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残留農薬2000倍に [農業]

今日は「国際環境NGOグリーンピース」のホームページを紹介します。見えないところで、恐ろしいことが進んでいます。 以下のアドレスをクリックください。    kawakami


http://ext.greenpeace.or.jp/html_mag/hmag2014_0208_ns.html

袖ケ浦市農業委員会増収賄事件千葉地裁・裁判傍聴記 [農業]

千葉地方裁判所701号法廷を会場に、午後1時半から上記袖ケ浦農業委員会贈収賄事件の裁判が行われた。この日は被告3人に対する検察、弁護団双方からの尋問と、検察側の論告求刑、弁護団側から、情状酌量の弁論があり、裁判を終えた。この日の尋問内容で、今回の事件の構造が明確になった。

被告・鳥海夫男は、同じ農業委員であった下宮田地区担当のKさんが、残土埋立業者「資源開発」による、新たな残土埋立計画に反対であることを知り、「自分はKとは親しく、自分なら彼を説得できる」と常々周りの者に話していたという。
議会派遣の農業委員からの電話で、このことを知った元資源開発社長・篠原勝幸は、役員・田野昭生にこのことを伝え、議員の紹介ということで鳥海と会い、Kさんに対する説得を依頼した。その際鳥海は「Kさんは資金が足りず困っているようだから、説得には金が必要になるかもしれない」と暗に贈賄の準備をするよう話したという。

この話から当初200万円を持参したがKさんに受け取りを拒否され、さらに300万円を要求し、当初受け取った200万円は自分の取り分として、新たな300万円を持参したがKさんの頑強な受け取り拒否に会い、合計500万円を自分のものとした。

その後、新聞記事などで明らかのように、農業委員の一定部分を、数回にわたり宴席に招待するなどのことも、すべて任せられる形で行われ、結果は賛成多数で委員会の承認を得た。採決は18対6と聞いているが、伝聞で定かではない。

鳥海はこの結果、成功報酬として更に500万円を要求、合計1000万円と、残土搬入1㎥あたり20円~30円の報酬、また材木の伐採の権利、併せて数年間の雇用を約束させた。

 以上が一連の経緯である。なおこの報告にある、議員の紹介という事実は、被告・田野昭生に対する尋問の過程で明らかになったものである。また、このような犯罪に走った背景には、資源開発の君津にある残土埋立場が、「県外残土の持ち込み禁止を明示した、新たな残土条例」のため、一度は事業途中で中止していた下宮田の残土埋立場を再開する必要に迫られていたという、袖ケ浦が残土埋立の集積場になることの一事例であることも明らかになった。

  また、昨日の農業委員会で指摘があったように、議会派遣議員、旧委員の道義的責任はこの裁判尋問過程で浮上した事実からも明白になったものと思われる。

  求刑は被告・鳥海夫男、懲役3年、罰金200万円。被告・篠原勝幸・田野昭生は懲役1年というものであった。次回判決は2月18日午後1時半から701号法廷で行われる。

kawakami

袖ケ浦農業委員会新委員を中心に新生の動き・・傍聴記 [農業]

 20日に行われた袖ケ浦市農業委員会は、昨年9月3日に逮捕された贈収賄事件への対応を巡って、初めてと言ってよい厳しい論議が展開された。

この問題を委員会総会できちんと論議し、けじめをつけようという意見に対し、農業委員会長は常に「裁判中であるから」という理由での先延ばしを図ってきた。今回も、閉会を宣言しようとする会長に対し、JA君津市農協から派遣されていた鶴岡委員の「一身上の理由での辞任報告」を受け、その内容をよく知る御園委員からの報告を聞くという形で、論議が再開した。
   
御園委員は「JA君津からは、袖ケ浦農業委員会に多大の迷惑をかけた。お詫び申し上げる。辞任は道義的責任とけじめをつけること・・との電話があった」との報告があった。

ついで御園委員は2つの重要な提案をした。
1、道義的責任として、同じような立場にある議員委員についても委員長として辞職勧告をすべきと考えるがどうか
2、全国表彰を受けた委員は道義的責任から返還すべきではないのか
これを受けて、論議は白熱した。詳細は紙面の関係上特徴的3点を箇条的に報告する。なお委員の構成を確認する。定員27名中2名辞職し、現在25名である。その内、事件時の委員は5名残っているだけで、20名は新人委員である。

1、県に意見書提出
「酒と金にまみれた誤った決定は、委員会として撤回するという意見書を県に挙げ、農業委員会としての姿勢を明白にすべき」という提案があった。事務局・会長からは「県は一旦決定したものを受け取らない」という姿勢で、否定的であったが、結論がどうなったか・・傍聴者としては残念ながら不明であった。

2、討議過程で、議会から派遣された農業委員の道義的責任追及も・・・
  議会派遣の2名の議員について、「裁判で検事による冒頭陳述に氏名も上がっている。道義的責任についてどう考えるのか聞きたい」という質問も出た。長谷川議員が「議員の職務として、市民からの相談、呼び出しに常に顔をだし市民の声に耳を傾けている。今回の問題でも、そのことによって、自分の判断が変わったなどということはない。」との弁明があったが「今回の問題は、新聞紙上で『コンパニョンも出ている料亭での宴席』と書かれている。そんなところでも・・とは到底・・・」との反論があった。・・榎本議員の発言なし。

3、新生に向けての方針作成委員会の設立
「この問題のけじめを年度内につけるべき。委員をあげてこの問題に対するどうけじめをつけるべきか・・その案を作成し、総会に諮ること」を、渋る委員長を説得したが、このこともあいまいなままに終わったようである。

 以上3点の特徴的討議内容を報告する。ただし結論はすべて不明で、会長の議事扱いに不満が残った。勿論せっかくの御園委員の提言、県へ意見書を上げる提言等・・不明のままであった。

 しかし、農業委員会、新生の討議であったと思う。傍聴者に女性が2名いらした。「私たちは農家だけど、農業委員会がどのような話し合いをしているのか、全く知らなかったので、それを知りたくて見に来た」と話されていた。隠されていたことがわかってよかった・・という表情であった。なお朝日の新聞記者2名・・その記事が楽しみである。
                                    kawakami
 

農業委員贈収賄とからんでまた辞職…投稿 [農業]

袖ケ浦農業委員会の農業委員である鶴岡氏が、その出身母体の農協総務委員会で、贈賄事件にかかわりのある飲食の饗応を受けたことを認め、責任をとって辞職したという。

事務長職務代理の辞任につづく2人目の辞職である。供用は二人だけではない。そのほかにもいたはずだが、自ら名乗り出る者はいない。農業委員会も、贈収賄にかかわりのある飲食の饗応について、いまだに調査をしようとする気配もない。裁判の冒頭陳述では、饗応を受けた者の名前も明示されたという。饗応を受け許可に賛成したものもいたに違いないというのに、その決定が取り消されることもなく、業者は平然と業務を続けているという。贈収賄にかかった1000万円はもう回収されたのであろう。
あきれた話である。綱紀粛正とはこのような隠ぺい体質のことを示す言葉なのであろうか。

1月21日は、千葉地裁での裁判があるそうだ。2月には結審という話が伝わって来る。裁判記録は刑事事件の場合判決後は、自由に閲覧できるという。その時になって名前が出てきたらどう対処なさるのであろう・・・そんなこと、心配する必要のないことか・・・

                    悪い奴ほどよく眠る袖ケ浦・・正直者の一市民

袖ケ浦市農業委員会傍聴記~その2~ [農業]

 農業委員会は、教育委員会などと同様、市町村単位で設置が義務付けられている。主に、農地売買や農地転用に際し、農地の無秩序な開発を監視・抑止する役目を担っている。

 なぜこのような位置づけにあるのか、それは下記の理由による
農地は個人所有の不動産でありながら国民の大切な食料を生産する公共的役目を持つ一面も有しているからである。よって、所有者の個人的意志のみで勝手に売買処分や地目の変更はできず、一定の制限が課せられているかわりに、固定資産税などは低く抑えられている。

 このような重要な位置にあるだけに、農業委員の選挙は市区町村の選挙管理委員会の管理により行われる。このため農業委員の身分は特別職の地方公務員となっている。~以上ウィキペディアより~

 さてあらためて農業委員会の位置づけを確かめてみた。この定義から先日の委員会傍聴で感じたことをまとめて整理してみたい。

1、農地売買や農地転用の監視・抑止のためとあるが、特に農地転用について重視されている。不思議なことに、農地売買は農業委員会の決済で済むが、農地転用は県が許認可の権限を握っているとのこと。残土の場合も3000㎡以上の許認可を県は手放そうとしない。今回も農地転用で宅地造成がある一方、3件は資材置き場である。そのうち1件は相当大きな面積で、「産廃・残土の心配はないのか」という質問が出たほどである。「転用後別な目的に使用される恐れはないのか」と事務局に聞くと、「パトロールをしている」との回答であった。制度運用上の甘さ(利権が入り込むすきまも含めて)が感じられた。

2、約1時間半の会議中、よく質問なさっていた委員は2名、そのほかの質問者は私の記録上では2名であった。最も質問しようにも、現地を見たわけでもない。質問しようがないのかもしれない。現地を確認するのは、担当地区の1名のみ。ほかの委員は確認者の話を信ずるよりすべがない。全員がすべてを視察するのは無理としても、こと転用案件については会議前に現地視察をするとか、確認者を複数にするとかの措置を取るのが至当であろうと思うが如何?

3、それにしても、あの不祥事以降、真正面にこの事件を議題として、会の運営も含めて、委員会としてまとまった討議をしたのであろうか?先日のように、何か陰でこそこそ話し合い、「司法による事件解明後」などという理由を付けて、自らの責任を明確にしようとしない姿勢が残念でしょうがない。やはり「農業委員会には自浄力はないのか」と言わざるを得ない。

                                            kawakami
 

袖ケ浦市農業委員会傍聴記~その他の案件は非公開~ [農業]

過日不祥事が報告された農業委員会の定例会議があるというので傍聴に出かけた。残念ながら傍聴者は私一人であった。

議案は1~5号、報告2件という議題であった。初めての参加で、どのようなことが討議されるか興味があったが、ほとんどの方が私と同じであろうと考えられる。
内容は一言でいえば、農地の耕作のための売買、あるいは他業種への転用が適切か否かということの討議である。

耕作地拡大のために、あるいは、新しく農業に従事するために、農地を購入する場合は、経営農家の耕地面積や、農機具の状況等の確認で経営に心配がない状況であると判断されると比較的容易に承認される。うなづけることである。

しかし転用の場合、それが農地をつぶしてもよいかの判断は、使用目的によって厳しい判断が求められるのは当然と言えよう。今日の転用案件では太陽光発電という案件があり、周囲の状況や、光の影響、設置方法、法的対応等の質問があったが、問題ないだろうということで承認された。

首をかしげたのは、千葉県が競売に付した土地を買うために買受人適格証明書の承認を求める件である。もし落札した場合引き続き耕作に使用したいというものと、転用したいというものがあった。特に問題になったのは転用案件である。3件すべてが落札できたら資材置き場への転用したいので承認してほしいという案件である。委員からは

①買受人適格証明と、落札したら資材置き場に転用したいということを、同時に行うことには疑問があること。
②資材置き場の状況についての経営計画の中には、産廃・残土と考えられるものがあるが詳細な調査が必要なのではないか
との質問が出ていた。しかし討議は、事務局の回答だけで終わっている。現場を調査した担当者の、調査報告が非常に甘いような感じを受けたが、傍聴者には資料が配布されないので内容不明であった。

定例会終了後、その他の案件に入るという。以降は非公開ということで傍聴者の退席を求められた。 担当者に「当然、過日の不祥事に関する案件も含まれるのだろう」という質問に対し「そのような内容もあるかもしれません」という事務局の回答であった。「そのようなことは聞かせたくないということか」と聞くと「定例会は終了しましたので・・」の一点張り。 残念ながら、退席もやむを得なかった。議事録はあるのか・・・改めて事務局に聞いてみたいと思う。                                 kawakami


コメに視点を合わせ袖ヶ浦農家の経済状況を見る。~投稿~ [農業]

1、TPP参加反対 
 
 私は農家であるがゆえにTPP参加には反対します。水稲について言えば、3分の1弱の減反政策による所得減が続き、水稲農家数で言えば、1965年時点で、488万5000戸あった農家が、2010年時点で115万9千戸まで減少しています。

 このようなことは昭和35年から始まっているのです。日本国内業者の中には「外国から買った方が安い」という人もいますが、いったい世界のどこの国が、日本のコメの供給を、責任を持って請け負ってくれますか?

 また「日本がコメなどの農産物の関税について特例を求めるなら、正月早々にも参加表明する必要がある」という意見もあるが、今まで国内論議をしたことがありますか?自民党、民主党でさえ選挙を前にして、参加を表明していませんし、小政党が不参加表明をしたに過ぎません。

2、輸入米問題について 

 ガットウルグアイランド協定により、年間76、7万トンを日本は世界から関税なしで輸入しています。その内加工用や家畜のえさ等に66万トン余り使用し、主食用には10万トン以下となっており、これを外食業者が奪い合う形になっています。一般輸入米には、1キロ当たり341円の関税をかけ、国内農家を保護しているがこれがなくなったらどうなるのか・・・

 またせっかく苦労して開発した新しい品種の作物について海賊版農産物が大きな問題になっています。これらのことについて、規制を強くすることが求められているのに、TPPのような規制緩和を進めるなど許されないことです。


3、農家経済について 打ち続くノー政で、いかに農家の経済状態が厳しい状況に追い込まれているか、左囲み欄に、具体的に数字を挙げて書いてみました。 
 
★ このあたりの農家の事例です

① 普通農家で2町歩(20反)事例

▼水田所有農地・2町6反の水田を持っていたとします。減反政策で6反は減反されますので、ちょうど2町歩の水田耕作可能になります。皆さんにわかりやすいように、この2町歩の水田の収支決算額をお知らせしましょう。

▼2町歩の場合の 収穫金額・・1反からのコメの収穫量は8俵です。1俵は13,500円ですから
1反では    13,500円×8俵=108,000円
2町歩では   108,000×20=2,160,000円

▼稲作りに要した費用(2町歩として)
水田給水料   4,000×20= 80,000円
肥料代金    4,000×20= 80,000円
コンバイン 10,000×20=200,000円
乾燥経費   1,300×20= 26,000円
苗作用培土          38,000円
水稲共済掛金   2,500× 20= 50,000円
除草剤・防除費  6,000× 20=120,000円
必要経費合計          594,000円  差引収入金額 2町歩  1,566,000
   
② パート収入と比較してみましょう

時給  800円×8時間=6400円
1か月20日間として 128,000円 1年間       1,536,000円
 
★2町歩と言えば、100m四方の土地二つ、そこからの収穫金額はこれだけしかないのです。皆さんどう思われますか?   
★かくて袖ケ浦市での耕作放棄地
  22年度千葉県調査によると、袖ケ浦市では、411haの広大な農地が放棄され、その中で農地区域内は98haにのぼっているのです。