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新井裁判について(2) [産廃処理場]

  新井裁判について(2)   2024/05/15    関  巖

 5月12日久留里で「ふるさとの水を守る会」総会があり、新井総合の処分場の問題点について聞いてきました。

 この処分場には史上最強の猛毒と言われるダイオキシン、重金属のカドミウム、銅、水銀、鉛、ヒ素、六価クロム、シアン化合物、フッ素化合物など、そして福島原発由来の高濃度の放射性物質など人体に大きな影響を与える様々な有害物質が埋められています。
これらの有害物は処分場内に降った雨水に溶けて場内の一番下部に設置した集水管を通して汚染水を水処理施設に集めて有害物質を除去して放流する仕組みになっています。
また廃棄物中の汚染物質を微生物によって分解する仕組みになっています。この微生物は空気を必要とする準好気性微生物なので空気が廃棄物の中を抜けなけらばなりません。底面に置いた集水管を通して空気が底辺部から上に抜けて初めて微生物が活動できます。

 しかし、2012(H24)年に第1期の処分場から塩化物イオン濃度の高い汚染水が場外の観測井戸から観測されました。これは本来処分場内の水は底辺にあるべき物が(基準では底辺から50cm)が40mの高さにあり水が下に流れなくなっています。ですので有害物質を水で流して処理することができません。また集水管が水で一杯になっていて本来集水管を通して空気が上に上がっていかなければならないのに空気が集水管から入らず好気性細菌が棲めなくなっています。おまけに処分場をビニールで全て覆ってしまい雨水は下にしみこまなくなっています。
ビニールで処分場を全部覆っても水位は下がっていないと言うことは周囲の山から処分場内に水が入り込んでいると思われます。本来入り込んではいけない構造です。

雨水や天然の地下水には塩化物イオンは入っていないのに濃度が高いと言うことは汚染水が流れ出している証拠であり、この汚染水には当然上記の様々な有害汚染物質が入っていることになります。県も新井も汚染水の水質検査結果を我々に知らせて来ませんが、この水質検査結果には有害物質が入っていることは間違いありません。

 ふるさとの水を守る会で依頼した大学教授の分析では久留里に早ければ30年後に深い井戸に届き50年後には浅い井戸まで汚染されると予測しています。
また水源に広大な処分場ができて水源の涵養が減ったため同教授の調査によると自噴井戸の水頭(水がどの高さまで上がるか)の高さが3年間で50cmも下がったと言うことです。
すでに処分場の影響が出ている言うことです。
処分場を水源に作ることは誰の目から見ても許すことはできません。

 千葉県相手の行政裁判が5月17日(金)13:30~ 千葉地裁601号法廷で開かれ千葉県担当者が証人として出廷します。多くの傍聴人で裁判官にことの重大性を知ってもらい、弁護士に声援の気持ちを表して欲しいです。
当日11時に平岡公民館から裁判傍聴用に無料バスを出します。ぜひご参加下さい。

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