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内房線の小さな駅の無人化  投稿 [JR東日本千葉支社の利用者切り捨て]

 先日は、群馬県の上越線後閑駅の無人化について、新聞の記事を取り上げていただきありがとうございました。

 駅の無人化に対して、支社レベルを越えて東京の本社まで出向いて撤回の要望を伝えた町長の熱意はすごく評価しており、支社長の来訪で要望を伝えたのと市民集会に出席した以外に動きの見られない袖ケ浦市とは雲泥の差があります。町長が本社に出向いたこと、これも大事で皆さんにお伝えしたいですが、それ以上にこの件は大事なことがあります。

 それは、後閑駅は、2016年度実績で812人の乗車人員があり、みなかみ町役場や高校の最寄り駅として、ある程度地域の拠点性を担っていたこと。そういった駅が無人化されたこと。
800人近い乗車人員のある駅が無人化されたことで、私たちの内房線について考えてみましょう。我々の袖ケ浦市は影響を受けませんが、君津より下りでは上総湊でも700人台、小さな駅では200~300人台の乗車人員の駅もあります。浜金谷・保田・岩井・富浦など、そういった小規模の駅が無人化される可能性を心配しています。既に君津より下りの駅は、青堀・大貫・館山・安房鴨川以外の各駅は、夕方をもって駅員さんの常駐が終わり、夜間と早朝は無人になっていますが、ずっと無人駅になるとなれば次元は別の話です。完全な無人駅になったら、夜間と早朝に限って無人化されている現在よりもはるかに大きな影響が出ます。

 君津より下りの駅は、富津市内の青堀と大貫が首都圏郊外の終端である君津に近いこともあって、1000人を越えていますが、それ以外の駅で1000人を越えるのは市の中心駅である館山と安房鴨川だけです。天羽地区の中心で高校もある上総湊でさえ700人台で、1000人は満たしません。JR駅の無人化は乗車人員がいくつで無人化と明確な基準で決まっておらず、乗車人員は少なくても地域の拠点になっていることで有人駅として残っている駅もたくさんありますが、仮に後閑駅の基準をそのまま内房線にも適用するとなると、保田や岩井はおろか、上総湊でさえ無人駅になる可能性があるということです。

 みなかみ町長のこの言葉が釘に刺さります。「駅は住民の生活の一部。住民に十分な説明もなかった。もっと地元のことを大事にしてほしい」まさにその通りだと思います。地元あっての公共交通です。その根本を忘れているような気がします。

 これは千葉では内房線に限らず、外房線では上総一ノ宮より下り、総武本線では成東より下り、成田線では成田より下りに小規模の有人駅が点在しています。不便になる可能性があるのは内房線だけの問題ではありません。久留里線については、横田駅が駅員さんの配置を残したまま、窓口の営業を廃止で何のために駅員さんはいるのか?という状態になっていますし、久留里駅はマルスがなくなり「みどりの窓口」ではなくなりました。窓口営業をしてない横田はもちろん、久留里でも将来的には無人化の可能性は十分あると思います。横田が200人、久留里が400人ですから、久留里は今回無人化の後閑駅の半分です。

 800人程度の乗車人員で無人化ということを考えると、私たちは近隣に200~300人台の田舎の小さな駅を多数抱えており、遠く群馬の対岸の火事と黙って見守ってられないと思います。

                         袖が浦・JRを考える一市民

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