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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 4 [火力発電所]

◆ 時の流れの速さです

 今現在の再エネ成長速度や、蓄電技術の進歩の遅さ、バッテリー使用レアメタルなどの制約を考え、ガス火力が長期間運転が可能で原価償却ができ、利益も確保できると判断されたと思いますが、もう一度振り返ってください。

 2014,2015年当時、誰が今日の石炭火力四面楚歌時代を想像したでしょうか? 石炭は安い、地政学リスクが少ないと言って電力業界のみならず猫も杓子も飛びつきました。10年前は気候危機、ZEH、ZEBという言葉もなかった?

 現時点で考えると
 確かに太陽光も風力も昼間張り切る電力で夜になれば、低気圧高気圧の風でなければ風力もダメ、信頼できる再エネは水力と地熱(波力潮流?、、)だが発電量は少ないし、蓄電池は現在のところ高価!です。

 しかし望まれる技術は成長すると昔から言われます。 馬車―>自動車 そろばんー>電卓
そして昔液漏れする亜鉛乾電池はリチウムイオン電池に、しかしリチウムイオン電池を大容量にすると冷却問題が表面化しました。       (最近の報道では独が蓄電池込みで火力電力価格と同価格になったという記事)
https://solarjournal.jp/solarpower/33165/

 このように再エネ先進国は、蓄電池導入を含めたコストが購入電力料金を下回る「蓄電池パリティ」へ向かう、そして
古河電工の https://www.kankyo-business.jp/news/025277.php 
バイポーラ型蓄電池を実用化などと言う新聞記事があります。
 リチウムイオン電池比コスト1/2、冷却しやすい、安全性などに優れていると言います。
 この電池が即、電力貯蔵用蓄電池として広まるかどうか不透明ですが10年という歳月は大きな変化をもたらす期間であると言えるのではないでしょうか?

 いまここで2024年着工2028年に3基運転のガス火力200万kW発電機は今時点で最新でも、USC火力と同じく陳腐技術になっているかも知れません。 確かに安価で実用的な大容量蓄電池はすぐにできませんから、ガス火力は一定期間うまく運転されるかもと思いますが、長期間はどうか?と思うところです、うまく行きそうと思った石炭火力の二の舞にならないよう慎重になるべきではありませんか?

 なぜならば全世界で多くの企業が蓄電池開発を試行錯誤しつつ、開発しているし、東京ガスも挑戦している多数の小規模電源を束ねて大きな電源とする仮想発電所VPP技術も近い将来実用化するかも知れません
 そうすれば、海外から輸入リスク、地震リスクのある大規模電源に対抗する 象を倒すアリ の電力・・石炭火力計画で経験した環境に背を向けた輸入化石燃料の不確かさの経験を活かし、もうしばらく様子見するのが正解のようだと、袖ケ浦火力の部分負荷運転の排煙の様子を眺めてそう思います。(続く)


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