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肥料高騰で下水汚泥に活路 [農業]

 東灘処理場(神戸市)のリンの生産能力は年間約130㌧に達する
自治体の下水処理場で発生する汚泥を肥料に再生し、地元の生産者に供給する取り組みが広がっている。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに肥料価格が高騰するなか、政府も国内資源の活用策として支援に乗り出す。下水汚泥の資源化が本格化する。

 神戸市は8月、東灘処理場の汚泥を使った肥料「こうべハーベスト」の補助制度を始めた。汚泥には肥料の3要素の1つ、リンが含まれている。水処理施設を手がける水ingエンジニアリング(東京・港)が汚泥から回収したリンを市から調達し、肥料を製造している。
 2015年から扱っているものの、年間出荷量は130トン程度にとどまっていた。市は今夏、肥料のPRと肥料高騰対策として補助制度を導入した。具体的には、市内の農業生産者に10アールあたり8袋分(1袋は3270円)、学校給食用のコメを栽培する生産者に同2袋分を上限に、条件付きで購入費用を全額負担する。販売を担うJA兵庫六甲(神戸市)によると、既に1万2千袋分の申し込みがあるという。

肥料生産.PNG

 農林水産省の調査によると、肥料成分の多い高度化成肥料の22年8月の全国平均価格(20キログラム)は4543円で、前年同月の1.5倍の水準に達している。有害物質が含まれていることを懸念する声があるなど、農家が下水汚泥を使った肥料を積極的に使う機運は乏しかった。化学肥料価格の高騰が農家の姿勢を変えつつある。
 下水汚泥を循環資源として位置づける佐賀市は、化学肥料に比べて大幅に安い価格で販売している。
汚泥の水分量を約80%まで減らした後で菌種を混ぜ、堆肥化施設で45日間、セ氏90度以上の高温で発酵させて製造する。価格は10キログラム20円。単純計算すると、足元の高度化成肥料の100分の1以下で入手できる。化学肥料の代替品として注目が集まり「汚泥肥料を知った農家の方が訪れるようになった」(市上下水道局)。8月の販売量は前年同月比約3倍の137トンに達した。


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耕作放棄地を復興した事例 4 [農業]

 県段階での取り組みを紹介してきた。今日は小さな自治体である市や町での取り組みを紹介する。

◆ 北海道オホーツク沿岸の雄武町では、漁協が中心になり、漁場を3区画に分け、ホタテの自然養殖に成功、毎年一区画ごと収穫し、3年一巡する仕組みになっている。収穫したホタテはすべて中国に輸出収入が豊かである
 さて、それに比し農業は、北限の農業で収穫が少なく、耕作放棄地も増えてきたことから、全面的にそば畑への転作を進め成功しつつあるという。

そば畑.PNG

◆  宮城・東松島、太陽光発電でメロン 異業種が農地再生
 東松島では、太陽光発電でのメロン育成を奨励している。

メロン.PNG

◆ 荒廃農地再生 茨城・城里町、茶や化粧品用ハトムギで
 茨城県・城里町では、ハトムギ栽培を進め、お茶や化粧品にし付加価値を高めて名物になっている。

ハトムギ.PNG

◎ 耕作放棄地を再生しつつある各地の積極的取り組みである。このほか広い放棄地では、酪農用の放牧地として利用したり(鹿児島)現地にふさわしい産物や土地利用により、復興を成功させている。
袖ケ浦の「ノー政」を本物の「農政」に変える力量ある行政指導者はいないのか??
                        (この講終了)










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耕作放棄地を復興した事例 3 [農業]

◆ 肝心の千葉県では何もしていないのでしょうか・・以下こんなに援助体制はできているのですが
わが袖ケ浦市では、ご存知ないのでしょうか?
以下枠組みで紹介しているので、写真版で紹介します。文字が小さいのでクリックすると大きくなります。

千葉県.PNG

千葉県2.PNG


千葉県3.PNG








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耕作放棄地を復興した事例 2 [農業]

 (昨日の続きである。カット野菜に目を付けた群馬県、山梨県)   kawakami

 面積あたりの農業産出額が大きい「稼ぐ農地」への転換が群馬県や山梨県で進んできた。
担い手が減り耕作放棄地も広がる農業を再活性化するには、収益性を高める努力が欠かせない。
上位県はカット野菜向け生産を拡大するなど世の中の変化に柔軟に対応し、価格競争に負けない産品への切り替えも進める。

 耕地1ヘクタールあたりの農業産出額を都道府県別に算出し2005年から20年にかけての増減率を比べた。最も向上したのは群馬県で全国集計を22.5ポイント上回り31.6%増となった。山梨県が29.0%増、長野県が26.7%増で続いた。

群馬県農業.PNG

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 耕作放棄地を復興した事例 1 [農業]

 袖ケ浦市に農政はあるのか・・・{農政=ノー政)どんどん耕作放棄地が増えているのに、具体的援助・復興政策は見えない。今日から、今、日本各地で荒廃農地復興に取り組んでいる事例を紹介する。私たちの事務局長がこのことに興味を持ち、探し出してきた事例である。
(出典は日本経済新聞・2022年10月8日)

 全国で荒廃農地は2020年時点で耕地面積の6%にあたる28.1万ヘクタールある。放置後、時間がたてばたつほど復元利用は難しくなり、うち7割弱が再生困難な状態になっている。

 わが袖ケ浦市でも2010年での耕地面積合計は 2660haであった。2020年には2510haになっている。150haが耕作放棄地になっていることになる。実際にその通りなのかと農業委員会で確かめると、もっと多かった。213haが2022年における耕作放棄地であるという。

 ところが全国的には、耕作されずに放置され、作物の栽培ができなくなった「荒廃農地」を再生させる取り組みが各地で加速してきたという。高齢化や担い手不足を背景に全国で耕地面積の減少が続くが、茨城県は需要が増すサツマイモ畑への転用を促すことなどで、過去5年間に東京ドーム781個分の荒廃農地を再生した。全国一の復興率である。
 茨城県は19年から「茨城かんしょトップランナー産地拡大事業」として、荒廃農地をサツマイモ畑に転用する生産者らに補助金を支給する。10アールあたり10万円を上限に再生費用の半分を補助するだけでなく、農地の貸主にも協力金を支給する。制度を活用した栽培面積は22年3月時点で129ヘクタールに達した。

 サツマイモは国内の焼き芋ブームや東南アジアへの輸出増を背景に需要が伸びており、年平均価格は10年前と比べて3割高い水準にある。干し芋や焼き芋などに加工しやすいため、付加価値を高めて収益を上げやすい。「生産意欲が高まる一方で鉾田市など昔からの産地には土地供給余力が乏しく、必然的に荒廃農地への引き合いの強さにつながっている」(県農林水産部産地振興課)

 建設業のユタカファーム(水戸市)も県の事業を活用し、水稲を栽培する陸田を転用して参入した。栽培だけでなく干し芋生産も手がけており、本格的な作付け開始から2年で500万円の利益が出るようになった。石井登社長は「機械化や作付け品目を工夫すれば、農業は収益をあげられる産業になる」と話す。

サツマイモ畑.PNG


                           (明日に続く)

 

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耕作放棄地について考える [農業]

 以前お知らせした耕作放棄地について、一市民からの投稿がありますので紹介します。
                                 kawakami

 耕作放棄地の利用について私の考えを述べさせていただきます。

 その前に、まず袖ケ浦市の知名度を上げることも必要かと思います。
袖ケ浦市には何か日本一のものがあるのでしょうか?もし無ければ日本一になるものを育ててはどうでしょうか?誇りある袖ケ浦市の一つになるのではないでしょうか。

 さて放棄地利用の件ですが、まず初めに太陽光発電です。そこから得られる売電利益で袖ケ浦市民の基本料金を無料に出来れば最高ですね。
 次に大豆や麦の耕作です。少しでも輸入に頼らず袖ケ浦市民が食べていける位栽培出来たら最高です。
 その他綿花や麻等等の天然繊維の栽培が出来たら最高です。
 化学繊維も石油製品ですからね。

 荒唐無稽な考えですがここまでやらないと気候変動は止められないと思います。   
究極的には、資本主義を止めなければならないと思います。

                「耕作放棄地」を考える一市民からの投稿

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袖ケ浦市の農業10年の歩みを考える3 [農業]

 耕作放棄地をどうするか・・今回は最終日です。解決方法の一例を今日は提起させていただきます。私たちはこのほかいくつかの解決法を政策として提起しています。
一緒に皆さんも考えてみませんか。

◆ 東京ガスと「カーボンニュートラルに向けた包括協定」を結ぶという方法があります。
袖ケ浦市は「ゼロカーボンシティ宣言」を出し渋って、全国最低順位への道を歩み続けています。皆さんはご存知ですか?東京ガスは、袖ケ浦市に「天然ガス火力発電所建設計画」を進めようとしている一方で、全国各自治体と上記「包括協定」を結び、様々なCO2ゼロに向けての取り組みを進めているのです。
 その事例を3月分だけでどことどんな内容の協定を結んだかならべてみましょう。

自治体や企業との【カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定】の記事

◆ 3月
・ 2022年3月31日 プレスリリース 東京ガス 宮城県仙台市におけるバイオマス専焼発電事業への参画について
・ 2022年3月30日 プレスリリース 東京ガス 原料費調整制度に基づく2022年5月検針分のガス料金について
‣ 2022年3月30日 プレスリリース 東京ガス 守谷市における「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」を締結
・ 2022年3月30日 プレスリリース 東京ガス 狭山市における「脱炭素のまちづくりに向けた包括連携協定」を締結
・ 2022年3月29日 プレスリリース 東京ガス 富士フイルム、東京ガス、南足柄市が「脱炭素社会の実現に向けた包括連携協定」を締結
・ 2022年3月25日 プレスリリース 東京ガス 日高市における「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」を締結

東京ガス(CO2ネット・ゼロへの挑戦◆SDGs7:再生可能エネルギー事業を推進)写真転載
     
それなのに、なぜ袖ケ浦市だけは「天然ガス火力発電所」という、CO2をまき散らす火
力発電所を建設しようとしているのでしょう。私が出した「環境影響評価アセスメント」での意見には、袖ケ浦駅海側の区画整理外に広がる農地をすべて買い取って太陽光発電施設にすることを提起しました。(安中市とそっくりの風景写真)

 更に耕作放棄地は、一括できないということがあります。有効利用として「ソーラーシヤリング」という「営業型太陽光発電」という方法を使い企業として営農も行い、地元に貢献する・・。東京ガスが地元と密着して、今の300万世帯に広がった「電力・ガス」共用世帯で困っていないで、未来に向けた解決は再生エネルギーにしかないのだということを決断すべき・・私たちは大企業に対し「何でも反対」の立場ではありません。
 
 「耕作放棄地」に対する実態と解決法の一例を提言させていただきました。
いかがでしょうか? 

海側とそっくり安中市.PNG
                   

 明日のブログは15日に行われた「「平和行進」についての報告です。
                             kawakami

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袖ケ浦市の農業10年を考える2 [農業]

 袖ケ浦市の農業10年の歩みを考える 2

 「友人とその奥さんの実家で、高齢で農業を続けることができなくなったので、耕作放棄地の活用方法はないのか…議員を通じて市に「耕作放棄地活用」を提案したいと話してみたが、土地を持っている議員はいないと見え、さっぱり反応がない・・・と嘆いていた。」
という。
 実際に耕作放棄地になっても、年に3回は草刈をしなければならない。今草刈の相場は
1アール12000円だという。広さによっては土地を持っているため、年に相当額の経費が掛かることになる。

 そこで耕作放棄地はいったいどのくらいあるのか。手立てはないのか・・という問題について確かめてみたい。

◆ 農業センサスでは…実態は?
 2010年での耕地面積合計は 2660haであった。2020年には2510haになっている。
150haが耕作放棄地になっていることになる。実際にその通りなのかと農業委員会で確かめると213haが2022年における耕作放棄地であるという。センサスは2020年である。2年間これだけ増えたのかな

 1haはご承知のように100m×100m。電信柱の間隔は通常30メートルだから電信柱4本間の間隔を10m広げた四方の広さである。213haの広さとは驚くべき広さということになる。

◆ 耕作放棄地に対する手立てはあるのか?
 農業委員会事務局の作成した令和3年度、つまり昨年の取り組み報告文書がある。
これを読む前に農業委員会の事務局員はいったい何人配置されているのか?これだけの耕作放棄地に対する、抜本的解決策は、政策としてこの10年間聞いたことがない。聞いたのは後継者育成と、農業経営者の誘致のみで、実態は放置されたままではないのか・・・という疑問が先に立つ。

◆ 「袖ケ浦地域の農家の窓口」というサイトがあった。
 これは袖ケ浦市ホームページ上ではない。こういうサイトがあって開いてみたら、何と木更津・袖ケ浦の農地販売希望者の登録簿で、航空写真にその土地の一つ一つが示されているという丁寧なつくりになっている。耕地面積6000㎡代から順次小さな面積まで、3935件が掲載されている。最後になれば2㎡の土地まで売りに出ている。
 すべてをチェックするのは大変なので、1000件中袖ケ浦がどのくらいあるのか確かめると690件もあった。この会社は民間会社で「リラン株式会社」という。
 
 さてこの農地を手放すにも買い手がつかないのはなぜであろう。地域に役立つ政策はないのか。その問題を考えたい。      (続く)

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袖ケ浦市の農業10年の歩みを考える1 [農業]

 袖ケ浦市の農業は、ここ10年間でどのように変わってきているのか。それを見るには、丁度良い資料がある。平成22年度(2010年)に全国で行われた農業センサス(農業実態調査)と、2020年に行われた農業センサスの数値を比べてみるとよい。
 今日は久々に、農業問題のいくつかを取り上げてみようと思う。

◆ 農家の数はどうなっているのか
   2010年 → 2020年     考えられること
   1583戸   1238戸    345戸の減である  高齢化か 大農重視か

◆ 主業農家数
 265戸    176戸    89戸減 農業だけでは生活不能戸数である

◆ 販売金額3000万円以上の戸数
 111戸    29戸     51戸減 米作の収入源であろうか

◆ 一戸当たりの耕地面積   
 168a    206a     戸数が減った分一戸当たりの耕地面積増となったのか

まだまだある。この項目一つ一つの現実に潜む、農業政策について具体的に、街の声を拾ってみようと思う。           (続く)

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農業委員会で再度棄却 [農業]

 昨日(8日)行われた農業委員会で、大東建託社が提出した建築期間延長申請は、不許可の決定がなされました。農業委員会は自らの決定を堅持し、市と県の成り行き任せに毅然とした姿勢を見せたことになります。傍聴参加された 「浜田の翁」さんの感想をお届けします。  kawakami

農業委員会傍聴報告
     浜田の翁

 3月8日に農業委員会があり傍聴してきました。
蔵波で大東建託が建設中のアパート建設について、計画の変更許可を求める案件が先月の農業委員会にかかっていましたが、いろいろ質問や要望が出て継続審査になっていました。

 本日の委員会では、審議の結果全員一致で計画の変更は許可しないと決しました。
理由は昨年10月の農業委員会で、全員一致で農地転用を不許可にしたものを、同じ委員会で変更許可とすることは筋から言ってあり得ないということでした。

質疑の中でいくつか事務局から説明がありました。
Q1.大東建託に対して周辺の住民に説明会を開いたり、同意書を取ったりしたか。
A1.大東建託にお願いしたが法的な義務が無く強制できない。また都市整備課からは説明会を開くように何度か要請しているが開いていない。
Q2.法面工事はどうなっているか。
A2.法面工事は概ね終わったが、法面の擁壁工事はまだこれから。

袖ケ浦市農業委員会の皆様は全員筋を通す決定をされて実に立派です。
本日の袖ケ浦市農業委員会の決定を受けて今後県はどのような判断をするだろうか。

◆ なお、このことについて、法的面からどう見たらよいのかを、12日(土)千葉中央法律事務所の井出達希弁護士をお迎えして、進藤事務所(長浦駅まえ交番隣り)を会場に15時から学習会が開かれます。参加は自由なので関心のある方はお集りください。

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袖ケ浦市農業委員会は実に立派です。 3 [農業]

 ◆ 本件土地を巡る不明朗部分、疑問点
① 水田3000㎡、埋め立て2mとし、畑とすることで県の許可を取ったが、実際は10mの高さの盛り  
土工事をした。県の是正命令に従わず、業者は逃げて放置された。農地法違反状態、埋め立てにつ 
いても、土質についても問題がある。これらが明らかになった。
② 山林部分約5000平方メートルについて・・残土埋め立て届をしていない。無許可による埋め立て  
である。
③ 山林部分について、林地開発の届け出をしていない。無許可。
④ 地元では、不法埋め立てとして周知されていた。
⑤ 地元蔵波区長、隣接地主からの市長、農業委員会への要望書
   埋め立て地に係る要望   令和3年8月10日提出   8月30日 市からの回答
   9月議会での議員の質問  篠崎典之議員  山口進議員
⑥ 明らかになったこと
  ・農地法違反状態…農地復元をしていない。
  ・残土埋め立て、林地開発届け出が出されていない   無許可

◆ 造成上の問題点
① 残土埋め立て約10000㎡の内、平地部分のみ取得開発、残りの土地は大きな土手(傾斜地)として
切り捨てている。
② 隣接地に向けて大きな土手(法面)としている。雨水も流入することが心配される。
③ 境界線近くまで建物建設。隣地の山林の立ち木が心配される。
④ 隣地への配慮が足りない。
⑤ 市は「指導要綱」により、どのように指導したか大変疑問。

◆ その他事項
 本件土地は違法状態のまま長い間放置された土地。土地ころがしの末に、5月に開発行為が許可され
る。(袖ケ浦市・君津土木)隣接地に対する配慮が全く欠けている。真相を究明すべきである。
① 地元蔵波区、隣接地主の動き、県・市の対応が注目される。
② なお、本件事案について、私の在職中(平成9年~13年、市助役)の出来事であった。農業委員会  
からの報告はなく全く知らなかった。職員は対応に苦慮されたことと思う。残念でならない。
③ 今回の7月許可、10月許可取り消しについて、県の出方、またこの影響についてどうなるか注目さ  
れる。      ※ 市民の皆様、造成現場を見てください。

◎ 今回の事案に対する率直な感想
  袖ケ浦市は大変魅力のある地域として注目されていることから、様々な動きが起きてきている。
  市民にとって、地域にとって良きものは積極的に受け入れ、ダメなものは断固として排除する。
  市民・行政が、様々な動きに関心を持ち、もっとしっかりすべきだと思う。
                           以上(この稿終了)
※ ご意見を是非お届けください。
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袖ケ浦市農業委員会は実に立派です。 2 [農業]

  二つ目は10月に行われた農業委員会で、ここでは蔵波行政センター近く(蔵波調整池の隣接地)の谷地田を埋めた土地に、大東建託が14棟84世帯の市内最大規模のアパート群を建てるため、市外の投資家が農地を取得したいとの申請である。この土地は今年の5月に開発行為の申請が出され、許可された土地である。しかし、請負業者である大東建託の工事が始まり、周辺の地権者や住民から疑問の声が出て、市長にこの経緯を調べるように・・などの要望書が出され、また9月市議会では篠崎典之議員、山口進議員が質問をしている。
 
 この開発行為については大変疑問で、問題のある開発である。(詳細は後述)
 今年の5月の農業委員会では、埋め立てた経緯がわからないかなどの質問が出たが、事務局より埋め立てた経緯はわからない、書類も残っていない、地権者も埋め立てた経緯はわからない、などと説明があった。このため5月の農業委員会では許可となった。(農地法5条・地元土地所有者から、市外の投資家への移転が認められた。)

 しかし、市長への要望書が出されるなどして、事務局で再調査をしたところ、この土地は平成9年に地権者から谷地田を畑にしたいので2mの盛り土をしたいとう申請が出され、県知事から農地法に基づき許可された土地だが、埋め立てが始まると、残土であっという間に10m以上の盛り土になり、さらに隣接した山林部分も無許可で埋め立ててしまった。土質についても東京湾のヘドロ等、問題のある土質が埋められた。
 地権者が困って市に相談した結果平成10年、11年にかけ数回「違法であるので是正するように・・と工事を行った業者を、県・袖ケ浦市が指導している」と言う文書が見つかった。業者は是正工事をせず逃亡。是正命令に従わず放置されたままで現在に至っている。
 このため、再度審議をするべきという意見が委員から出され、10月の農業委員会では全員一致で再審議を行うべきだと決まり、再審議となった。

 この10月の会議では、この埋め立ては違法であり、是正命令が出されていても従わなかったのは農地法違反であることが明確になった。なお山林部分についても、埋め立ては県に無届けであり、埋め立てが終われば県の完了検査が必要だが、その手続きをしていない。さらに、地権者は埋め立ての経緯を知っていながら知らないと虚偽の答弁をしている、などの理由により全員一致で許可を取り消し不許可とした。

 普通、農業委員会に出された許可申請で一旦許可されたものが、不許可になることはまずない。袖ケ浦市始まって以来のことである。上記の2件が不許可になったことは極めて異例のことである。
このような問題のある土地を全員一致で2件とも不許可にしたことは、袖ケ浦市農業委員の皆さんが、しっかりとした見識と判断力を持っており、実に立派であり、最大の敬意を表したい。

 2件とも、とても高く残土が埋められた土地で、先般の熱海のように土砂崩れが発生しないか、とても心配な土地である。

 なお蔵波の現場はすでに大東建託がアパート建設の工事を始めている。蔵波地区、隣接地権者の動きが注目されるところだが、これに対し市や県はどう対応するか・・重大な関心事として今後を見守っていきたい。(明日に続く)


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袖ケ浦市農業委員会は実に立派です  1 [農業]

 ◎ 現在問題になっている、二つの残土埋め立て地での問題で、袖ケ浦市農業委員会は、明快な判断を下しました。そのことについて、詳細な経緯の報告を、私たちの会の土地問題担当である、進藤さんがまとめ寄稿してくれましたので、3回に分け連載します。実情を掴んで、現地を見に行ってください。   kawakami



 袖ケ浦市農業委員会は実に立派です。
                 政策研・土地問題担当 (蔵波区長OB)  進藤秀一
                   連絡先 090-5315-3245   令和3年10月13日

 9月、10月と最近2回の農業委員会で重要な案件が2件あり、農業委員会を傍聴しました。農業委員会は実に適切な判断をして素晴らしかったのでその報告をします。

◆ 事件の経過と、農業委員会の判断
 一つ目は9月に行われた農業委員会で、ここでは浜宿団地のすぐ上の代宿で、残土を10数mも盛り土した土地を、農地に適さないから農地から外してもらいたいという許可申請が農業委員会に出されたものを認めなかったことである。
 この申請は8月の農業委員会に出された。しかし、重要な案件と言うことで継続審議となり現地を確認したりして9月の農業委員会にかけられた。
 この土地は、もともと谷地田だった土地を畑にしたいので土砂を埋めたいという申請が、地権者から出されて許可になった土地だ。地権者は埋め立てる最初から畑にして使おうという気はなかったようで、埋め立てが完了する前の令和元年9月に、埋め立て会社のクレッシェンドに売却し、さらに同じ日に有限会社瑞希に売っている。土地転がしのような土地だ。工事が終わったのは昨年令和2年なので地権者は初めから農地にしようとは思っていなかった。
 さらに埋め立て後は畑にすると言うことなのに、表土に畑に適した土を入れていないと言うことで昨年是正指導が出されたがそれに従っていない。
 非農地にすれば何か開発しようとするときに、農業委員会に農地の転用許可を取らずに何でもできてしまう。
 9月の農業委員会では畑を造成するために土砂を埋め立てたのに、非農地にして欲しいという申請は認められない、と言うことで、全員一致で申請は不許可となった。
 地元の土地所有者については、仮登記のままで残金が清算されず残念です。
 処分にあたっては、土地ころがしではなく、事業目的がはっきりした土地処分をすべきではないでしょうか。
 残土で10数mの高さに盛り土をしたすぐ下には浜宿団地の人たちが住んでいて、この盛り土から豪雨の時に大量の水が流れたり土砂が崩れたりしないか大変心配している。(明日に続く)


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農業委員会の英断 [農業]

  7日に行われた第31回の農業委員会総会(10月度の農業委員会)に拍手喝采です。委員会の皆様、傍聴者(7名)の方々お疲れ様でした。

 昨日の審議案件は、蔵波地区の不法残土埋め立て地に、大東建託が、住宅14棟、84世帯のアパートを建てる件です。この場所を5月の農業委員会で許可を出しましたが、その後違反事実が見つかったことを受け本日再審議を行いました。
結果、農業委員全員で5月の許可を取り消し不許可と決定したのです。

このままこの地の宅地開発を進めたら、熱海の二の舞になることははっきりしているといえましょう。

 違法農地の記録が、時間軸が長くなり伝承と言うか、薄れと言うか、この現象を回避する事務局内の文書管理を見直す事の大切さが浮き彫りになった案件ですね。
今回の委員会の審議でも議論されました様に、1年に1回でも農地違法状態の現状検証をする事の重要性が浮き彫りになりました。10年、20年、30年、--、--、等々の記録の管理は必要ですね。

9月の農業委員会に続いて、今回の決定は農業委員会の健全さを証明し、勇気ある英断をそれも全会一致でされたことに心から拍手を贈ります。
この結果は、県に送達されるでしょうが、県としてはどのような判断を下すのか、注視の目を注ぎたいものです。
                               kawakami


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袖ケ浦市農業委員会定例会 [農業]

  9月7日、袖ケ浦市農業委員会9月定例会が開催された。定例会では農地に係る転用申請が月に数件提出されている。この転用について数年前、贈収賄事件があったことは記憶に新しいことであろう。
今回注目された重要案件が2点ある。

1,浜宿団地後背地にある残土埋め立て地に係る「農地法除外申請」である。平たく言えば① 田地であったものを、畑作地として作り変えるため残土埋め立ての許可を取った。
 ② 埋め立てが終わって畑作をする予定が、土質により畑作不能なので農地法対象から除外してほしい。・・・というあきれた内容の申請であった。

★ 数年前、この埋め立て地からの汚泥水が代宿方面との交差点を埋め尽くし、交通渋滞をもたらしている。今回は農地法除外により土地売買との魂胆は明白である。
   残土条例がないことを幸いに、その隙間を縫っての悪徳行為が絶えない。残土条例に反対した議員の顔が浮かんでくる。
  農業委員会は、「不許可」の裁断をくだした。当然と言えよう。

2,丘の上図書館の向かい側、東京カントリーの入り口前に広っぱがあり、そこから急斜面
を登りきると広大な広場がある。この土地はかって市内在住業者・古茶氏が残土による埋め立てを行ったもので、設計高より高く盛り土し、完了検査をしないまま放置されてきた土地である。
   ここに大東建託による大規模なアパート群建設を目指す取り組みが進行中とのことである。このことについて農業委員会は許可を与えていることなのか・・・という問題で、現在調査中である。調査の過程で今日に至った経過について、不審な点が多々あり、蔵波地区区長・蔵波台地区区長名での疑念解明の要請が提出されている。
  昨日の農業委員会としては、調査継続ということで、「継続審査」の措置をとったとのことである。

 以上2点。袖ケ浦市農業委員会の健全さを表した結果であると、地元からの報告である。

                          kawakami

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