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東京ガス社長 内田高史様 2 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長  内田 高史 様
                    袖ヶ浦市民が望む政策研究会会員                          かわかみ ひろし                          

 第2報をお届けします

 袖ケ浦市の桜まつりは4月8日。袖ケ浦公園を会場に開催されます。ところが、今年は日本国中どこでも、桜の開花が1週間から10日早まったようです。残念ながら、葉桜祭りになってしまいました。
 冬にはとんでもない寒気が押し寄せて、日本海沿いの町や村の人たちの、雪害ニュースが連日のように流れておりました。春と秋が、少しずつ狭まってきているような感じです。
 東京湾に流れこむ親潮の暖流が一段とその量を増やし続けていて、海水温の表面温度が30度に達するという報告もなされています。
 東京湾に生きていた魚たちの悲鳴と、地球の苦しげなうめき声が聞こえてくるようです。

 わが家の前に、小さな公園があります。小公園の周りの桜はもう散り始めています。その下に毎日のように、保育園の子どもたちが、保育士さんに連れられて、年少組、年中組、年長組とやってきて、歓声をあげ走り回っていきます。
 子どもたちの声は、未来を奏でる音楽です。

 この公園で一番大きな木は欅の木です。欅の木はご承知のことと思いますが、大気汚染を調べる「大気環境指定木」なのです。私の家の前のケヤキの木は、今のところ大気汚染による被害5段階のレベルで考えると、どうも3段階当りに来ているらしい。3段階とは「自然の樹形がやや乱れ枯れ枝が見られ、葉の茂り具合は普通。葉色は色あせが目立つ」というものらしいのです。これは「光化学オキシダント」のせいとの学者の診たてです。

  袖ケ浦市には8つの測定局があります。
そこでは「微小粒子状物質(PM2.5) 二酸化窒素(NO2) 光化学オキシダント 二酸化硫黄(SO2) 一酸化炭素(CO) 浮遊粒子状物質(SPM) 等々の測定対象物質を測定しているのですが、その中で、光化学オキシダントを除く、測定物質は、基準値内で落ち着いています。ただ一つ光化学オキシダントだけが基準値を超えているのです。欅の犯人はどうもこれらしい。昨年は里芋の光化学オキシダント被害調査をセミプロの人がしてくれました。葉の中心に白い葉脈が浮き出ている里芋がいくつか発見されました。まだ正確ではありませんが注意報的感じです。

 京葉コンビナート沿岸を走る国道16号線は、通称NOX街道と呼ばれていることをご存知ですか。この濃度が増えると光化学オキシダントが生成されるということまでは、はっきりしています。コンビナートのはずれである袖ケ浦の汚染程度は、光化学オキシダントだけが基準値を超す程度の汚染ですが、市原、千葉蘇我地区と進むにつれその汚染度は強烈になっています。川崎製鉄の公害裁判のことはご承知であろうと思います。公害をようやく食い止めている袖ケ浦市の汚染をこれ以上すすめるわけにはいきません

 昨日も書きました。東京ガスが供給するLNGによる東京電力の煙突からは、蒸気が白くたなびくだけです。その煙突の前に並ぶであろうエナジー社の煙突からは 水銀 砒素 クロム カドニウム 鉛 ベリリウム ウラン トリウム マンガン ニッケル フッ素  塩素を含んだ、石炭の燃焼ばい煙が、もくもく黒い煙を吐き出し、ひと目見ただけでも、人々は違いに気づき、目を背けることでしょう。その有毒物質がこの子供たちの頭上に降りかかるのです。

 2025年という年は7年後に来ます。私はおそらく生きてはいないでありましょう。この年、このまま進めば石炭火力発電所が始動します。この小公園の子どもたちは小学校に入学し、ばいじんにまみれて生きていくことになります。
 そうさせてはなりません。そのカギは東京ガスの社長さんが握っていらっしゃる。

 第2報は、大気汚染に絞ってその現状を報告し、一刻も早い英断を下ろされますよう要請するものです。

ケヤキ樹形.PNG

ケヤキの梢の枯れ枝.PNG









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