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政策調整室所管事務調査佳境へ  7 [議会ウオッチング]

連日にわたる、この問題に対する笹生議員の鋭い追及、その背景に議会の、そして議員の、果たさねばならぬ責務感、そのものの姿と私には見えます。連載は7号になります。きっとこの問題に対する貴重な記録になるであろうと思っています。       kawakami

政策調整室所管事務調査佳境へ  7

このようなことを積み重ねていくことにより、今回の政策調整室設置の適否を考えていきます。

何度も言いますが、今回の所管事務調査の狙いは「議会は市民や職員、そして議員が抱いている疑問や感じている違和感を晴らすために説明」なのです。
政策調整室設置が設置目的に適合するか。そして現行の計画を効果的に前進させるかどうかを見てみます。

万が一、「政策調整室の設置は政策的効果が無い」となったとしても政策調整室設置は市長の裁量の範囲だと思っています。その場合は市長の政治的責任論へ話は向かうでしょう。

市長関連の次の項目

説明責任及び道義的責任”に移ります。質問項目は以下の通りです。

1 市長関連
(2)説明責任及び道義的責任
① 室長の職責と副市長の職責、何度聞いても同じに思えるがどうか。市長の意図するところを伺う。
② 市長の政治信条「市民との対話を大切にした市民参画の市政」もとるのでは。
③ 平成23年の所信表明6つ目「さらなる市政の見える化」、推進し市民によくわかる市政の実現に反する(わかりづらい)調整室設置。
④ 市長は自分の言葉や指示の重みを分かってやっているのか。
⑤ 市政を混乱させた責任をどう取るか。

ここでは「政治家の責任」という視点から質疑を行いました。特に、出口市長の政治姿勢や発言との矛盾を突きましたが・・・
① の副市長=室長ですが、何度聞いても分からないと言っているのに、同じレベルの答弁を繰り返すだけ。あたかも理解できないのは議会が悪いといいたいのかと思ってしまうようなところもありました。

責任からに逃げる市長

これまでと同じですが、出口市長は「責任」という言葉が出るとすっ~っと居なくなります。この言葉に反論もしないし、無かったことにしてその場をやり過ごします。
私はこの姿が一番ガッカリします。何度も同じような場面に遭遇しています。

ここでの質疑ではなかったと思いますが、総務部長とのやり取りの中で総務部長自身の発言に対して「覚悟はありますか?」と切り込んだ一場面がありました。

コトの経緯を簡単説明すると
3月27日の副市長人事案不同意を受けて、市長から対応策を講じるように命じられた総務部長が3つの案を出したということ前回までの委員会の質疑でありました。
6月19日の委員会でこの3案については委員会の中で担当部課長に確認をしました。ただ、その時点で集めていた情報と違うので「内容を確認する」というところで一旦審議を止めました。

6月19日の委員会以後、担当部課長と話をしましたが、この件について明確な確認はしませんでした。しかし委員会内で確認をしたことと委員会以後の様々な場面での話を含め特段の修正もないので「3案を提示して市長が決めた」という流れだと思っていました。

責任を取る役人、取らない政治家

この齟齬に対して、総務部長は「問題があれば責任を取る」と明言しました。この立場は天晴れです。担当部長が今回のスジの悪い件に対して「責任を取る」と言っているのに、市長は責任を逃れるという構図は呆れました。

スジの悪い件にもかかわらず、職務上の責任を逃れない総務部長の姿勢に敬意を持ちました。とはいえ、市民の視点からしたら「スジの悪い方向に向かわない。そしてこれらの問題点を明確にする」ことが本来の責任の取り方ではないかと思います。
(そのような進言をしても受け入れられなかったというハナシも聞こえてきましたが・・・)

いずれにしても、政治家より役人の方が“ハラが据わっている”といいうのを目の当たりにして、当事者である市長は何を思うのでしょうか?(つづく)



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