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世界のエネルギーの方向は 3 [火力発電所]

 ドイツ、そしてEU全体の水素エネルギー化の動きは、現実化に向けての速度を速めていることが分かったと思う。それでは、日本でそのような動きはないのか?それがあるのだ。そのことを今日は紹介する。                           kawakami



◆ 三菱重工系、水素使う火力発電を受注 大型では世界初 2020/3/12 2:00

 三菱重工業と日立製作所が共同出資する三菱日立パワーシステムズ(MHPS、横浜市)は、水素を混ぜる次世代型の火力発電設備を米国で初受注した。水素を使う大型火力設備の受注は世界初という。発電時に二酸化炭素(CO2)を多く排出する火力発電への逆風が世界的に強まっているが、水素を混ぜると発電時のCO2の発生を大幅に減らせるため、環境問題にも対応できる。

日本の水素.PNG


 MHPSの高砂工場(兵庫県高砂市)では二酸化炭素排出の少ない火力タービンの開発を急ぐ。
受注額は300億~400億円程度とみられる。天然ガスを燃やしタービンを回して電気をつくる設備だが、2025年に稼働を始める段階で30%をガスでなく水素にする。45年までに比率を高め、100%水素で発電するようにする。

 受注したのは、米ユタ州のIPP(独立系発電事業者)、インターマウンテン電力が同州ソルトレークシティー郊外で計画する84万キロワット級の発電所の主要設備。水素混合型の設備は10万キロワット程度しか実用化の例がないという。
 耐久性や排ガス処理で大型化が難しかったが、耐熱の仕組みの改良などで実現した。高砂工場(兵庫県高砂市)と日立工場(茨城県日立市)から出荷する。

 MHPSは火力発電に使う大型ガスタービンの世界シェア首位で、独シーメンスや米ゼネラル・エレクトリック(GE)と並ぶ大手。三菱重工は19年12月に日立からMHPSの35%分の株式を取得して完全子会社化すると発表した。三菱重工は今後火力発電の受注が厳しくなる中、水素を使った火力発電など、環境に配慮した電力設備へ移行していきたい考えだ。



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