SSブログ

第2期君津地域広域廃棄物処理事業 2 [ごみ処理施設]

 最初に我が家では考えられない金額を書きます。820億6000万円これは何の金額かお分かりですか? この金額は日鉄エンジニアリング株式会社他構成企業4社でつくる株式会社上総安房クリーンシステムという会社と、現在君津4市で実施しているゴミ処理事業を令和9年度(2027年度)から新たに鴨川市、南房総市、鋸南町を加えた6市1町で第2期のごみ処理事業委託契約の経費です。

 もう一度書きます。今後20年間の「家庭排出ゴミ処理」のため820億6千万円の契約を結ぶというものなのです。
このうち、袖ケ浦市の概算事業費は20年間で96億1227万4千円とのことです。さらに契約金額にはただし書きがあり、消費税の改定や金利の変動、物価の変動、発電環境の影響変化によっては金額が改定される場合があるとして不透明です。
場所は富津市新富の工業専用用地で購入ではなく、賃貸との事ですが、その費用も企業側の意向で公表を差し控えたいとの事で、賃料がいくらなのかも分かりません。

 まだあります。
① 集められたごみはシャフト炉式ガス化溶融方式で二酸化炭素を一番多く排出する方式です。
つまり、新日鉄の溶鉱炉技術をごみ処理に転用し、1700度を超える熱で、すべて焼却する方式で、各自治体から集められた1日あたり477トンのごみを3炉で行うというのです。
CO2をどれほど排出するのでしょう。
 
② それだけではありません。ごみ排出節減運動や、今後の人口減で一定量のごみが集まらなくなった場合のため、産業廃棄物も一緒に焼却する契約を企業と結ぶというのです。

③ 袖ケ浦市の場合、袖ケ浦で人口64,000人、令和6年度目標の1人一日当たりの排出量が将来20年間続くと設定されています。平成29年度も平成30年度も令和6年度の目標値をすでに下回っている状況で、ごみ削減を進めていこうとしているのに、各市20年間ごみの量が減らない計画での施設規模となっています。(水道の受水量と似ている)

④ 溶鉱炉は燃やし続けなければなりません。ゴミは一定量確保されなければなりません。削減などとんでもないことで、ゴミが減ったら、減った分の経費を負担するという、首をかしげたくなるごみ処理施設です。

⑤ 20年ごとに溶鉱炉は老朽化するので新しい施設が必要となるのでしょうか?市庁舎は40年ごと作り変えるのが当然????なのでしょうか?

◆ 問題は山積です。明日に続きます。なお今日の資料は、袖ケ浦市議会となみ久子議員の
反対討論から跋渉させていただきました。   Kawakami





nice!(0)  コメント(0)