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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 6 [火力発電所]

◆ 漁業者・農業者との意思疎通は十分でしょうか

 千葉袖ケ浦パワー社の前身の千葉袖ケ浦エナジー社は石炭火力の方法書と準備書との間の現地調査のため、漁業組合を訪問して海域に調査機器設置のお願いに来て、「調査結果が分かったら 皆様に報告説明いたします」 と言ったそうです。
 しかし説明はされないまま、2018年9月に袖ケ浦市民会館大ホールが予約されていました。 今回も計画があることの公開は7月1日、住民説明会はわずか10日あとの11日

 この住民軽視姿勢は環境重視をホームページに書いている大企業の姿でしょうか?情けない話です。

 実は千葉袖ケ浦エナジー社と2017.11.10と2018.2.27に私どもと話し合いがされ、以下の確認がされています。

黒文字は政策研、赤文字は千葉袖ケ浦エナジー社の答え


① 事前の市民に対する周知を徹底していただきたい。広報・自治会の回覧板・新聞折り込み・・十分周知可能な方法をとります。

② 通勤者もいることから、2回とも日曜日午後に設定していただきたい

③ 説明会では、書類質問回答のほかに、一般からの質問に回答するような措置をとっていただきたい。・・②③については、効果的方法を十分検討し期待に応えられるようにしたい。

 住民のみならず苦境に瀕している漁業組合への説明も行うようお願いしたはずです。

 千葉袖ケ浦エナジーはなくなり千葉袖ケ浦パワーになったから過去のいきさつは関係ないと言ったらビジネスの世界では信用ないとして取引き対象ではなくなるでしょう
 おまけに頼みもしない町内会役員だけを対象にした説明会を町内会ごとに実施したり、社名入りどら焼きを配布したり、悪代官と伊勢屋さんの時代劇のような行い
 しかし私たちは参加者から様子を聞き、賛同者は一部と判断し問題にしませんでしたが、なんと恥ずかしい会社と思いました。

▲ 話変えます
 漁業について言えば現状の東電温排水の現状、2024年後の運転開始―2028年以降の温排水の状況を方法書説明会でも分かっている範囲で説明するべきでしょう  
(石炭火力の準備書のために近隣火力含め1年間調査した訳でしょうから簡単に記載できるはずです)
 今回の方法書を見ると毎秒49トンの温排水を海に放流するとあります。 100万kWの石炭火力でも毎秒42トン、これではただでさえ海水温度が上がって苦しんでいる漁業者からすれば “どうしてくれるんだ” と思います。

 農業についてもNOXが作物に与える影響を作物の種類ごとに示し、説明すべきです。 コメつくりは稲刈り時に大雨降れば田んぼがぬかるみ大変なことに、野菜もせっかく育ちかけた苗が大雨で泥に埋まり、再度種まきからやり直し

 気候変動を直接受け止める農業漁業、こんな苦労を知らず皆様は食事をしているでしょうか?


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