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新井裁判について [産廃処理場]

 新井裁判について   2024/05/14    関  巖

 5月12日久留里で「ふるさとの水を守る会」総会があり、裁判を中心的に戦っている及川弁護士の話を聞きました。以下に及川弁護士の話を記します。

今日は新井総合を相手に第1期処分場の埋め立て物の撤去を求める民事裁判を起こして丁度1周年になります。新井第1期の処分場から汚染水が漏れたのは12年前の2012年(平成24年)でこの間12年間一向に改善されていない。この水は数十万人の水源でありこれをこのまま許している千葉県は大問題。
そこで丁度1年前の今日、埋め立て物を撤去するように裁判を起こした。常識的に考えれば水源が汚されているので汚染源を撤去せよというのは当たり前のことだが、管理型処分場でこのような裁判は例がなく、簡単ではない。勝ち取るために法的組み立てを一生懸命考えています。

この裁判の前に、2019年に千葉県を相手に第3期の許可を出したことを取り消す行政訴訟を起こし、また新井総合を相手に第3期の営業の差し止めの仮処分を求める民事訴訟を起こしました。残念ながら民事訴訟は負けました。第3期の処分場建設は約200億円をかけていて裁判官も営業差し止めの判決を出すのはとても重い物があり差し止め判決は出ませんでした。そこで本丸の第1期の漏洩が解決しないので第1期の埋め立て物の撤去を求める裁判を1年前に起こしたものです。

一方行政訴訟はすでに5年が経過しています。裁判官が処分場内に立ち入ってそこで新井側に対して証人尋問をしたいと求めたのに新井側はかたくなに拒み処分場には入れませんでした。裁判所の申し出を拒むことはほとんど例がありません。よほど中を見せたくないと言う事だと思います。このことは裁判官の心証をかなり悪くしたのではないかと思われます。ちなみにこのように現地に行って証人尋問をするのはあまり例がなく異例のことで裁判官の積極姿勢が見られます。

2012(H24)年に第1期の処分場から塩化物イオン濃度の高い汚染水が場外の観測井戸から観測された。翌2013年に新井は改善策の文書を県に提出したがこの文書は昨年やっと我々に開示した。10年間も我々に隠していた。裁判でやっと明らかになった。
この改善策では場内の水を汲み上げる、土堰堤の法面尻からの水は回収すると言っているがこの二つとも果たされていなく水位は下がらないままで塩化物イオンは高濃度のまま漏れている。改善策の文書がが出て6年後、何も改善されていなく汚染水がダダ漏れなのに県は2018年に第3期の営業許可を出した。千葉県は住民の健康・生命を守っていない。

千葉県相手の行政裁判が5月17日(金)13:30~ 千葉地裁601号法廷で開かれ千葉県担当者が証人として出廷します。多くの傍聴人で裁判官にことの重大性を知ってもらい、弁護士に声援の気持ちを表して欲しい。
当日11時に平岡公民館から裁判傍聴用に無料バスを出します。ぜひご参加下さい。
(つづく)

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