期の役員も連番から役員をパスしたいと言う訴えも有ります。

前記した総会での話題ですが、我が団地は少し良い方で80歳以上が50%を超す地域もあるとの事です(ビックリ)。

こんな団地の構成ですので、この4月のピカピカの小学一年生は2名、中学生になる生徒もこれまた2名、だから小学1年~高校性までは総数は知れたものです。
老人の散歩姿は、歩幅は狭くよちよち歩き、目線は下向き、背は丸めて無口で歩く。
こんな団地を何と皆は呼んでいるのか!「過疎の村を限界集落」と呼ぶが、  我が第二の故郷は「限界団地」と呼んでも可笑しくない。

限界団地のゴミ出しは ごみBOX方式から 「自宅前ゴミ出しを希望する」、此の声が大きく成って来ています。ご近所の相互扶助の声も有るが相互扶助する人の年齢は同じ年齢なのです。

ああ~悲しき限界団地、その団地に住む私も翁で声もかすれ、あの力強さはどこへ行った。お粗末でした。

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