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水道企業団との意見交換会 =その25= [水道事業]

  水道企業団との意見交換会 =その25= 2024/05/02  関  巖

 2月26日の企業団との話し合いを報告します。
質問・要望はこちらから1月31日に出したもの、回答は2月21日に企業団からの回答です。
2月26日の企業団との話し合い事項でQは市民から、Aは企業団からの発言です。

<質問⑪>
「 .安全・強靭な水道を担う人材の確保、技術の継承と育成
1 )運転管理業務等多くの業務を外部委託していますが「技術の継承と育成」に影響がありませんか、残すべき「技術」と考えておられるのはどのような内容ですか?
外部委託することにより、トータルの人件費が上昇しています。増加する理由を教えてください。また委託した業務の内容、リスト、人数、職制など教えてください。

<質問の趣旨>
令和元年~ 4年の実績では、業務の外部委託が大幅に拡大され収益的収支の悪化につながっています。業務の外部委託は、本来全体的なコストダウンが目的だと思います。業務の外部委託は補助金交付とセットが政府の方針であります。これに乘って業務の外部委託をさらに拡大してゆけば技術の継承は出来なくなるのではと心配します。カギとなる部門、部署は企業団の従業員で占め、委託は簡易な定例的な業務だけにしないと庇を貸して母屋を取られることにつながると心配します。

<回答>
水道技術に係る技術の伝承と育成を優先に考えているため、薬品注入率の基準の決定、浄水場の系統別の水量配分、費用削減や省エネを考慮した運用方法の立案、重要設備の点検や修繕工事など、浄水場の運用及び維持管理に係るノウハウのうち、根幹となるものは引き続き直営で担当する考えです。
また、人件費増加の理由といたしましては近年の労務単価の上昇が直接的な原因です。
委託業務の内容、人数などは設計内容に係る部分になりますので、設計図書を開示にて請求いただくようお願いします。
<質問>
2 )和歌山県で水管橋が落下する事故が発生しましたが、かずさ水道企業団が所管する水管橋の点検、修理計画と実績を教えてください。また、令和5年1 1月定例会議の資料の中で富津市水管橋の塗装工事中にケレン作業で水管が破孔したと記載されていました。腐食は、「内面腐食」「外面腐食」いずれでしようか。外面腐食による破孔であれば、吊り金具等にも大きな損傷が発生していたのでは、ありませんか。

<質問の趣旨>
和歌山県の紀ノ川の水管橋の破壊、落下は、ショッキングな映像でした。落下の原因は塩害、糞害、塗装の遅れにより、吊り金物が1 8本中9本破断したとのこと、メンテナンスの不適と考えられます。復旧費用、断水期間等事故の影響は膨大であり、同様な事例は絶対に発生させないことを要望します。水管橋のみでなく他の水道施設、設備に関しても適切なメンテナンスが計画され、実行されているかを伺いたい。

<回答>
当企業団の用水供給事業と水道事業における橋梁添架管を含む水管橋約6 0 0か所の点検は令和3年度から実施しており「水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドライン」に則し、概ね5年周期で実施していくものです。
また、大規模な水管橋については概ね12年周期で塗装の塗り替えを実施しており、古い塗装をはがした際に素地の確認を行っています。
なお、令和3年度の「富津市水管橋の塗装工事中にケレン作業で水管が破孔した水管橋」については、和歌山県の六十谷水管橋との構造が異なるために吊り金具はありません。外観点検において外面に腐食が確認されており、配管部については今後の定期点検により経過観察を要するとの所見でしたが、塗装修繕の際の研磨作業において、局部的な腐食部分から漏水したものです。 (つづく)

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