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袖ケ浦天然ガス火力発電所建設計画 2 [火力発電所]

 早速ですが、今日から天然ガス火力発電所建設計画についての、私たちの考えについて、事務局長の書いた提案文書がありますので、その文章を連載で掲載します。
 少々硬い文章ですが、毎日少しづつなので、しっかりと読んでいただければ幸いです。

1.背景の理解

◆ 事業者の背景
 九州電力は九州地方は2016年以降、太陽光発電の普及で、火力発電が思うように運転できなくなっています。運転すれば本州の関電などに送電するしかないのです。そこで目をつけたのが最大の消費地である東京埼玉など大電力消費地の関東地方。ここに足掛かりを是非とも作りたいということで、東京ガス・出光興産と結束し、石炭火力を計画したが採算割れリスクで断念、東京ガスのガス火力に乗った。

 東京ガスはガス会社。今後の社会が再エネに向かうことは十分に承知。しかしその社会はすぐには来ないと分析し、再エネの欠点を補うガス火力発電に期待をかける。 また想定以上に東京ガスと電気契約するお客さんが増加中で、東電などの卸電力市場から電気買って売るのでは利幅が少ない。
 たとえ、東電から制限されて設備利用率が多少悪くても東電の姉崎と、袖ケ浦火力は40-50歳と古く、姉崎は更新されても設備容量は現在の360万kWから195万kWに下がるなかで、袖ケ浦は運用停止の可能性があり、3号運転開始時点の2028年以降には、利益が出る状況に変化していると考えたのではないか?と推測します。

 出光興産は8年も10年も先は見通せないということでリスクを伴う出資はせず、土地のみ提供で確実に土地代をしっかり確保する戦略に転向。

◆ 市民や議員の受け止め方
 多分でありますが、市民は石炭じゃ嫌だが、ガスならいいじゃないという受け止め方であると思います。
 私達もこれまで石炭火力をCO2と汚染でターゲットにしてきましたが、CO2は石炭だけ排出するのではありません。

◆ 議員の多くは発電所=高額設備=税収増の構図で歓迎でしょう、発電所ではない事業の誘致など頭にありません。    (続く)

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