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「散歩道プロジェクト」2 [環境問題]

 つい先日、町会の回覧が回ってきた。普段ならざっと眺めてすぐに回してしまうところだが、散歩道の最も上流にある谷津田の埋め立て計画の資料がついていた。散歩道の再上流、私がニホンアカガエルを最初に見つけて、それ以来ずっと観察しつづけてきた場所の二股にわかれた谷の一つを大規模に削り、土砂を埋める計画だ。全体の面積は5ヘクタールに及ぶ。

谷津田 1.PNG
(埋め立て計画のある谷津田)

 資料によると、宅地開発という。だが、ここはそもそも市街化調整区域だから建物は建てられないはずなので、とても疑問を感じる。
 今はここは休耕田となり、草が生い茂っているものの、ここでニホンアカガエル(千葉県レッドデータブックA:最重要保護生物)、アズマヒキガエル(千葉県レッドデータブックC:要保護生物)、ハラビロトンボ(千葉県レッドデータブックB:重要保護生物)、ホトケドジョウ(千葉県レッドデータブックC:要保護生物、環境省RDB絶滅危惧種IB)などが生息している。

谷津田2.PNG
(この谷津田に生息するニホンアカガエル(千葉県レッドデータブックA:最重要保護生物)

谷津田3.PNG
(この谷津田周辺に多くみられるハラビロトンボ(千葉県レッドデータブックB:重要保護生物))

谷津田4.PNG
(この谷津田の水路などに生息するホトケドジョウ(千葉県レッドデータブックC:要保護生物、環境省RDB絶滅危惧IB類))

谷津田5.PNG

 また、この周辺ではサシバ(千葉県レッドデータブックA:最重要保護生物、環境省RDB絶滅危惧II類)が営巣しており、この周辺は採餌場所として重要な役割を果たしているものと思われる。

                  (明日に続く)


















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「散歩道プロジェクト」1 [環境問題]

 数日前のブログで、「自然通信ちば」152号掲載の記事をお届けしました。お隣の市原市瀬又にある湿地帯が、残土埋め立て地になる懸念が出ていることと、長い間、この湿地帯保全に力を注いでいらっしゃる田頭さんという方のことを、紹介したブログです。

 その田頭さんからメールが届きました。読んでびっくりしました。なんと17年間もの間、この谷津田瀬又にある湿地帯の保全と、そこに生きる生物の記録を「散歩道プロジェクト」と題したブログに記録されていらっしゃる。その記録がスバラシイ・・早速お願いし、私たちのブログでも紹介させていただくことにしました。数回の連載になります。じっくりと目を通していただきたいと思います。コロナで荒んでしまいそうな心が、きっとあったかあくなること請け合いです。

◆ 今日はまず、田頭さんからのメールから紹介いたしましょう。

 このたびは、お手紙ありがとうございました。市原市の田頭です。ブログの方でも記事を紹介いただき、大変ありがとうございます。

 わたしは市原市瀬又の谷津田の記録をずっとブログやHPに載せてきました。市原市の市津公民館の主催事業としての自然観察会の講師も長年やってきました。瀬又の谷津田の記録は以下に色々と載せております。

ブログ: http://sampomichipj.cocolog-nifty.com/blog/
HP: http://sampomichiprj.my.coocan.jp/sampotop.htm

 今回、埋め立て計画が発覚し、県などに問い合わせて様々な調査などを行ってきました。
エコファームという会社はたぶん幽霊会社で、実態は茂原の五大工業という会社だと思われ、実際に埋立地の一部を五大工業が取得していることがわかりました。
 しかしながら、林地開発許可のための事前協議申請は2019年6月に出されたきりで、その先に進んでおらず、1年が経過したので自動的に取り下げになっていました。
ただ、残土埋め立てのための特別事業計画の事前申請は2019年8月に出されてそのままになっています。
 今のところ、すぐに何かが動く状況ではないことはわかりましたが、このまま放っておけばまたいつ同じようなことになりかねないと思い、色々動き始めたところです。

 袖ヶ浦市も火力発電所計画で色々と大変なようですが、この人口減少の世の中にあって、かつての高度成長時代の世の中の仕組みから脱しきれていない社会と人々の根底にある意識、そういうものが変わっていかないとならないのかなと思っております。

 かわかみ様はご高齢にもかかわらず、情熱をもって色々と活動されていらっしゃいますので、まだまだ若輩者の私もこれから頑張らねばと決意を新たにしたところです。

 お身体に気を付けて、いつまでもお元気でご活躍されることを祈っております。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
                        (明日から内容紹介に入ります)




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一蓮托生 [その他]

 【一蓮托生】 仏教のことばで、死後、極楽浄土の同じ蓮 はす の花の上に生まれること。 転じて、結果のよしあしにかかわらず行動や運命を共にすること。と辞書にはある。
 このお二人「一連」と書いてある。仏教に関係なく、じごくにハスの花があるわけでもない。とにかく連なって、行動も、運命も共に堕ちていかれるのであろう・・・合掌              

                                   kawakami


安部・河井.PNG

(栗原さん、伊藤さんのFace Book 写真から転載)



タグ:蓮 一連
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LNG火力発電所建設説明会 [火力発電所]

 11日午後1時半から、LNGガス火力発電所建設計画にかかわる「環境影響評価アセスメント」の第一段階、環境影響評価方法書についての内容説明会が、市民会館大ホールを会場に開催された。
 コロナ問題の中で、私の予想を超えて30人を超える人たちが集まった。
先に、この建設に当たる「千葉袖ケ浦パワー」社に、「形式的集会に終わることなく、挙手による質疑を行うこと」などを、要請していた効果があって、動画による50分の説明後質疑が行われた。
 一緒に参加された方々が、次々と質問された。発言者の報告から列挙しておく。

 ◆ 先ほどの説明ではCO2についてどの程度の排出量かを予測する、としか説明がありませんでした。最近のかつてない世界的な気象災害、今までに経験したことのない異常な気象現象で気象クライシス(危機)と言われています。昨年の台風で私の家も大きな被害を受けました。
このの原因がCO2の増加にあり、パリ協定で、産業革命時を基準として気温上昇を1.5℃に押さえるには、2010年を基準として2030年にCO2を約半分にしなければならない。
とされています。
2028年稼働のガス火力の出すCO2が年間650万トンです。
CO2を半減するということとの整合は取れるのか、と質問しました。

回答は
政府の計画通り進めれば整合が取れる
との回答であった。

方法書の次の段階の準備書が出来る時期はいつですか?
回答は
来年度中
との回答であった。


 ◆ 環境影響評価項目ごとに定めた評価測定地点の選定の根拠と石炭火力からガス火力に変わったことによって評価項目の加除、見直しがあったのかその内容と理由を質問した。
 その理由はたとえば蔵波小児童に気管支炎が多いこと、木更津の漁業(のり)が影響を受けている実態などから測定定点が適正、公正なのか、企業の判断で選定したのでは?の疑念があり質した。
回答(再質問)では袖ケ浦市、木更津市、市原市それぞれの行政の確認を得て定めた、評価項目の加除見直しについては設備の変更による振動騒音のみで他にはなかった、との説明であった。

 海水温の測定地点は取排水口3ヶ所、市原1ヶ所(と記憶)のみであり木更津市側にはない。
煙突高さが低くなったことによる影響はないのか、測定点を見直す必要がないなのか、
 行政として、環境審議会としてももっと真剣に向き合う必要がないのか、などの疑問が残った報告会であった。

◆ 煙突80mと関連して、地勢との関連で、大気汚染が進むことは間違いないこと。公害が進むこと。
PM2.5 や・光化学オキシダント調査・不調査の対象になっていないことの理由を問いただした。
回答は納得いくものではなかった

 発言は次々と多彩に行われたが、建設賛成意見は、1名、あとはすべて反対意見や、疑問を呈するものであった。
 15日夜も行われる。どのような展開になるのであろうか。

                                 kawakami

 




 



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千葉県の土砂災害防止法 [天災・自然災害]

 房日新聞に125本目の投稿をされた山の井さんの記事が届きましたので、紹介します。九州の災害が連日伝えられています。千葉県の場合の対応はどうなるのか・・袖ケ浦も背景が斜面というところが数多くあります。参考になりますので、是非お読みください。   kawakami


 先日、千葉県の土木事務所より、がけ地等調査結果のお知らせという手紙が。
土砂災害防止法に基づき、私の自宅の裏山の斜面を調査をした結果、土砂災害警戒区域または土砂災害特別警戒区域に指定を受ける方向である趣旨。
 これにより、先々の災害時には、早めの避難準備と避難行動をという一言が。
さらに、この調査結果に関わる問い合わせ先の窓口になる千葉県と南房総市への連絡先などの記載も。

 土砂災害警戒情報というのがあります。これがでた場合、警戒区域の指定を受けたエリアに住む住民は、速やかに避難をすることになります。

 これらの警戒区域に指定を受けた場合、災害によりかなりの損壊が生じる可能性がある建物については、県の判断で移転勧告を出す場合もあるそうです。

 この手紙を受け取った時点では、警戒区域の指定を受ける手続き中ではありますが。


 もし、災害により被害が見込まれ、これにより建物の移転勧告がでた場合、その判断基準と移転費用をどうするか。

 とみやまふれあいコミセン、東京都練馬区の岩井少年自然の家といった公共施設が近隣にあります。これらの裏山の災害対策がどうなっているか。特にふれあいコミセンは、災害時の避難場所であり、対策が万全であるかどうか。 

 私の住む区域は、移住者の方、別荘で住まいを構えている方が少なくないです。こういった方々に、地元民と同じく丁寧な説明がなされているかどうか。


 制度に基づく、調査などは理解はしますが、肝心なことは住んでいる方々の災害リスクに対する行政側のフォローではないでしょうか。
 今年はコロナ感染、数日前の九州熊本を中心とした大雨災害と続いています。ましては、昨年秋のあの台風や大雨の災害は記憶からまだ消えません。
災害が生じるまたは未然に防ぐために必要な生活と経済支援、メンタル的な支援をまずは備えた上で、このような手紙を用意する順番ではないだろうか。
 これら、県の土木事務所におかれまして見解などがあれば、この紙面にてお示しを。













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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 7 [火力発電所]

 明日11日の説明会について、下記の申し入れをしています。    kawakam

◆(仮称)千葉袖ケ浦天然ガス発電所 住民説明会について

 2019年1月31日に東京ガス、九州電力、出光興産出資による石炭火力の中止があって(株)千葉袖ケ浦エナジー(以降エナジー社)は解散になり、その後 東京ガス、九州電力出資で(株)千葉袖ケ浦パワー(以降パワー社)が設立したと認識していますが、2つの出資者がそのままということで千葉袖ケ浦エナジー時代の担当者から引き継ぎがされたと思います。
 そこでまず、当会との2度の会談(2017.11.10と2018.2.27)での合意から数点要望をしたいと思います。

① 住民説明会は日曜で2度実施という約束があった
 今回、住民説明会は7月11日(土)午後と15日(水)夕方の2回実施される訳ですが
中小企業で働く方はご存じのように土曜仕事が多く出席できないことを考慮し、日曜2度実施と要望し、善処しますとのお話を頂きました。(私も11日仕事です)

② 挙手での意見、質問もできるようにして欲しい
 千葉エナジー社の石炭火力の方法書説明会では、質問・意見は配布された紙に1名1件のみ書いて提出し、その後、事業者側事務局でまとめて説明するという一方的な対応でした。
これでは再質問ができない、文書だけでは言いたいことが伝えきれない、紙に書く時間が浪費される、など問題があり、一方方向であったことで事業者への不信感、不満がありました。
 今回の説明会では、事業者側の説明が終了後、意見や質問のある方は挙手し、司会の方が発言を認めるという双方向の意見、質問のやりとりが必要です。
 参加する住民はまじめに考えて発言するわけであり、たとえ反対意見でも住民意見をきちんと聞き取ることはお互いに理解を深める利点があると考えます。(蘇我火力の説明会で紙方式をとったために感情的になり、混乱していました)
 アセスの説明会というのは単に説明会を開いたという儀礼的なものではなく、住民の疑問、質問、意見等に真摯に向き合って初めて説明会を開いたと言えるものです。このことを充分踏まえた説明会進行をお願いします。

③ 説明会配布資料にメール、電話、送付先住所を書いたものを配って欲しい
 説明会の場ですべての言いたいこと、聞きたいことを述べ、かつ回答を得ることは困難です。 したがって帰宅後に質問、意見等を出せるよう、メール、電話、または郵送で御社に出せるようにして下さい。
 ですから説明会時の配布資料に、住民意見受付のメールアドレス、電話番号、郵便送付先住所、担当部署を書いた紙と封筒を同封して欲しいと思います。

④ ホームページの改善
 今回の住民説明会後あるいは参加できなかった市民もメールまたは電話、郵送で意見書を出せるように、ホームページでよく見ます “問い合わせ” のメールアドレス、電話番号、郵送先を公開しておくことはSDG’s精神にも沿うことで開かれた企業ということにもつながると思います。

⑤ コロナウイルス対策
 コロナウイルス対策として住民が十分な間隔をおいて着席できるようにアセス会社社員など関係者は少数に、あるいは後方に着席をお願いしたい、またマイクは都度消毒をして住民が安心してマイクを持てるようにして欲しい

⑥ エナジー社では町内会役員のみ、また商工会議所への説明会を実施しました。そして社名入り箱入りどら焼きの配布を行いましたが、こんなみっともないことはパワー社では控えて欲しいと思います。

◆ 日時が迫ってのお願いですが、公表後10日間しかない日程です。周知のため、十分な期間を取ることもお約束に入っておりました。上記のお願いについても、日時が迫ってのお願いですが、もし可能であれば折り返しご返事をいただければ幸いです。特に東京ガスさんとは、打ち解けた話し合いを重ねてきて、信頼関係を創り上げてきた関係であると思ってきました。相互の信頼を損ねることのないようご配慮いただけることを期待申し上げます



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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 6 [火力発電所]

◆ 漁業者・農業者との意思疎通は十分でしょうか

 千葉袖ケ浦パワー社の前身の千葉袖ケ浦エナジー社は石炭火力の方法書と準備書との間の現地調査のため、漁業組合を訪問して海域に調査機器設置のお願いに来て、「調査結果が分かったら 皆様に報告説明いたします」 と言ったそうです。
 しかし説明はされないまま、2018年9月に袖ケ浦市民会館大ホールが予約されていました。 今回も計画があることの公開は7月1日、住民説明会はわずか10日あとの11日

 この住民軽視姿勢は環境重視をホームページに書いている大企業の姿でしょうか?情けない話です。

 実は千葉袖ケ浦エナジー社と2017.11.10と2018.2.27に私どもと話し合いがされ、以下の確認がされています。

黒文字は政策研、赤文字は千葉袖ケ浦エナジー社の答え


① 事前の市民に対する周知を徹底していただきたい。広報・自治会の回覧板・新聞折り込み・・十分周知可能な方法をとります。

② 通勤者もいることから、2回とも日曜日午後に設定していただきたい

③ 説明会では、書類質問回答のほかに、一般からの質問に回答するような措置をとっていただきたい。・・②③については、効果的方法を十分検討し期待に応えられるようにしたい。

 住民のみならず苦境に瀕している漁業組合への説明も行うようお願いしたはずです。

 千葉袖ケ浦エナジーはなくなり千葉袖ケ浦パワーになったから過去のいきさつは関係ないと言ったらビジネスの世界では信用ないとして取引き対象ではなくなるでしょう
 おまけに頼みもしない町内会役員だけを対象にした説明会を町内会ごとに実施したり、社名入りどら焼きを配布したり、悪代官と伊勢屋さんの時代劇のような行い
 しかし私たちは参加者から様子を聞き、賛同者は一部と判断し問題にしませんでしたが、なんと恥ずかしい会社と思いました。

▲ 話変えます
 漁業について言えば現状の東電温排水の現状、2024年後の運転開始―2028年以降の温排水の状況を方法書説明会でも分かっている範囲で説明するべきでしょう  
(石炭火力の準備書のために近隣火力含め1年間調査した訳でしょうから簡単に記載できるはずです)
 今回の方法書を見ると毎秒49トンの温排水を海に放流するとあります。 100万kWの石炭火力でも毎秒42トン、これではただでさえ海水温度が上がって苦しんでいる漁業者からすれば “どうしてくれるんだ” と思います。

 農業についてもNOXが作物に与える影響を作物の種類ごとに示し、説明すべきです。 コメつくりは稲刈り時に大雨降れば田んぼがぬかるみ大変なことに、野菜もせっかく育ちかけた苗が大雨で泥に埋まり、再度種まきからやり直し

 気候変動を直接受け止める農業漁業、こんな苦労を知らず皆様は食事をしているでしょうか?


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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 5 [火力発電所]

◆ 地域への配慮はされているでしょうか

 方法書なるものをパソコンで見て見ました。 なんどブラウザ種類をインターネットエクスプローラーに限定しているのですね?
 さらに表示しているPDFを印刷ができない、保存もできない。見て欲しくない気持ちがあるのでしょうか? ないない尽くしでアセスメントを何とか通してしまえば勝ちという心が透けています。 しかも7月1日に計画を公開し11日に住民説明会という切羽詰まった日程では参加できる人は当然減ります。

 私どもの事務局担当も土曜は出勤です。そもそも皆さんは大会社ですから土日休みでしょう。 しかし中小企業労働者は土曜仕事が普通です。 おまけに平日夕方6時半も遠距離通勤では参加不可能です。 近場の方しか参加できません
参加して欲しくなくてこんな日程を設定したと思うのは私どもだけでしょうか?

◆ 80m煙突からの排煙は40m近い台地の住民の上に覆いかぶさります。
 アセスメント専門会社に書いてもらう関係でしょうか? どこの建設計画でもほとんど同じ表現と値で記載される環境影響評価の文書
 天然ガスですから煤塵と硫黄酸化物がないのは分かります。でもガスタービンですから大きな余剰空気でガスを燃やします。アンモニアで窒素酸化物を還元した後でのNOX濃度5ppm、少なく感じますが大量の空気16%酸素濃度換算値、薄めても減るわけではないし、少量の煙ならば拡散するものでも大量になれば、原発事故のセシウムを含んだ大気が拡散しないで長野県まで届いたように大量のガスの拡散はコンピュータ計算のようにいきません。

 そして地形評価をする条件は厳しくほとんど地形は評価されません。その結果袖ケ浦市、外野地区、のぞみ野や、木更津市清見台、市原市有秋台など台地に住む住民は排煙にさらされます。
 しかし公害測定機器には上限カットと風向の平均で規制値以下になる仕組みですから問題なしとなるでしょう
 このようなことを十分に考慮して80mという煙突高さを出したのでしょうか? アセスメント会社の計算値を鵜呑みにしていると思われる千葉袖ケ浦パワーと親会社の環境部門は関心をもって、アセスメント会社に作ってもらった内容を自社でちゃんと検証し、アセス会社案に安全率をかけるべきです。  さもなければ環境部の存在価値がありません

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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 4 [火力発電所]

◆ 時の流れの速さです

 今現在の再エネ成長速度や、蓄電技術の進歩の遅さ、バッテリー使用レアメタルなどの制約を考え、ガス火力が長期間運転が可能で原価償却ができ、利益も確保できると判断されたと思いますが、もう一度振り返ってください。

 2014,2015年当時、誰が今日の石炭火力四面楚歌時代を想像したでしょうか? 石炭は安い、地政学リスクが少ないと言って電力業界のみならず猫も杓子も飛びつきました。10年前は気候危機、ZEH、ZEBという言葉もなかった?

 現時点で考えると
 確かに太陽光も風力も昼間張り切る電力で夜になれば、低気圧高気圧の風でなければ風力もダメ、信頼できる再エネは水力と地熱(波力潮流?、、)だが発電量は少ないし、蓄電池は現在のところ高価!です。

 しかし望まれる技術は成長すると昔から言われます。 馬車―>自動車 そろばんー>電卓
そして昔液漏れする亜鉛乾電池はリチウムイオン電池に、しかしリチウムイオン電池を大容量にすると冷却問題が表面化しました。       (最近の報道では独が蓄電池込みで火力電力価格と同価格になったという記事)
https://solarjournal.jp/solarpower/33165/

 このように再エネ先進国は、蓄電池導入を含めたコストが購入電力料金を下回る「蓄電池パリティ」へ向かう、そして
古河電工の https://www.kankyo-business.jp/news/025277.php 
バイポーラ型蓄電池を実用化などと言う新聞記事があります。
 リチウムイオン電池比コスト1/2、冷却しやすい、安全性などに優れていると言います。
 この電池が即、電力貯蔵用蓄電池として広まるかどうか不透明ですが10年という歳月は大きな変化をもたらす期間であると言えるのではないでしょうか?

 いまここで2024年着工2028年に3基運転のガス火力200万kW発電機は今時点で最新でも、USC火力と同じく陳腐技術になっているかも知れません。 確かに安価で実用的な大容量蓄電池はすぐにできませんから、ガス火力は一定期間うまく運転されるかもと思いますが、長期間はどうか?と思うところです、うまく行きそうと思った石炭火力の二の舞にならないよう慎重になるべきではありませんか?

 なぜならば全世界で多くの企業が蓄電池開発を試行錯誤しつつ、開発しているし、東京ガスも挑戦している多数の小規模電源を束ねて大きな電源とする仮想発電所VPP技術も近い将来実用化するかも知れません
 そうすれば、海外から輸入リスク、地震リスクのある大規模電源に対抗する 象を倒すアリ の電力・・石炭火力計画で経験した環境に背を向けた輸入化石燃料の不確かさの経験を活かし、もうしばらく様子見するのが正解のようだと、袖ケ浦火力の部分負荷運転の排煙の様子を眺めてそう思います。(続く)


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袖ヶ浦天然ガス火力発電所建設計画 3 [火力発電所]

◆ 私達の方向性

 パリ協定は2℃未満、極力1.5℃以内に整合するCO2の削減を求めています。
これに明確に整合するか

▲ 訴えること 

① これからの社会は一極集中電源では近未来の地震に弱いこと、地産地消電力であるべきこと、環境破壊型産業から袖ケ浦は脱却し未来型事業を誘致すべきであることを訴えること

② そして、農業や漁業で生きる人たちの環境を守ることが自然災害や食料とエネルギーで外国に依存しない国づくりをし、国民を守ることが大事であることを宣伝する必要があります。

③ このため新聞チラシとか大規模宣伝が重要でありますが、資金は底をついています。新年度寄付金も期待できません、学習会、集会を中心にした運動になります。

④ 被害者は味方 今回の問題は漁業者、農業者にとりわけ被害をもたらします。
煙突の高さは80mです。少量の排気でなく200万kWと大規模な排気ですから拡散はしません、80mの低い煙突から排出されますのでのぞみ野、外野地区など40m近くの高地は排煙の中になります。木更津市の清見台も高地ですので排煙の中になります。
 赤松のようなNOXに弱い樹木は枯れます。潮風に強い黒松でもNOXにさらされると枯れます。仙台火力は松島湾にありますが観光地のため景観重視で低い煙突にした結果、松島の松は枯れてしまっています。

④ そして200万kWからの温排水は49トン毎秒で石炭火力100万kWの42トン毎秒よりも多いので、漁業に悪影響を及ぼします。このことを知らせつつ連携を重視する必要があります。 ですから今回は特に木更津市と密である必要を感じます。  (続く)

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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 2 [火力発電所]

 早速ですが、今日から天然ガス火力発電所建設計画についての、私たちの考えについて、事務局長の書いた提案文書がありますので、その文章を連載で掲載します。
 少々硬い文章ですが、毎日少しづつなので、しっかりと読んでいただければ幸いです。

1.背景の理解

◆ 事業者の背景
 九州電力は九州地方は2016年以降、太陽光発電の普及で、火力発電が思うように運転できなくなっています。運転すれば本州の関電などに送電するしかないのです。そこで目をつけたのが最大の消費地である東京埼玉など大電力消費地の関東地方。ここに足掛かりを是非とも作りたいということで、東京ガス・出光興産と結束し、石炭火力を計画したが採算割れリスクで断念、東京ガスのガス火力に乗った。

 東京ガスはガス会社。今後の社会が再エネに向かうことは十分に承知。しかしその社会はすぐには来ないと分析し、再エネの欠点を補うガス火力発電に期待をかける。 また想定以上に東京ガスと電気契約するお客さんが増加中で、東電などの卸電力市場から電気買って売るのでは利幅が少ない。
 たとえ、東電から制限されて設備利用率が多少悪くても東電の姉崎と、袖ケ浦火力は40-50歳と古く、姉崎は更新されても設備容量は現在の360万kWから195万kWに下がるなかで、袖ケ浦は運用停止の可能性があり、3号運転開始時点の2028年以降には、利益が出る状況に変化していると考えたのではないか?と推測します。

 出光興産は8年も10年も先は見通せないということでリスクを伴う出資はせず、土地のみ提供で確実に土地代をしっかり確保する戦略に転向。

◆ 市民や議員の受け止め方
 多分でありますが、市民は石炭じゃ嫌だが、ガスならいいじゃないという受け止め方であると思います。
 私達もこれまで石炭火力をCO2と汚染でターゲットにしてきましたが、CO2は石炭だけ排出するのではありません。

◆ 議員の多くは発電所=高額設備=税収増の構図で歓迎でしょう、発電所ではない事業の誘致など頭にありません。    (続く)

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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 1 [火力発電所]

 今日から11日、15日に行われる、「袖ケ浦天然ガス火力発電所環境アセスメント説明会」に係る問題点や感想を連載で書いていきます。               kawakami


 残念ですが、東京ガス経営者に裏切られた感じがしています。LNG燃焼によるCO2排出量が石炭火力より少ないとはいえ、石炭火力100万kwの排出量と同じです。

 東京ガスのHPには、こんな言葉が躍っています。「化石燃料である天然ガスを扱うリーディングカンパニーとして、気候変動と真摯に向き合っていくことも、私たちの責務で あると考えています。」「CO2ネット・ゼロ」をリード・・・

もし発電所が始動したら「光化学オキシダント」は、今でも基準値を超えているというのに大幅増になることははっきりしています。「PM2.5」も増えることでしょう。恥ずかしくないのでしょうか?

◆ 煙突の高さが80mとはどういうことでしょう? お隣に立つ東京電力の2本の煙突は200mの高さです。半分以下の高さの理由はなぜでしょう?

◆ 標高の高い地域を並べます。

・外野地区 50m  ・特別支援学校  50m  ・子者清水 55m
・のぞみ野 58m  ・姉崎袖ケ浦インター付近 58~62m   ・福王台 30m
・東京湾カントリークラブ 46m   ・蔵波台6丁目 33.9m
・袖ケ浦公園左側の山側 43~44m
・牛久に通ずる道は登坂が続きます
・上泉 萩原岱 68m   根連岱 81m 
・南総カントリー付近(市原市境) 93.7m

◎ 風は段丘にぶつかれば上下に分流し地上に降り注ぎます。この地域に住む皆さんの気管支が心配になります。コロナも気管支・・怖い話です。でも企業は平然!

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横須賀石炭火力反対運動報告 [石炭火力発電所]

 横須賀の石炭火力発電所建設計画反対運動は、裁判闘争と並行し多彩な活動を続けています。今回は小泉進次郎環境相あての手紙を出そう・・・と言う呼びかけについて紹介します。
 6月6日付朝日新聞に紹介されたものです。    Kawakami

 地球温暖化対策の強化を訴える神奈川県横須賀市の若者組織が、同市で進む石炭火力発電所の建設中止を求めて、地元選出の小泉進次郎環境相宛ての手紙を募ったところ、190通が集まった。

 この組織はスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんと連帯する「フライデーズ・フォー・フューチャー(FFF)横須賀」。
 2月に発足したが、新型コロナウイルスの影響で活動が難しくなり、小泉氏宛ての手紙をインターネット上で募ることにした。

 小泉氏は5日の閣議後会見で「若者から届いた手紙を私も拝見した。5歳の方の手紙もあった」などと述べた。
 同市在住の大学4年生で、FFF横須賀のメンバーの鈴木弥也子(ややこ)さん(21)は
「手紙を読んでもらえたのはうれしかったが、地元の石炭火力には言及していない。これで終わりにしないで、オンラインでもいいので対話する機会をつくってほしい」と話した。
                                 (水戸部六美)

小泉進次郎.PNG




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袖ヶ浦に火力発電所建設計画説明会 [火力発電所]

 昨日のブログに対し、下記のようなメールが会員から送られてきた。   kawakami

 正直、東京ガスには裏切られた感じがする。東京電力の顧客からかすめとった130万件(もっと増えているのかもしれない)の善意の新しい電力顧客は、その電源を、石炭火力を拒否した東京ガスだから、きっと再生エネルギーで補うものだと思っていた。
 しかし何のことはない。東電と同じ場所で、同じ化石燃料で補うという計画。パリ協定を何と思っているのであろう。

 市の広報に東京ガスと九州電力が出資さして、出光興産の空き土地に70万kWのガスタービンコンバインドを3台、2028年運転開始予定、アセスメントは石炭火力計画が準備書説明会直前の中止のためか方法書からのやり直しです。

ガスでも200万kWは石炭火力100万kWと同じ二酸化炭素を出し、温排水は4割出ますね。
すぐ隣の東電袖ヶ浦火力年齢は40才超え、2028年には、さすがにガス生炊きの東電360万kWが退陣を見込んだのでしょうか?

 五井火力は更新工事中で建て屋は消え、ボイラーは柱のみ。

 姉崎火力も42歳超え? 横須賀と五井をにらみながらまもなく6台中2台単位で順に解体し始めると思います。

 その監視のために出光興産前を通ったとき、出光興産でクレーンが2月頃動いていたのでひょっとしたらと思っていたが邪魔者撤去だったかも知れない。

 化石燃料を燃やし続け、どうなるのか?もう地球を包む温室効果ガスの濃度は、400ppmに達し、地球温暖化による気候変動で、北極の氷はどんどん解けつつあるという。温室効果ガスが450ppmに達すると、人類の生存自体が危ぶまれる。地球自体がそのような状態にある時に、平然として、石炭火力よりすこしいいから・・・と言って化石燃料を燃やし続ける企業の倫理は、犯罪に近い腐臭がする。

 即刻中止を要請する。11日の説明会には、コロナ問題もあるがぜひ行かねばならないと思っている。




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緊急!袖ヶ浦に火力発電所建設計画 [火力発電所]

 今日の「広報・そでがうら」に、石炭火力発電所建設を断念した3社中、東京ガスと九州電力の2社が、新会社「株式会社千葉袖ケ浦パワー」を設立し、下記のような「火力発電所」を建設する計画での市民説明会日程が記載されています。このままいくと7年後には、東京電力の煙突の前に同じような煙突が建つことになります。びっくりです。市民説明会への参加を呼びかけます。
                               kawakami

◆ 東京ガス九州電力が出光バルクターミナルにLNG火力建設計画を発表

https://www.pref.chiba.lg.jp/kansei/eikyouhyouka/jigyou/125_chibasode/chibasode.html
70万kWを3基

 バルクターミナルにクレーンが正月頃に立っていました、姉崎火力の建設状況が見たいと思い東電袖ケ浦火力の放水口に行く途中にバルクターミナルを見たらクレーンがあるので??と思ったがやっぱり先行して不要な建物撤去の工事だったのですね
設置する発電所の出力:200万kW(70万kW級×3基)です。

◆ 環境影響評価の手続経緯方法書手続
(1)環境影響評価方法書の公告縦覧等
 ▲ 送付:令和2年6月30日
 ▲ 公告:令和2年7月1日
 ▲ 縦覧場所
 千葉県環境生活部環境政策課、 君津地域振興事務所地域環境保全課
 袖ケ浦市役所市政情報室、 長浦公民館、 平川公民館
 市原市環境部環境管理課、 姉崎支所、 有秋支所
 木更津市環境部環境管理課、木更津市役所朝日庁舎行政資料コーナー、岩根公民館、
 中郷公民館、金田出張所
 株式会社千葉袖ケ浦パワー事務所

 ▲ 縦覧期間
 令和2年7月1日(水曜日)から7月31日(金曜日)まで
 (※各縦覧場所の閉庁日、休館日及び休業日を除く)

 ▲ 環境影響評価方法書はこちら 株式会社千葉袖ケ浦パワー

(2) 環境の保全の見地からの意見書の提出について
 環境の保全の見地からの御意見をお持ちの方は、書面により事業者に意見を提出することができます。
 ▲ 意見書に記載する事項
 ▲ 意見書を提出しようとする者の氏名及び住所(法人その他の団体にあってはその名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)
 ▲ 意見書の提出の対象である方法書の名称
 ▲ 方法書についての環境の保全の見地からの意見(日本語により、意見の理由を含めて記載してください。)

 ▲ 意見書の提出期間
令和2年7月1日(水曜日)から8月14日(金曜日)まで (当日消印有効)


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