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JRの保線外注から思うこと  寄稿 [JR]

 JRに深い関心を持つ一市民からの投稿です。指摘していることはまともなことであると思っています。 kawakami 
 

JR東日本という会社は、この事故以前にも幕張車両センターで洗車機に電車がぶつかる事故や、山手線で架線柱が倒れる事故を起こしているなど、いくつかの大きな事故を起こしていますが、それについて反省することなく、駅業務の委託化やこれからは保線も完全に委託していく方向になっていくようで、これまでの反省、問題点を試みることなく、「一度決めたことはやるんだ」と突き進んでいくことになるのでしょうか。

https://doro-chiba.org/nikkan_dc/n2014_01_06/n7662.htm

https://doro-chiba.org/nikkan_dc/n2014_01_06/n7669.htm

https://doro-chiba.org/nikkan_dc/n2014_01_06/n7691.htm

 2014年に川崎駅であった、保線用機械と京浜東北線の電車が衝突した事故、衝突した車両と2両目の車両は衝撃で痛みが激しいため、事故見分の終了後に廃車されましたが、車体の痛みが少なく活用できると見込まれた残りの8両は、東京にあるJRの車両工場で保管されていましたが、編成のすべての車両を廃車することになったようで、残りの8両も5月に入り解体されました。京浜東北線の車両は、首都圏のJR東日本において主力車両であるE233系という電車で、それよりも古い205系や209系といった電車も残っている状況にあって、新しい電車を全車廃車するというもったいないことになりました。こうして、新しい電車を1本お釈迦にするほどの大きな事故を起こしても、まだ、無理な合理化を強引に進めていくことの危
険性に気が付かないのでしょうか。

 廃車された車両は、177編成。京浜東北線では101を基準に編成番号が振られ、この車両は77番目の編成です。この編成は2009年製で、今年で9年目という年式で、事故で失った残りの2両を新製すればまだまだ活躍できるという車両を事故という不手際により、全車廃車する結果になったのです。

 保線業務は、JRが直接工事を施行することはほとんどなくなり、工事を担当するのは子会社や下請け会社に委託されています。工事個所を抽出する巡回はJRで直接していますが、これも委託してしまうことになるようで、新しい電車を衝突事故で廃車するという大きな悲劇を起こしながら、まだ反省がないのか、駅の問題では地域の人の言うことを聞く姿勢がないのかと思います。

京浜東北線回送電車脱線転覆事故.PNG
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