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袖ケ浦市議選を振り返って(連載) 3            [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議選を振り返って(連載) 3           

◆ 「選挙広報」編集の基本
 ① 絶対書くべき必要なこと・・
  「一体どんな人なのか?」経歴を書かない人がいる。市民は判断の最初に「どこの、どんな人か」知りたいのだ。
 ② 情緒的な美辞麗句を並べている人がいる。こういう人ほど当選したら書いたことを忘れてしまう人だと思うこと。
 ③ 一般的な政策課題より、それを具体化した解決法が知りたいのだ。
 ④ 市が当面している重要課題に対する自分の態度を明確に書く人ほど賛否は別にして立派な人だと思う。
・かずさ水道広域連合企業団 
・(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業
・火葬場建設問題
・千葉袖ケ浦天然ガス発電所建設計画
・新庁舎建設問題
 ⑤ 読めない広報がある。文字が小さい。チェックする人がいないのかな?
 ◎ 以上の観点からみて、今回の広報NO1は笹生猛議員の広報の構成と内容であったというのが私
 たちの一致した評価。

◆ 市民の声・・・議会討議への疑問

① 賛否は討議前に決まっているのか?
「議会だより」を見ると、提案された議案に対する各議員の賛否票が掲載されている。
こんなに重要な案件なのに、と思っても、ほとんど充実した論議はなく、フリーパス白丸。
② 前期、この賛(白)否(黒)票が、半数ずつになったことがある。
「残土条例」であった。採決後、残土事業者でもある議員が、某議員の所に行って、深々と頭を下げている姿が見えた。袖ケ浦市にとって必要であったのか否かが「利権」で左右された場面であった。
③ 議案に対する「反対討論」が出たので、無理して「賛成討論」をせねばならぬというものではない。職員が別に書いたことがわかるような「賛成討論」など恥ずかしいことだ。
それが水道企業団議会でも行われていることに驚いた。この時の「賛成討論」は、わざわざ休憩時間を取ったのち、袖ケ浦市の議員が担当したのである。恥ずかしいことだ。
④ 私たちが選挙の事前に出した「袖ケ浦市議会議員選挙~巷の風聞~」は、ブログと10000枚のチラシで市民に配布された。いずれも大きい反響を呼んで、井戸端会議の話題になっていた。
 もう一つ「一般質問・議員の通信簿」をブログに紹介した。これらのブログに対する反応は大きいものであった。議員の名前が出なくても「質問を1回もしない議員がいるんだって・・」と「そんな議員いるの?誰?」・・・と、議員探しが始まったりした。
 回数の少なかった議員の得票数は結果的に激減していた。今期は、1年ごと明らかにすることにした。

◆ まとめ
▲ 議会運営への要望・・活性化を基本に・・
① 重要課題についての研究・調査グループを…例えば「財政研究」
② 「カフェ・ド・議会」は一度開会されたまま止まってしまった。ホームページに何年たっても、このことが掲載されている。良いことは継続することだ。
③ 議員による政策提言は、良し悪しは別にして「残土問題」のとき出されただけと記憶している。行政からは膨大な議案が次々と提示されているというのに・・
せめて、「予算の修正案」など、出てこないのかな?と思う。
④ 議員報酬は、現状で生活できるのか・・という議論がある。議員定数問題も含めて、議員が自らの生活を守る観点での提言など、遠慮なくなさるがいい。但し年金受給議員は注意されたし。たしか47万円(?)以上になれば、報酬減額があることを・・・
⑤ 会派の構成が、細分化されている。議案評決がばらばらの会派もあったりする。論議はなされてのこととは思うが、「何のための会派かな」と疑問が持たれないような構成をしてほしいものだ。

 ◎ 会員の一人が、最後に市役所前に、私費でもいいから、こんな看板を立ててみたい・・と話していた。
「市民が政治に関心を持たなければ袖ケ浦市は豊かにはなれません。」
「税金を無駄使いする奴は親の仇だと思え!」
    ~ 提供者・袖ケ浦の地侍、ミスターX・・・・(この稿を終わります)

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袖ケ浦市議選を振り返って(連載)2     [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議選を振り返って(連載)2    

◆ 新たに登場された議員への期待

 今日は、「新たに登場された議員への期待」を、議員情報に詳しい会員から聞いた話を掲載する。ご本人としては不満な部分もあるかもしれないが、それだけ期待されているととらえご寛恕いただきたい。(お名前は選挙登録のものを記載・順不同)

★ 稲毛しげのり議員  3位 1586票
 予想通りである。奈良輪地区の強力な結束力、期待の大きさが結果に結びついている。
議会に新しい風を吹かせてほしい。活躍を期待する。

★ 伊東あきら議員   7位 1276票
 神納地区の支援を結果的には全面的に受けていることが実証された。袖ケ浦在住3年。
袖ケ浦の歴史、風土、地理等を学習し、大きく成長を・・

★ 佐藤ひろふみ議員  6位 1360票
 東電組合専従。東電への批判アリ。期待の声アリ。そんな中での健闘は目覚ましいものだ。
孤高にならず、大きな視野で奮闘されたし。東電グループだけの議員から脱却し、市民との交流を大切に・・。

★ 木村よし子議員  5位 1484票
 創価大学卒の学会のエース。広島出身。公明党議員の特徴として、福祉問題についての追及はするが、国民的課題の追及を避ける傾向がある。本来「平和と福祉」の党であったはず。
袖ケ浦になじみ、自立した活動を期待する。


◆ 現職再選議員への激励と期待

★ 根本しゅんすけ議員 2位  1662票
 袖ケ浦インテリ層を結集。学歴充分。定期的独自通信を発行し、議会報告もきちんと行っている。市民の期待は大きいことに真っ向から向き合い、内向きにならず、孤高的傾向から脱却し一段と大きい政治家になってほしい。

★ 笹生猛議員  8位 1222票
 選挙公報一覧の中で、わかりやすく、大胆な政策課題を真向から取り上げている。
広報ナンバーワンである。前回に比較して、得票も大きく伸ばした。唯我独尊的傾向を克服し柔軟性、人の話に耳を傾ける懐の深さを身に着けてほしい。袖ケ浦の大物になってほしい。
市民の期待大。

★ 在原なおき議員  9位  1145票
 袖ヶ浦の中心集落、蔵波唯一の議員。かつての蔵波地区出身議員は、常に袖ケ浦全体をリードしていた。この歴史を受け継ぎ、自信と見識を身に着け、正々堂々と活躍してほしい。

★ しのざき典之議員 15位 865票  となみ久子議員 13位 1066票
 共産党・2名の議席確保。保守的風土の中で、揺るがない共産党の2議席は、日常活動が支持者の信頼を固いものにしている。今期も答弁席を緊張させてくれるであろう。 

★ 塚本幸子議員  4位  1586票
 出口前市長とのペア―選挙・・出口氏の親心が通じたのか4位当選。初心忘るべからず。
さわやかに、明るく、朗らかに、力量発揮を・・・

★ 佐藤れい子議員  14位  1006票
 佐藤議員も5期目を迎える。小会派に属しながら交流の広さは議員内で一番であろう。
小会派乱立の現状打開を考えることはないのか。会派再編成に努力してほしい。
政策提言にそろそろ取り組んではいかがか?

★ ゆあさ榮議員  18位  717票
 本選挙初当選である。蔵波台出身。補選当選以降の一年間。4回の本会議で登壇。課題を明確にしつつ行政をしっかり見据え、市民の期待に応える活動を続けている。いよいよ本領を発揮しての活躍を期待する。

                   (明日に続く)

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袖ケ浦市議選を振り返って(連載)1     [議会ウオッチング]

◆ 結局史上最低の投票率になってしまった。
 ① 11日午後5時時点
 幸いにして台風は大きく進路を変え去っていったが「台風一過」の晴天にはならなかった。
コロナのどんよりした、うつな状況と同じように、人々は外へ出ることをためらったのであろうか、午後5時の広報は投票率20%台であることを伝え、改めて投票へ行くことを訴えていた。このままでは結果的に30%台になるのかと思われたが、結果的には46.73%であった。5時から8時までの間にどっと投票に行かれたのであろう。
 46.73%とは、今日の東京新聞でも指摘しているのだが、袖ケ浦市議会選挙上最低の記録となった。このことは台風とコロナの影響とばかりは言えないであろうと思わずにはいられない。

 袖ケ浦市議会選挙で、最高の投票率を記録しているのはいつであろうか。調べてみると昭和47年(1972年)に行われた町議会選挙である。この2年前に袖ケ浦市の合併が行われ、このことを受けての選挙であった。この時は、なんと91.52%を記録している。
 こういう政治に対する関心の高さを持った町民がいたのだという事実を思い返してみたい。

② 3人の功績
 今回の選挙では、当初、引退者が多く、新人が出たとしてもひょっとして無競争になるのではないかということが危惧されたものだ。16日、18日に行われた候補者説明会の動きを見ながら、無競争になるのであればもう1期続けようか・・・と迷った引退候補者がいたという。そういうことを考えれば、現議会の状況にいたたまれなくなり、立ち上がった元議員お二人と、移住してきて間もない新人の方が立候補してくれたことで、無競争選挙にならなかったことは良かったと思う。このブログで紹介したが、場合によっては「無競争選挙を阻止する市民の会」を立ち上げ、費用も含め全面的支援を条件に候補者募集をする企画さえ立てたものである。3人の方の勇気をたたえたい。
 3人の方の得票は 吉岡候補 293票  田中候補171票  中田候補 131票である。
選挙には失格条項があり、順位に関係なく今回の選挙では277票以下が失格条項にあたるという。当選した吉岡候補は74歳。最高齢の議員誕生。キャリア、見識充分。自分の信念を吐露し地元の信頼を勝ち取ったと思われる。失格状況を16票超えるものであった。しかし、当選は当選である。議会の活性化を目指し奮闘し、議員の見本を示してほしい。
③ 各投票場の得票率の一覧がある。ここには最高得票率の投票会場と、最低得票率の会場を書いておく
 最高投票率の会場  平川保育所の会場     63.52%
 最低投票率の会場  蔵波中学校武道館会場   35.44%

                          (明日に続く)

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第2期君津地域広域廃棄物処理事業 5 [ごみ処理施設]

● おかしいことその4
 圧迫感がないと言うもっともらしい理由をつけて59m煙突が計画されています。 現状の木更津市神港17-2にある かずさクリーンシステムの煙突を見て見ましょう
まるであるかないか分からないほど低い煙突です。では、この弊害がなかったかどうかを木更津市の
煤塵情報から見てみましょう(以下の写真はすべてクリックすると大きくなります)

11日ごみ.PNG

 環境省のそらまめ君 データ http://soramame.taiki.go.jp/DataList.php?MstCode=12206010
環境測定局と日鉄工場かずさクリーンシステムの位置関係は測定局から見て南東、袖ケ浦・市原工場地帯は北東
 どの風向の時に浮遊粉塵値に高い値がでるかで影響を判断できるとすると、2020.10.1に北東の風の際に浮遊粉塵0.042を記録、風速は0.6m/s、東南の風では顕著な有意性は数日データでは短期的に見られず、袖ケ浦・市原市の工場地帯からの風の際に大きな影響がありました、過去の調査で木更津市測定点では中央測定局が高い値があると認識しています。

 しかし富津火力の隣、富津市新富21-3 に建設されると市街地まで1.4kmしかなく、59m煙突からの煙は北西の風の際に青堀の住宅地に影響するものと思います。


11日ゴミ2.PNG

● おかしいことその5
 実におかしいと思うことがあります。7つの市と1つの町から持ち込まれるごみの種類は燃やせるごみ、粗大3品目、不燃残渣、し渣・脱水汚泥等を受け入れます。※粗大3品目とは畳、ベットマットレス、布団
 つまり、7つの市と1つの町から持ち込まれる不燃残差以外、金属類はほとんど含まないから、以下のように日本製鉄からの産業廃棄物が主な鉄分ということになります。

▲ 事業所のごみの受け入れについて
 単なる経費削減に向け、現事業でも受け入れている「事業所のごみ」の受け入れを検討します。
    (日本製鉄(株)東日本製鉄所君津地区から排出)
 ・ ごみの種類・・市民の皆様から排出されるごみと同質のごみ(梱包用木くず、紙くず、プラスチックオフィスゴミ等)
 ・ ごみの量・・約2520t/年(産業廃棄物 1800t/年 一般廃棄物 720t/年)

 つまり、この計画には日本製鉄君津工場の産業廃棄物処理に貢献する仕組みが隠れているということです。

11日ごみ3.PNG

▲ 災害時の対応
・ 災害に強い対策を施した強靭な施設とします。
・ 災害時は自動システムにより安全停止します
・ 幅広いゴミを処理できるシャフト炉で災害ごみの処理を迅速に進めます。

ごみ4.PNG

ゴミ5.PNG

市民からは日ごろは普通の燃えるゴミと布団やマットレス、畳のみ受け入れ、日本製鉄からは産業廃棄物と一般ごみを受け入れる、そして災害時には本来の力量を発揮して市役所を通じて被災ゴミが処理されるという訳です。

皆様、この計画の仕組みがご理解いただけたでしょうか? 結論を言いますと

1. ゴミ減容化と安定化でリサイクルできるスラグや金属になることは良いこと
2. でもこのシャフト炉という溶鉱炉でなくても減容化とスラグと金属にすることはできる
3. 沢山のゴミトラックで遠距離運搬は無駄であり、現状の焼却炉で不燃残差になったものだけ受け入れてスラグと金属に分離してもらうのが得策

と言うことです。これが奈良輪としての説明書を見ての意見です。

以上
参考URL
https://www.city.kisarazu.lg.jp/shisei/keikaku/keikau/1004396.html
https://www.city.kisarazu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/396/setumeikaisiryou.pdf
• 事業説明動画(外部リンク)
• 事業説明会資料 (PDF 2.3MB)
• 意見の申出に対する回答について (PDF 839.3KB)
• 説明会における質疑回答 (PDF 499.1KB)
問合せ先木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市、鴨川市、南房総市及び鋸南町広域廃棄物処理事業協議会事務局木更津市環境部まち美化推進課廃棄物処理事業準備係TEL0438-36-1136

 (この寄稿を終了します。もう一度最初から読み直してみましょう。)











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第2期君津地域広域廃棄物処理事業 4 [ごみ処理施設]

 ●おかしいことその3
 水銀蒸気が低い59m煙突から出ていきます。 毒性金属の水銀には水銀条約という国際的な取り決めがあり、日本には外国に比べ緩やかな規制があります。

 1992年の電池業界の水銀ゼロ化運動で普通の電池には水銀を使わなくなりました。ごく少量のボタン電池で使われるのみです。蛍光灯にはまだ水銀が使用されていますが分別収集で今回のゴミ焼却炉には極少量混ざってくる程度でしょう。でも排気ガスの仕様を見ると、いくつかの疑問があります。

水銀濃度.PNG

 水銀は公害防止基準通りの値が本施設基準であり、本来自主規制値で厳しく管理すべきですが甘い姿勢。こんなに多くの水銀はそもそもどこから来るのでしょうか?

 石灰石は大昔のサンゴ礁です、サンゴは自然界の水銀を取り込みつつ石灰石をつくって積み重なっていきます、その石灰石を高温でゴミと一緒に焼いてしまうことで排ガスに水銀が出てくるという理屈です。
 その証拠に石灰石を使ってセメントを作るために日本ではセメント業界に特別に緩い規制が用意されています。

★ セメントクリンカー製造施設に対する水銀の排出基準値は、新規施設で50μg/Nm3、既存施設で80μg/Nm3と設定されました(既存施設については、石灰石中の水銀含有量が0.05mg/kg以上である場合、140μg/Nm3が適用できることが別途規定されております)。セメント協会が実施した調査結果によると、我が国における石灰石中の水銀含有量は、算術平均で0.044mg/kg

 水銀はコークスを製造する段階で利用する石炭自体から水銀が発生してしまうことから石炭の選択とコークス炉や高炉ガスからの水銀除去技術の改善を待ちたいが本焼却炉については排ガスをバグフィルター+活性炭で吸収しきれないものについては、スクラバー+液体キレートで補足することを考えて欲しい。 そうすれば副次効果として塩素、硫黄酸化物などの値を下がることが期待できます。
https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/gijutsu/kankyo/toke/chosa/sokute/documents/h28chuo.pdf

東京二十三区清掃一部事務組合 中央清掃工場H28年度環境測定結果

水銀.PNG

窒素酸化物は本計画より超過しているものの硫黄酸化物や塩化水素については不検出となっており、もっと厳しい自主規制基準を定めるべきと思う根拠です。  (明日に続く)
 
                         


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(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業 3 [ごみ処理施設]

 ●おかしいことその2
 新しい事業者排出ゴミは日本製鉄(株) )東日本製鉄所君津地区からのものだけ受け入れると言う不思議?
説明書には市民の出すものと同じ(梱包用木くず、紙くず、プラスチック、オフィスごみ等)とある。 そんな馬鹿なと思う
シャフト炉と呼ばれる製鉄の高炉の仕組みのこの溶鉱炉が溶鉱炉であるためにはコークスに酸素吹きして高温化し溶けた石灰で燃焼灰を絡め取る。 そして金属をも溶かして出すには石灰石同様に一定量の鉄分の供給が必要となると推測する。
そのために日本製鉄(株)からのゴミだけ受け入れる必要があるのではないか?と疑うが正解だろうか?
説明書には市民ゴミと同じ紙や木材ゴミと書いてあるが実態を市民が実態を知る由もない

ゴミ処理施設20.10.9.PNG

そもそも家庭から出る可燃性ゴミは缶詰缶、アルミ缶などが混ざることがあっても大きな金属片はほとんどないにも関わらず、なぜ溶鉱炉なのか、東京都や神奈川県などの例を追って記述するとして
1800℃という温度はどんな温度であろうか

ゴミ処理施設20.10.9の2.PNG

セレン、カドミウム、タリウム、鉛など身近な毒性金属が1800℃という高温では沸騰、蒸気になって炉から出ていきます。

この表から多くの金属が蒸気となって燃焼炉から出て行くことが分かります。

問題は水銀です。水銀はー39℃以上で液体、しかも常温でも蒸気になる国際的に規制されている厄介な毒物です。
 その水銀に関しては下記に述べます。  (続く)



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(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業 2 [ごみ処理施設]

(昨日に続く) 

◆ はじめに
 そもそもゴミ問題は発電の再生エネルギー化と同じで
①ゴミそのものを発生させないこと。
②生分解とすることで焼却をしないこと。
③再生利用・循環利用で減容化すること。
④生活に使うものを企画化しリサイクルすること。
⑤やむを得ず焼却する場合は低公害、減容、安定化物質にすること が大切である。 
 このことを基準に第2期君津地域広域廃棄物処理事業を評価してみたい

● おかしいことその1
上記のように450T/日から486T/日に増えるということですから鋸南町、南房総市、館山市、鴨川市のゴミは合計36T/日ととても少ないということです。 
 鴨川などからゴミトラックが富津岬まで山を越えてくる。なんと非効率なことでしょうか?
ゴミなんてかさばって半分空気を運ぶようなもの、トラック輸送で問題のCO2がいっぱい出ます。  このような話にはきっと裏があるのが日本社会の仕組み

 説明書にはPFI方式のBOO方式と図が書かれています。
▲ PFI事業とは?・公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う事業です。 施設所有も民間に委託するBOO方式(Build:建設Own:所有Operate:運営)を採用しています。良く分かりません、詳しい人に聞くと要するに本来公共事業ですから市が設備建設、運用するものを民間企業に丸投げして施設も民間企業の所有

 つまり市職員は運転技術など知らないで良い、会計も民間会社が作ったものを『はいご苦労さん』と言って受け取るだけ ということです。 ハイハイと民間企業の言いなりになります。 利益も隠され、市民がおかしいと思って内部資料を請求したら、民間企業ですから企業秘密として真っ黒に墨が塗られた文書が出てきたり、非公開だったりするでしょう
 そして出資比率を見れば製鉄会社の日本製鉄の子会社が49%を保有、技術や周辺情報を握っていますから袖ケ浦、木更津、君津、富津市鋸南町、南房総市、館山市、鴨川市の職員の知識レベルが時間と共に低下して文句を言っても通用しなくなっていくでしょう。 

 このPFI手法は麻生副総理が以前からアメリカに日本の公共事業を民営化しますと言っていた内容に即した話で、国の広域化・民営化の意思を受け、県も働いている臭い匂いがプンプンします。
(クリックすると大きくなります)

ゴミ処理施設20.10.8.PNG

                             (明日に続く)






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(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業 1 [ごみ処理施設]

 パソコンが故障して1日休んでしまいました。そこに、ペンネーム「奈良輪」さんから重たい投稿が届いたのです。溶鉱炉など重機に詳しい方の様で、すごく勉強になります。今日から数回に分けて掲載いたします。議員さんにも読んでいただいて、12月の新しい議会では、フリーパス議会などと言われないよう奮起していただきたいものだと思います。        kawakami

(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業 説明会資料 を読んで
奈良輪

久しぶりに投稿します。 恥ずかしながら袖ケ浦のゴミは袖ケ浦市のクリーンセンターで燃やされているものと思っていました。

 ひょんなことから(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業の 説明会資料 を見てびっくり、なんと木更津港に18年も前に建設された (株)かずさクリーンシステム と言う焼却工場で袖ケ浦、木更津、君津、富津市の4市のゴミが焼却されていることを知りました。この現在の事業を『君津地域広域廃棄物処理事業』と言うそうです。

 木更津市にあるこの焼却所は7年後の令和9年3月までという使用期限のあるということで以降はどこかに移動する約束があり、富津に移動する計画中とのことです。
そのタイミングでなんとびっくりすることに、鋸南町、南房総市、館山市、鴨川市を含め7市1町をも含めて広域化する計画で、すでに環境影響評価の仕組みの配慮書説明会が7月に終わっていました。

 今度の事業の名前が(仮称)第2期君津地域広域廃棄物処理事業で広域化して事業主体が(株)上総安房クリーンシステム とのこと。
 説明書には焼却炉の説明図が書かれていて、焼却能力が 450T/日から486T/日に増えますとあります。(明日に続く)




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ノリ養殖家の記録 3 [漁業]

~昨日からの続きです~ 

「地球で言ったらとても短い期間で、地球は急に悪化している。この悪化を、人々はどのように捉えているのかを考えると怖い。国の偉い人が、気候変動の影響を全くわかっていない気がする。」

また、気候変動以外にも、頭を抱える問題があると言います。
三浦半島東海岸、千葉県に向かって少し突き出たところに位置する走水では、多くのプラスチックゴミが海岸に流れつくそうです。

東京湾.PNG

東京湾の海流の図(丸良水産HPより)

 東京湾に流れ込む海流は、千葉県沖に沿って湾内に入り、神奈川県沖に沿って外へ流れていくため、東京湾西部で少し湾に出っ張ったところに位置する走水には、東京湾北部からやってきたゴミが流れ着くそうです。
「ここに住む人たちは故意に海にゴミを捨てたりしない。なのに、海岸にはゴミがたくさんある。ということは、海を伝って東京湾一帯から流れついてきたとしか考えられない。」

 ◆ できるところから地球に優しい取り組みをしたい
 プラスチックゴミをきっかけに、長塚さんは多くのことに取り組んでいます。
「最近始めたのは、レジ袋の紙袋化。他にも養殖を始めた海ぶどうは、再生紙のパッケージで売るようにした。また、これからは、お客さんが入れ物を持ってきてくれたら、商品の割増をするような取り組みも検討している。」

 既に取り組みを始めている長塚さんですが、実は葛藤もあるそうです。
「海苔を乾燥する時は、機械を使うんだけれど、その機械は今まで重油で動かしていた。他にも、たくさんの電気を使っている。こういった仕事に使うエネルギーを、自然エネルギーに切り替えていきたい」

「出荷用の容器も気になっている。今の海苔は段ボールの箱を使って発送しているが、一回使っておしまい、というのが当たり前で、とてももったいない。再利用させて欲しいけれど、なかなか難しい。昔は木の箱を使って魚を市場に送って、空いた箱を回収してまた詰めて、みたいにやっていた。もう一度、昔のやり方でやってもいいのではと思うけれど、そうすると魚の鮮度が落ちてしまう。発泡スチロールでの出荷になってから、今の人は昔に比べて格段に美味しい魚を食べられている。なので、使い捨ての容器を使うことは心ぐるしいけれど、使い方が大切なんだと思う。」
今年1月に訪問した相模湾の目突漁師に続き、私たちの生活の根幹を支えてくださっている漁業従事者や農業従事者など、自然に寄り添って生きる人々が真っ先に地球の変化を感じ取り、また気候変動の被害を受けています。
 気候変動の影響はすでに日本でも起きており、この変化を危機として受け止め、即座に行動を開始してかないといけないことを改めて感じました。

 これ以上の気候危機を防ぐための具体的な行動として、日本の気候変動対策の強化に向けて声を上げること、そして、温室効果ガスを大量に排出する石炭火力発電所の新規建設の中止に向けて行動を起こすことは急務です。
 FoE Japanは、気候変動がもたらす影響についての発信をいっそう強めるとともに、日本の気候変動政策の強化、今回訪問した地域のすぐ近くで建設が進む横須賀石炭火力発電所建設の中止を求めていきます。
(高橋英恵)

横須賀石炭火力事業についてはこちら
https://www.foejapan.org/climate/nocoal/yokosuka.html
てレポート

◆ 高橋さんのレポートに拍手を贈ります。若い人たちが、敢然とこのような運動に飛び込んでいらっしゃる。日本の未来も捨てたもんじゃない。一層のご健闘を・・・    kawakami








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ノリ養殖家の記録 2 [漁業]

 「地球の変化に気付いて」横須賀海苔漁師の声

 9/11、横須賀市走水で海苔養殖業を営む方を訪問し、気候変動が漁にどれほどの影響を与えているのかを伺いました。お話くださったのは長塚良治さん。今から約40年前、19歳の時から海苔養殖に携わり、現在2代目として、代々受け継がれてきた海苔養殖を引き継がれています。
「海苔はとても温度に敏感。魚は泳いで逃げられるけれど、海藻には足がない。そこ(地盤、網)に掴まるだけ。自分に耐えられない温度になってしまったら、死に絶えるだけなんです」

ノリ養殖家の記録 1.PNG

 海苔の養殖技術については、昭和40年代は海に立てた支柱に自然に繁殖した海苔を加工・販売する形が主流だったようですが、研究開発が進んだ現在は、陸上で海苔の種付けをし、海水温が海苔にとって最適な温度になったら海に入れ、成長を促す漁法を取り入れています。だいたい9月後半に海苔の種つけ(陸上採苗)をし、11月頃に海に入れるそうです。しかし、海の状況について、40年間海苔養殖をやってきた中で、ここ20年急激に温暖化の影響を感じていると言います。

ノリ養殖化の記録 2.PNG

「海苔の成長に一番良い水温は18度。だいたい22〜23度になったら海に入れるけど、ここ20年、海水温がなかなか下がらない。海水温が下がってきたかなと思うと、台風がきて海がかき乱され、水温が不安定になる。」
海水温の上昇の影響は、それ以外にもあると教えてくださいました。今までは水の冷たさのせいで冬の期間は海底でじっとしていた魚たちが、海水温の上昇で活動できるようになり、養殖中の海苔を食べてしまうという、魚による食害も起きているようです。魚の食害を防ぐための網を張るようになりましたが、労力やお金もかかると言います。  (続く)













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ノリ養殖家の記録 1 [漁業]

 横須賀のノリ養殖家の記録が届いた。木更津・君津のノリ養殖は悲惨な状況にある中、対岸の横須賀では、このように奮闘されている方がいらっしゃる。その現状と因って来る原因を追究したスバラシイ記録である。誰がこの記録を書いたのか・・・2年前の若者来訪から話は始まる。その日のブログを再掲載する。是非この連載を読んでほしい。     kawakami

 2018年11月12日、3人の若者が訪ねてきた。目的は石炭火力建設予定地の現地を自分たちの目で確かめることと、私たちに会って、なぜ「石炭火力建設反対運動に立ち上がったのか」その話を聞き、それを動画に制作し、活動の一部として発信したい・・ということであった。

 彼らはNGO(非政府組織)法人で、平和・人権問題などで国際的な活動を行っている非営利の民間協力組織の「FoE Japan」 に属する若者たちである。
 FoE Japan とは、世界75カ国に200万人のサポーターを有する環境団体のネットワークで、その中の日本の組織というわけである。日本での環境破壊問題で彼らが取り組んでいる問題を列挙してみると
★ 気候変動  ★ 原発  ★ 石炭火力・・輸出問題も含む  ★ 東南アジアの森林破壊
★ 沖縄・辺野古基地問題  等々・・環境破壊に関係するあらゆることと言ってよい。

 3人とも大学を卒業している。中の一人はFoE Japan本部のある、オランダの大学院で学び、研究成果を実践に結び付けるべく、この活動に飛びこんだ。キラキラ目が輝いている女性は、大学を卒業し、民間で2年間働きながら奨学金を返済し、それが終わったので念願のこの運動にはいったという。また本格的なカメラを担いできた若者は、口数は少ないが、その道一筋の表情に溢れていた。

 こういう若者たちが実在することが嬉しかった。以前、高遠菜穂子さんを9条の会でお呼びしたことがある。イラクで拉致され、毅然と対応し釈放を勝ち取った事件だが、その後このことに対して「自己責任」なる意図的攻撃がなされたことに、腹を立てたことを思い出す。日本の若者が動乱の地に飛び込み、貧しい子供たちを救うために献身していることに、熱い拍手を贈るのが当たり前であろうに・・・

10数年前の話である。

 本当は、私の方から話を聞きたかった。しかしこの日は次の日程があり、2時には、次の取材地、蘇我に飛んで行った。彼らの今後の奮闘を心から期待する。


FoE という奇妙な文字の羅列の意味を知らなかった。改めて書いておこう
Friends of the Earth の頭文字であった。

◎ 明日から始まる記録は、この中のお一人 高橋英恵さんの記録なのです。(続く)

FoE   Japan   2.PNG



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820億円のごみ処理施設 [ごみ処理施設]

 となみ市議のツイッターからの転載です。昨日の続きです。市議会ではどんな討議がされたのでしょか?いや市議会ではないかな?全員協議会かな?議員の中で敏感に反応できた議員はどなたかな?
 議事録が出たら、真っ先に読ませていただく。          kawakami

◆ 20年間で820億円のゴミ処理施設
~前回の続き~~

 6市1町で進めようとしている溶融炉ゴミ処理施設
千葉県の1/4の面積の自治体のゴミ処理を一ヶ所でやるというもの。南房総市の方面からは、高速道路まで使ってごみを搬入します。

 施設規模は前回書いたように、7自治体のゴミ量を想定していますが、初年度がゴミ量のピーク、さらに10%の災害ごみ受け入れを出来るように算定されています。

 また、契約の変更を12議会に上程予定とのこと。
それは、構成企業の産業廃棄物を受け入れることで、8億円安くなるというもの(企業側からの提案)
 1日当たり9㌧受け入れるため、施設規模を9㌧大きくするというのです。
市民のためのゴミ処理施設で、始めから産業廃棄物を受け入れるなど、聞いたことがありません。市に他にやっている自治体があるのか聞きましたが、「ありません、調べた限りでは承知していません」とのこと。
 75億円も物価の変動と言って値段を上げておいて、8億円安くなりますよ~なんて、詐欺みたいな話じゃないですか
 その裏付けをするためのコンサルタントへの委託調査費用の増額も約1千万円つけています。
人口減でごみは減るので、その分さらに産廃を受け入れることになるのではないかと思います。
「民間のノウハウを活用し」って、丸投げ、言われるがまま。というのが実情ではないでしょうか。
                            (この稿終了)





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820億円のごみ処理施設 [ごみ処理施設]

 数週間前、この問題を提起しました。このブログの内容に驚いて、木更津では市民団体が立ち上がっています。そこで再度、問題提起を最初にされた、となみ久子市議が、ご自分のフェイスブックに、わかりやすく書かれた、広域ごみ施設の問題点を、ご本人の了解を得て紹介させていただきます。    

◆ 広域ゴミ処理の問題点

▲『ごみ処理20年間で820億6千万円』
 現在家庭から出るごみは、袖ヶ浦、木更津、君津、富津の4市で、木更津にあるかずさクリーンシステム(株)で溶融炉により高温焼却されています。
 今度新たに令和9年度から、南房総、鴨川、鋸南も加えた6市1町で富津市に現ゴミ処理施設と同じシャフト炉式ガス化溶融方式で実施するための契約の議案が出されました。
 日鉄エンジニアリング(株)を代表企業に他4社で構成される、上総安房クリーンシステムでごみ焼却施設を作り運営するための費用が20年間で820億6千万円、袖ヶ浦市の概算事業費は96億1227万4千円。この契約金額にはただし書きがあり、金利や物価の変動等で改定される場合があるとしており、この金額で収まるかなど全くわかりません。

▲『すでに当初計画より75億円増』
 平成30年度基本構想が出た時点からすでに、物価の変動等で、75億円も増えているのです。
建設場所の用地は賃貸との事ですが、企業側の意向で非公開。

▲『ごみ削減の方向性と逆行』
 施設規模は、7自治体のごみ量の推計で決まっています。袖ヶ浦では、令和6年度目標の排出量がずっと続く計画になっていますが、すでにその目標の量は、平成29,30年度下回っている状況。初年度がごみ量のピークと市答弁
 ゴミ量を減らせば減らすだけ維持費、委託費が減るかというと、ゴミ量が一定ないと大量にごみがないと燃えないのです。だからいくらごみを減らしても委託単価は減らないのです。
まだまだあります。長くなりすぎなので、続きはまた書きたいと思います!(明日に続く)



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