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ごみ処理施設建設について 2 [ごみ処理施設]

 館山市議会の石井敏宏議員は、ごみ処理の広域化施設建設について、昨年9月9日のご自分のブログに、明快にこのことについて意見を述べていらっしゃる。ご本人のご了解を得て、そのブロを紹介させていただく。

 9月6日(木)に地元紙である房日新聞の読者欄に「ごみ処理問題 大丈夫なのか」という投稿が載りました。

 要旨は、「上総4市(袖ヶ浦・木更津・君津・富津)の合同ごみ処理場計画に、後から安房2市1町(南房総・鴨川・鋸南)も加わって、6市1町合同のごみ処理場にしようという計画があるのですが、それに館山市も加わるべきではないか?」ということです。

 結論から言うと、私は6市1町に加わらず、館山市単独でごみ処理を進めるものだと思っています。

理由は

1 ごみ処理場候補地は富津市新富地区ですが、君津市に近い場所なので館山からは遠く、運送費がかかる。(電車で1時間かかる青堀駅くらいの遠距離です。館山市出野尾の処理施設に車でごみを搬入した経験のある方は、遠距離輸送がいかに非効率か感覚でわかるはずです。)

2 ガス化溶融炉という最新技術のごみ焼却場は、メーカーが少ない寡占市場であり、コストが高くなるおそれがある。また、館山市の職員は、一番普及しているストーカー炉ならばメーカーと技術的な交渉ができるが、ガス化溶融炉となるとお手上げでメーカーの言いなりになる可能性が高い。(現に、頓挫した安房広域3市1町の計画では、建設費だけで館山市の負担見込みは70億円にも上ったが、それはガス化溶融炉であった。)

3 6市1町に新たに加わっても、館山市の発言権は少ないと思われる。また、多くの自治体が共同でやると、オール無責任状態に陥る危険性を否定できない。(安房広域のごみ処理場計画はオール無責任状態ゆえに頓挫したと私は認識している。)

といったところです。


 また、これは館山市において検討してこなかったわけではなく、私は加わらないということで決着したと理解しています。

 およそ1年ほど前に南房総市から、上総4市の計画に加わろうと考えているという情報提供がありました。その頃ですが、私は館山市議会全員協議会で、執行部に対して、「私は館山市は上総4市の計画に加わるべきではないと思いますが、執行部としてはどのように考えているのでしょうか?」と聞いたところ、当時の環境部長が「加わる考えはございません。」と答えたのを覚えています。
 その後、議員で、上総4市の計画に加わろう、と公に発言した者もなく、執行部からも一切、上総4市の計画の話はありませんでした。


 ただ、館山市はごみ処理場を大規模改修する予定で約32億円かかるのですが、これは新設で50トン規模のものにすれば、もっと安く済むと私は考えています。この点は、執行部の方で改修と新設の費用の比較をしたのか、また改めて聞いてみたいと思います。

 なお、改修と新設の比較については、過去のブログでも書いています。

 以上が石井議員のブログである。石井議員は、今日いただいたメールの中で、次のようにも述べていらっしゃった。

 「ちなみに、新日鉄のゴミ処理施設ですが、建設費よりも、運営費(焼却灰・スラグの処理を含む)の方がコストがかかるものでして、20年間で745億のコストが高いとは言い切れない
と思います。細かく積算根拠まで見れていないので、高いかもしれませんが。」

 とあった。どうも私は新聞記事を見ただけなので、内容吟味の資料にかけていたきらいがあるようだ。
 いずれにせよ、行政の説明は市民にはまだ明らかにされていない。わが市の議員各位のどなたかが明らかにしているかどうか調べてみたいと思う。

                              kawakami




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