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<日産プリンス千葉販売を訪問> [火力発電所]

以前から太陽光発電と電気自動車は未来の社会を変革するカギになると思っていました、今日会社休みだったので長浦から袖ケ浦の間ぐらいの16号線沿いにある日産プリンス千葉販売を訪ねました。
販売店には電気自動車の試乗車が2種類ありました。
1台はNISSAN LEAFこれは純電気自動車、もう一台はSERENA、SERENAは蓄電池からの電気を使ってモーターで走り、蓄電池をガソリンエンジンで充電するタイプ、この試乗車はなんと自動運転車!
自動運転車の話はテレビでしか見てないので実物を見て子供のようにワクワク感がありました。私の質問にはとても明るい店長さんが対応してくれ、 そして車のボンネットや後部ドアを開けて写真を撮らせてもらったり、後部ドア開け蓄電池を見せてもらったり、とても丁寧に説明してくれました。また店長は自動車だけでなく再エネにもとても詳しい方でした。
以前から訪問し、見たい、聞きたいと思っていた時代を変革するキーワードの電気自動車というものをこの度実物を見ることができましたので充電・放電に関連することなどを簡単に報告します。
<充電に関して>
① 家庭電器から充電する場合、最近は太陽光を屋根に設置すれば既定工事で電気自動車コンセントがついた設備が設置されることが多くなっている。もし住宅側設備についてなければ購入して専用ケーブルにて自動車側蓄電池に充電します。
このように家庭電気で充電しても電気代が大幅に増えたと感じがしないと言うユーザが多いとのこと(これはユーザによるでしょうが、ガソリン車の燃料費よりずっと軽いとの話)なんといっても自宅で充電はガソリンスタンドに行かなくてもいいので、これはとても便利なことと思いました。
② 皆さんもイトーヨーカ堂やイオンなどのスーパーにも充電コンセントが付いているところが増えてきていることに気づいていると思いますがイオンでは駐車場ぐるりと50個も設置しているところもある。ゴルフ場にはゴルフカートの充電設備が昔からあったが、これとは別に自動車用の充電用コンセントが当たり前のようについているところが増えているとの話でした。
③ びっくりしたのは2000円+消費税で充電し放題サービス(Zesp2)
 これはZero Emission Support Program 2の略語で日産カードに加入し日本充電サービスという会社の月会費2000円を払えば高速道路でもコンビニでも充電無料、これはとても便利で、現在5500か所の充電箇所の増加は電気自動車の普及促進につながると思いました。
④ 今現在の電気自動車の欠点を言えば街乗りは問題ないが高速走行すると電池の減り速度が増加して残り何%、残り何%と表示し不安になる、それと充電時間30分はユーザとしては長く感じるので大抵のユーザは15分充電して走り、もしまた残電気が減ったら充電する場合が多いとのこと
これはスマホの充電と同じで100%充電しなくても実用的に支障ないし、ガソリンも満タンにしないで使うことと同じことと私は思いました。
<電気自動車の電気を家庭電気で使う>
停電の場合、電気自動車のバッテリーの電気を契約電力会社電気の代わりに使おうとする場合は蓄電池の直流を100ボルト50サイクルや60サイクルに変換する装置が必要です。
大地震でブラックアウトした場合の冷蔵庫食品廃棄と不安・不便を考えれば安心ですし、近い将来、多くの屋根に太陽光発電が普及して電気は自分で生産、自分で消費が普通、地産地消の社会になるでしょうからありふれた装置になっていくものと私は想像します。

結局、いろいろ聞いて思ったことは大型トラックのように長時間、長距離走るものは石油燃料エンジンが共存、街の周辺で使う私たちは電気自動車が最適。また電気消費が多い高速利用の際は、どうせ休憩するのだから早め早めに休憩し、休憩時間に充電すれば問題ないし、北海道のように町と町の間が長く充電できる場所が少ないところを除けば電気自動車には大きな問題ではないというのが私の結論でした。

これがガソリンスタンドと製油所に大きな変化をもたらすことから石油会社の統合の流れになったと実感
でもせっかく、電気自動車が普及して排気ガスで汚れた国道もきれいになると思うところに石炭火力発電所ができるなんて、、、
https://japan.cnet.com/article/35127521/
によれば東電ホールディングス、伊藤忠などがTRENDの4社は10月24日、次世代型蓄電システムと蓄電池専用電力料金プランの販売を開始すると発表。分散型エネルギー社会の実現を目指す。
との発表がありました。出光興産も太陽光+大型蓄電池で電気も地産地消、電気自動車の時代を開いて欲しいと強く思ったところでした。

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治水対策のあり方をめぐって    ~千葉県のすぐれた事例~(最終回) [小櫃川の水を守る会]

千葉県自然保護連合 中山敏則


*「遊水地をつくったら八ッ場ダムはいらん」

 じつは国交省官僚も、ダムより遊水地のほうが治水効果が大きいということを認識しているという。
 国交省河川局に多数の教え子をもつ今本博健さん(前出)は次のように記している。
《大学の同輩である前田武志君(現民主党参議院議員)が建設省に入省して、栃木県の渡良瀬遊水地に赴任したのですが、その前田君も『遊水地をつくったら八ッ場ダムはいらんやないかという話が、その当時から仲間内では出ていた』と言っていました。このように『八ッ場ダムは必要ない』と国交省自身が30年以上前からうすうす気づいていたにもかかわらず、建設を強行したんです。今にして思えば、彼ら技術者が建設中止を言うべきだったんです。真実を知っていながら方向転換をしなかった。罪深いですね。》(『ダムが国を滅ぼす』扶桑社)
 ようするに、ダム建設をやめて遊水地整備に力を入れたらゼネコンや建設族議員が潤わない。だから、効果が小さいとわかっていてもダム建設をすすめる。総合治水対策もごく一部の流域でしか採用しない、ということである。愚劣としかいいようがない。
 こんなやり方をつづけたら、記録的な豪雨が発生するたびに、どこかで甚大な被害が生じる。戦国武将の治水対策を見習え、と私は言いたい。(完)

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安田純平さんの帰国を喜び合える社会を目指して

2018年10月25日
          日本新聞労働組合連合(新聞労連)
          中央執行委員長 南 彰
 2015年からシリアで拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが3年4カ月ぶりに解放されました。人命と引き替えに金銭を要求する犯行グループの行為は卑劣で、真実を伝える目的を持ったジャーナリストを標的にすることは言論の自由や表現の自由への挑戦です。新聞労連としても安田さんの「即時解放」を求めてきましたが、同じ報道の現場で働く仲間の無事が確認された喜びを分かち合いたいと思います。
 安田さんはかつて信濃毎日新聞の記者を務め、新聞労連の仲間でした。2003年にフリージャーナリストに転身しましたが、紛争地域の取材に積極的に取り組み、民衆が苦しむイラク戦争の実態などを明らかにしてきました。
 その安田さんや家族に「反日」や「自己責任」という言葉が浴びせられている状況を見過ごすことができません。安田さんは困難な取材を積み重ねることによって、日本社会や国際社会に一つの判断材料を提供してきたジャーナリストです。今回の安田さんの解放には、民主主義社会の基盤となる「知る権利」を大切にするという価値が詰まっているのです。
 安田さんはかつて「自己責任論」について、新聞社の取材にこう語っています。
 「自己責任論は、政府の政策に合致しない行動はするなという方向へ進んでしまった。でも、変わった行動をする人間がいるから、貴重な情報ももたらされ、社会は発展できると思う」
 観光や労働の目的で多くの外国籍の人が訪れ、また移り住むという状況が加速している私たちの社会は、より高い感受性と国際感覚が求められています。そのベースとなるのは、組織ジャーナリズムやフリーを問わず、各地のジャーナリストが必死の思いでつかんできた情報です。

 解放された安田さんに対して、「まず謝りなさい」とツイッターに投稿する経営者もいますが、「無事で良かった」「更なる活躍を期待しているよ」と温かく迎える声が大きくなるような社会を目指して、新聞労連は力を尽くしていきます。

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治水対策のあり方をめぐって    ~千葉県のすぐれた事例~⑤ [小櫃川の水を守る会]

                   千葉県自然保護連合 中山敏則
 利根川の下流部に設けられた3つの調節池も大きな治水効果を発揮している。田中調節池(千葉県柏市、我孫子市)と稲戸井調節池(茨城県守谷市、取手市)、菅生調節池(守谷市)である。
 これらの調節池の治水容量(洪水調節容量)は計1億5483万m3である。これは八ッ場ダムの洪水調節容量(計画)6500万m3の2倍以上である。3つの調節池は、ふだんは農地などとして利用されていて、大洪水のときだけ湛水するようになっている。稲戸井調節池には湿原や河川林もあり、動植物の貴重な生息地となっている。野鳥観察もおこなわれている。

図は利根川の下流部に設けられた3つの調整池
〔図3〕田中・菅生・稲戸井調節池.gif
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鉄道研究家の山ノ井さんから情報 [JR東日本千葉支社の利用者切り捨て]

22日の内房線と地域を守る会の会合ですが。
現在やっていますアンケートや実態調査、これに基づく要望内容が調整中。了解がと
れ次第、公表になりますのでお時間をいただきます。
外房線と地域を守る会の署名集めは7千人をこえたそうです。今月末が最終締め切
り。
そのあと、内房、外房の双方の守る会、青木愛参院議員と調整の上、1か月後あたり
に東京のJR東日本本社、国土交通省へ出向く見通しです。
私の方の県議会議長面会の件は、まだ、日程調整中ですが、上記の東京での活動より
前で面会できるよう交渉していきます。
この22日の会合には千葉県バス協会の元会長さんが招かれて、客観的な立場で話を
いただきました。

 安食駅の動き
 那古船形駅の動き
 2年後の総武快速の新型車両
 大分の7万人署名
 県議会議長面会の件
 東金線求名駅の動き
 昨年の11月の千葉県からJR千葉支社への要望活動

これらの説明を私が。安食駅については、9千人の署名をJRへ住民団体が出しました
が、だめだったこと。大分も現地のJR九州が方針を変えない姿勢が。
時間の都合で、後日、メールで役員へ補足説明しますが、鋸南町の姉妹都市の長野県
辰野町より、辰野駅の合理化でみどりの窓口廃止と業務委託になった連絡が。
安食や大分は、長浦駅の駅舎竣工とみどりの窓口廃止の時の、JRの対応と同じと想像をしていただければと思います。

タグ:JR
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行事のお知らせ 二つ [市民運動]

原発再稼働反対デモ 富津
木更津にオスプレイはいらない 勉強会
詳細は上記リンクをクリックしてください
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君津市長選挙 石井新市長誕生 [小櫃川の水を守る会]

君津市長選挙の石井候補当選のブログ拝見しました。 ブログ文章のなかで素晴らしいと思ったことは
候補者に水源問題への態度を事前に問い合わせ、そしてその結果をちゃんとブログに書いたことです。
私たち市民は口先だけの公約を話し、当選したら忘れてしまう、そんな候補を多く見てうんざりして
いましたので以下のようにちゃんと候補に聞いて、その結果を公開してくれたことは今後の選挙でも
参考になってとてもうれしく思います。
 ぜひ、袖ケ浦市の市長や市議会議員などの選挙で候補者に様々な問題への考え方と公約を聞いて
ブログに上げるだけでなくチラシ配布などで誰に投票したらいいのは分かるようにして欲しいと
思います。
 大事なことは誰でも選挙前には良いことを言うので前回の選挙での公約と市議会での賛成反対と
日頃の行いと発言などを分かりやすい一覧にしてくれれば最高かなと思いますが、こんなこと
できるでしょうか? ぜひ頑張ってください期待しています。

+++++++++++ 以下はブログ記事から ++++++++++++++
 あなたは、裁判を含めあらゆる手段を講じて水源地での第Ⅲ期増設計画を阻止するために市民の先頭に立つ、と約束して下さいますか?
                   (はい、いいえ、のどちらかに〇を)
石井ひろ子氏    はい
渡辺きちろう氏   ― (ご記入いただけませんでした)
安藤けいじ氏    ― (ご記入いただけませんでした)

石井ひろ子氏
君津最大の資源は水と緑です。これを未来につないでいくことは、私達世代の責任です。
議会や市民に説明もなく第Ⅲ期増設を許可した県の姿勢は容認できません。皆さんの力を結集し、命の水を守り抜きます。
+++++++++++++++++++++++++++++++
市民の先頭に立ちますと言ってくれた方が当選したのですね、嬉しい限りです。

――奈良輪――

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石井ひろ子次期君津市長がデモの先頭に [小櫃川の水を守る会]

10月16日に行われた君津市長選で当選した石井ひろ子さんは、翌17日に千葉で行われた新井総合の処分場建設に反対するデモ行進の先頭に立って歩いていただきました。市長になる方がこのように市民運動の先頭に立って動いてくれることはなかなかありません。私達は石井氏の当選に大きな力をいただきました。
私達小櫃川の水を守る会が、選挙前に各候補者に出した公開質問状の回答を下に載せますが石井氏だけが増設阻止のために先頭に立ちます、と明確に答えてくれました。 
     小櫃川の水を守る会  関  巌
<公開アンケート>
 君津市怒田の国内最大級の管理型産業廃棄物最終処分場・新井総合施設(株)君津環境整備センターについて、お伺いします。

  事業者は、2016年末に第Ⅲ期処分場増設計画を千葉県に提出しました。
 この処分場は、御腹川・小櫃川の源流域にあって、そこは地域住民の水道水、農業用水、上総掘り自噴井戸の水源地です。
  そのため、君津市も君津市議会も当初から処分場の建設に反対しています。私たちも、このⅢ期処分場増設計画については、
 ①Ⅰ期処分場で起きた漏洩事故の原因究明も対策も出来ていない
 ②第Ⅲ期申請に係る地元との事前協議が終了していない
 ③第Ⅲ期申請の環境影響評価書に重大な不備がある
 ④地元住民等から出されている安全性に関する疑義についての説明が全くなされていない、などの問題があるため、千葉県議会に対して請願を提出し、県が拙速に許可を出さないよう要望してきました。
 ところが千葉県は、君津市、君津市議会、地元の意見を無視して8月6日に第Ⅲ期増設の許可を出しました。

 あなたは、裁判を含めあらゆる手段を講じて水源地での第Ⅲ期増設計画を阻止するために市民の先頭に立つ、と約束して下さいますか?
                   (はい、いいえ、のどちらかに〇を)
石井ひろ子氏 はい
渡辺きちろう氏 ― (ご記入いただけませんでした)
安藤けいじ氏 ― (ご記入いただけませんでした)

石井ひろ子氏
君津最大の資源は水と緑です。これを未来につないでいくことは、私達世代の責任です。
議会や市民に説明もなく第Ⅲ期増設を許可した県の姿勢は容認できません。皆さんの力を結集し、命の水を守り抜きます。

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出光興産石炭火力 [火力発電所]

東京新聞10月19日朝刊の【筆洗】に1000年以上、地震国日本に立っている法隆寺五重塔
 法隆寺宮大工棟梁だった宮岡常一さんはその秘密を大木のように力を受けてもしなって元に戻る
設計にあると見た。 今で言う柔構造という作りだ。寸法がバラバラで癖のある木を巧みに
組み上げ、実現した飛鳥時代の棟梁と大工たちの腕、共同作業を成し遂げた力も末永く残る建物を
実現した要因として賞賛されている。

『木組みは人の心組み』を感じるのだと言う

一方、地震大国日本、世界の地震の80%が日本で起きる。なのに末永く安全な建物を残そうと言う気持ちが
油圧機器メーカーKYBとその子会社にはなかったのだろうか? 地震のエネルギーを吸収するオイルダンパー
の性能をごまかしていたという
 この会社の製品は病院など多くの公共団体施設にも採用されている
この会社は新耐震基準に適合した建物は倒壊することはないと言うが倒壊しなくても大きなひびが入ったり
すれば多額の費用が発生する。
もし、これが袖ケ浦市役所のオイルダンパーに採用されたら大変な税金の無駄使いになるところで
あったので注意が必要だ!!

また有名な神戸製鋼のデータ改ざん、宇部興産のデータ改ざん、この2社も石炭火力を建設する企業です。
 (先日、宇部興産の元技術者と話す機会があったが”恥ずかしい”と嘆いていました。)
当然、準備書説明会では住民に健康被害はありません、CO2は削減していますと言う。
 新たな建設では必ず汚染物質は増加するのに削減していますとか、影響ありません ということはあり得ない
ことは子供でも分かるのに平然と説明会で言える神経はこのオイルダンパー会社と同じで、
飛鳥時代の『木組みは人の心組み』の精神レベルから見れば大きな差ではないかと思います。

もっとのこの国のトップ自ら平気でウソ言うから皆、右に習えして地に落ちているのか?と私は心配するが、
皆さんはどう思いますか?


地元企業である出光興産には飛鳥時代の遺訓『木組みは人の心組み』を鏡にし棟梁のような精神をもって
会社経営をして欲しいと思うのは私だけでしょうか?

――奈良輪――

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産廃場建設反対 [小櫃川の水を守る会]

16日に久留里、小櫃地区の人たちを中心にデモを
行い、県知事宛の署名簿を提出しました。
その後記者会見を行いました。
毎日新聞、東京新聞、千葉日報に記事が掲載されました。
昨日のブログに毎日新聞の記事を載せましたので
その他の記事を載せます。
小櫃川の水を守る会 関
2018.10.17千葉日報記事_01.jpg
2018.10.17東京新聞記事_01.jpg
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新井総合の産廃場建設に抗議するデモ [小櫃川の水を守る会]

君津市の小櫃川源流域での産業廃棄物最終処分場の増設を巡る問題で、地元の市民団体が16日、県に対し増設許可の撤回を求める署名を提出しました。
 「小櫃川の水を守る会」などの市民団体や地元の土地改良区6団体の関係者らは今朝、千葉市中央区の中央公園に集合し、県庁までデモ行進を行いました。
この中には、14日の君津市長選挙で初当選した石井宏子氏の姿もありました。
その後、県議会棟を訪れた一行は、君津市内の小櫃川源流域で新井総合施設が運営している産業廃棄物最終処分場について、県が今年8月に下した増設許可の撤回を求める5677筆の署名を県廃棄物指導課の職員に手渡しました。
市民団体側は最終処分場が過去に漏水事故を起こしたことなどを指摘した上で、「生活用水や農業用水の水源の近くに処分場を許可すること自体が危険だ」などと主張しました。
これに対し県側は「廃棄物処理法の許可基準を満たしているので増設を許可した」と説明。
その上で、「工事中を含め立ち入り検査を実施し、必要があれば指導を行う」との見解を示しました。
一連の抗議活動に参加した次の君津市長の石井宏子氏は、選挙戦では公約の1つとして産廃最終処分場の増設阻止を掲げていて、市長に就任する11月以降、森田知事に対しても直接要望を行う考えを示しました。
小櫃川源流域にある産廃最終処分場を巡っては2012年1月に施設の内部から水が漏れ、施設の外にある観測井戸から塩化物イオンが検出されたため、現在も一部の施設で廃棄物の搬入がストップしています。
デモの様子は下記URLで見られます。
https://www.facebook.com/soko.takei/videos/1915227671895031/?t=20
毎日新聞記事抜粋
SCAN0056.jpg

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 治水対策のあり方をめぐって    ~千葉県のすぐれた事例~④ [小櫃川の水を守る会]

千葉県自然保護連合 中山敏則

 茂原市でも、市と県が「100mm/h安心プラン」と銘打ち、総合治水に似たような対策をすすめている。茂原市などを流れる一宮川の治水対策である。現時点で4カ所に遊水地を設けている。第一調節池、第二調節池、阿久川調節池、瑞沢川調節地である。
 今年8月、これらの遊水地を見学した。案内してくださったのは元千葉県職員の平岡幹雄さんである。平岡さんはかつて土木技術職員として治水業務にも従事した。第一調節池は鶴枝遊水公園という名がつけられ、ふだんは湿性自然園や多目的広場として利用されている。
 平岡さんはこう話す。
「避難対策も重要だが、もっと大事なのは防災や減災対策だ。洪水をダムや堤防で抑え込む方式は限界がある。洪水エネルギーを分散させる点で、遊水地の整備は大きな効果がある」

写真は、一宮川の第一調整池(鶴枝遊水公園)。ふだんは湿性自然園や多目的広場として利用されている=茂原市猿袋
〔写真3〕一宮川第一調節池 (1).jpg
写真は、一宮川の第二調整池=茂原市墨田
〔写真4〕一宮川第二調節池 (1).jpg
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治水対策のあり方をめぐって    ~千葉県のすぐれた事例~③ [小櫃川の水を守る会]

千葉県自然保護連合 中山敏則
*総合治水対策への転換を
いま求められているのは総合治水対策である。総合治水対策というのは、堤防強化、放水路・分水路の建設など河道の治水施設の整備だけでなく、全流域を考慮した治水である。流域における対策には、調節池・雨水貯留施設の設置、透水性舗装の推進、各戸貯留の奨励、盛土の抑制のほか、水害に安全な土地利用なども含まれる。
 千葉県の市川市を流れる真間川の流域では、たいへんすぐれた総合治水対策が実施されている。これは市民運動によって実現した。
 真間川ではかつて、約400本の桜並木を河川改修工事で伐採するという計画がもちあがった。市民は「真間川の桜並木を守る市民の会」を結成し、対案をしめして桜並木の保存を訴えた。対案というのは、「河川を改修しても水害を防ぐことはできない。必要なのは、遊水地や雨水貯留施設の整備などを含めた総合治水対策をすすめるべき」というものだ。
長年にわたるねばり強い運動の結果、県は、真間川流域の治水対策を河川改修一辺倒から総合治水に方針転換した。約400本の桜並木は半分が残され、残り半分は河川改修後に復元された。遊水地や分水路、雨水貯留施設の整備などがすすんだ。
 その結果、真間川流域の浸水被害は激減した。真間川流域は1981(昭和56)年、台風24号による豪雨で大きな浸水被害が発生した。その後三十数年間で世帯数は1.7倍に増えた。だが総合治水対策を推進した結果、浸水被害は徐々に減少し、1996年以降は下流域の中心市街地における浸水被害はおおむね解消された。総合治水対策の成果である。真間川流域では、「自然環境の保全・復元」や「動植物に触れ合える環境学習の場」を兼ねた調節池(遊水地)づくりもすすんでいる。

図は総合治水対策の模式図
〔図2〕総合治水対策.gif
写真は真間川流域の総合治水対策の一環で整備された大柏川第一調整池(市川市)。
ふだんは「動植物に触れあえる環境学習の場」として利用されている。写真は野鳥観察会の様子。
〔写真2〕大柏川第一調節池.jpg
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治水対策のあり方をめぐって    ~千葉県のすぐれた事例~② [小櫃川の水を守る会]

千葉県自然保護連合 中山敏則
 *堤防強化を叫ぶだけではダメ

 新聞や週刊誌などは、西日本豪雨被害や治水対策をとりあげた記事で、水源開発問題全国連絡会の嶋津輝之共同代表や京都大学名誉教授の今本博健氏(河川工学)のコメントをたびたび載せている。二人はダムの不要性や有害性を指摘する。ダムは洪水対策として役に立たないことや、異常時の緊急放流によって下流域の洪水被害をより大きくすることなどである。そして二人は、「治水対策の王道は河道整備」「堤防強化は治水対策の要」と言い、堤防強化の重要性をしきりに強調する。
 ダムの不要性や有害性を指摘するのはいい。堤防強化を強調するのもいい。だが、堤防強化だけを叫ぶのは現実的ではない。越流時などに決壊する恐れのある河川堤防は無数にある。日本の河川堤防は、経済性や施行性、耐久性などから土盛りが原則となっているからだ。それをすべて鋼矢板の打ちこみなどによって強化するのは絶対に不可能である。
 日本にある河川の河川数と総延長をみると、一級河川は1万4065河川、8万8100km、二級河川は7081河川、総延長3万5870kmである(2017年4月30日現在)。何十キロも続く河川堤防の1カ所でも弱点があれば、洪水時に破堤の恐れがある。
 さらに堤防を強化しても内水氾濫はくいとめられない。「バックウォーター現象」による越水氾濫も防ぐことができない。「バックウォーター現象」というのは、支流が本流に合流するさいに水がせきとめられるかたちとなる現象である。
 堤防やダムなどの構造物に依存しすぎることなく、流域全体を考慮した総合治水対策を積極的にすすめるべき。これが現実的な政策である。ようするに、武田信玄や徳川家康など戦国武将の治水対策に学べ、ということである。
 嶋津氏と今本氏は遊水地の整備に否定的である。ダム重視と堤防強化偏重は近代土木技術の過信という点で共通している。信玄も家康も、堤防強化偏重では洪水被害を防げないことを経験的に知っていた。

絵は武田信玄が築いた霞堤の仕組み
〔追加図〕霞堤のしくみ.gif
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