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広報・水道特集(料金値上げ号)   投稿 [水道事業]

 11月1日「広報・そでがうら」別便として「水道特集号」が新聞折り込みで入ってきた。水道料金が、予想していた通り9.9%約1割の値上げである。この広報を隅から隅まで読む方はほとんどいないであろう。しかし、井戸端会議では、さっそく値上げのことが話題になっている。
「お風呂もさあ、3日に一回入れ替えていたけど、今度は5日に一回ぐらいにしなきゃねえ・・」
「お茶碗を洗うのも、流し洗いでなく、昔風に水をためて洗うっていうのもちょっとねえ・・・」
といった具合である。

 袖ケ浦の水道事業は、一言で言えば非常にコンパクトにできている、県下でも優れた経営企業体である。市街地は整備済み、長年の経営努力で施設配管はほぼ完ぺきといえよう。その上、地形的にも、恵まれてもいたのである。

 一目でわかることは、木更津、君津、富津と比較して、その面積の違いである。その広さを順に並べてみると、君津市(318.8㎢)富津市(205.5㎢)木更津市(139㎢)袖ケ浦市(94.93㎢)となっている。
 また袖ケ浦の場合、集中した市街地形成になっているが、他市の場合、集落が分散している傾向がある。これ一つで配管の長さも違ってくることが、すぐわかることであろう。
  
 さて、この広報にはサラリとしか触れていないが、「君津地域水道事業の統合広域化に関する基本協定」が提起され、4市の9月議会でそれぞれ締結されたという。

 袖ケ浦市にとっては、水道に関して言えば、特に統合の必要もないと思うのだが、水源の共有によって、4市の水道料平均化(袖ケ浦市の負担が多くなることは、初めからわかっていたこと)。さらには将来的に水道も民間化を目指すという国の方針に同調したのであろう。(天下りの席がまた増える)

 袖ケ浦市民の心の広さよ・・・。一言で言えば「不平等条約なのだ」。これらをわかっていて、
にっこり笑っての締結なのだ、そして早速の水道料金値上げ予報となった次第。申し訳的に書かれている老朽化した配管の修理・・どこかの街の配管なのであろう・・・。

 ただ、せめて次のことぐらいは心しておいてほしいと思う。

① 水源を共有していること・・(御腹川、小櫃川)その水源地にある、大規模な産廃施設・・その第3期工事のアセスメント内容に、君津市議会、県議会が疑義を呈したにもかかわらず、それを無視して県が許可をしたこと。産廃汚染による地下水を含めた河川の汚染は、35万人と言われている住民の飲用水だけでなく、河川流域の農業被害にも及ぶこと。

② 房総半島の丘陵は地層の隆起によって形成されている。それによって、日本100選にも選ばれ
ている銘水の自然噴出地であり、手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り」が有名である。地下水汚染は、この地域全体の銘水汚染につながること。

③ 袖ケ浦市が独自に保有する、地下水くみ上げの浄水場が閉鎖されるという。あとで困ることが
起きた時の責任の所在は?(閉鎖すべきではない。その分受水量を減らせばよい。)

 以上老婆心ながら、水道水値上げ広報で感じたことを書き記しておく。

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