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袖ヶ浦市議会傍聴 [議会ウオッチング]

 市議会議員の任期は4年である。この間、年に4回の定例会がある。3月、6月、9月、12月である。だから任期中には16回の定例会を経験する。この中で議員の最も重要な責務である、市民に代わって行政を監視する役目を発揮できる絶好の機会が、一般質問である。袖ケ浦市議会の良いところは、この一般質問が、行政のあらゆる部門から選択できること。その上一問一答式で行えることだ。今年度6月議会の一般質問最終日15日には、笹生猛議員と、阿津文男議員であった。
(なんと質問回数0回の方がいらっしゃるのだ。どなたかは書かない。きっと退職なさるのであろう。)

 15日、私は長浦公民館の中継テレビで傍聴することにした。議会事務局が11日に行ったときは、公民館での中継を中止していたのである。そのことで確かめたら、即刻次の日中継してくださったという。しかし再開を知らなかったので12日は送迎してくださる方もいて、議会棟に傍聴に行った。そうなると15日は長浦公民館に行かなければ申し訳ないということになる。公民館の職員の方々は「変わった人が来た」という顔もせず、親切丁寧に対応してくださった。

 笹生猛議員は、一般質問今期15回目、つまり休んだことがない。登壇回数トップ組の常連である。迫力のある筋の通った質問と、時によっては厳しい追及もふくめて、傍聴していて気持ちがいい。
 今回は大綱1点に絞っての質問であった。袖ケ浦市が厳しい財政事情に追い込まれている中でのコロナ来襲である。財政をいかに堅持し現状を打開していくかについての、大胆な提案を、質問の形で行ったと私は見た。

 来年度予算編成は可能なのであろうか・・・税収は? 起債の現状は?老朽化した公共施設は?職員に対する仕事の増えている状況は?・・・という置かれている現状をまず明らかにした。
それらの困難を克服する方法を問いただすと・・・
① 業務の効率化 ② 公共設備の簡素化・合理化 ③ 収入部門としてふるさと納税増をはじめ4本ぐらいの方法を並べたが・・

 その一つ一つについて、実現可能性が薄いことを明示したうえで、従来の政策を見直し、思い切った改革をする必要があるのではないか・・・と3点の見直しを提起した。

① 5年後の動きを見て市民税1%の値上げを・・。
② あらためて事業の見直しを・・・財政危機と称し、行われた細部の行政改革項目見直しではなく、大胆な事業仕分け的見直しが必要なのではないのか
③ 市庁舎建設の場合、違約の場合はどうあるかを質問しつつ、市庁舎建設延期も含めた検討、併せて消防署建設についても検討の提起

このあと、ハザードマップについての質問も続く。

◎ 最後は、「想定されることについては行動せよ!」と締めくくった。一見質問のようではあるが、新市長に決断を促し、激励する内容であったのではないかと…私には思われた。特に② ③については、私たちも提起してきた問題である。聞きごたえのある質問であった。政策担当にあたる職員の方々が、この訴えと言っていい質問内容を、真剣に考え、論議してほしいものだと思った。

◎ 阿津議員の質問も聞きたかった。11時からの約束あり残念。議長を退任されて2回の議会があったが連続して、一般質問に立たれている。立派であると思う。
 亡くなられた渡辺議員が病苦に鞭打っての質問に立たれた姿が、今も鮮明に残っている。まだ4年間0回の方は学ばれてはいかが・・・・あと一度しか残っていない。

                                   Kawakami


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