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今まで語りたく無かった原爆体験 ~その6~ [原発災害]

しかしながら、国連原子力委員会の代表エヴェァト博士は「原子力発電によって、普通の電力源に恵まれない地域に、近代社会を繁栄させる事が出来るだろう。原子力の平和的使用が、より直接的な需要性をもつ国々は,できるだけ早い時期にかかる原料を入手し、かつ平和目的の為に原子力を開発する必要な科学的情報を得たいと要求するだろう」
この本でも、「原子力は戦争に悪用されたけれど、平和の為に利用される様になれば良い」と被爆した子供達も作文に多く書いています。
原子力の平和利用と言う言葉に騙された事がチエルノブイリであり、福島原発の悲劇を生んだのだと思います。

そして日本の政府や国民は,福島から目をそむけ、もう一つの誇り、平和憲法も葬りさろうとしています。ドイツのメルケル首相は福島原発を受けて、直ぐに原発ゼロへと切り替えました。隣のフランスは原発輸出国です。だからと言って、両国間に対立が生まれている訳では有りません。

しかし原発事故を起こした当事国の総理は、ODAと言う甘い飴を配りながら、原発を売り、武器輸出の出来る国にしました。ドイツはナチスの大罪を認め、戦後処理をしました。日本は何時までもくすぶった儘です。ドイツは赤字国債の発行はしなくて済むそうです。赤字を膨らませながらODAや軍事を膨らませて行く安倍政権とは何なのでしょうか?「税と福祉の一体改革」の三党合意の福祉の部分はどこに行ったのでしょうか?

★ 原爆と原発の大きな違い
広島の場合、800グラムのウランが核分裂を起こしたと言われていますが、原発では一基で一日3キログラムのウランが使用されています。東京電力の資料によると、福島原発は1号機に69トン、2号機に94トン、3号機に94トン、4号機に94トンのウランがあります。
また、原爆の放射能は爆発と同時に高い熱による上昇気流で、殆どの放射能が成層圏まで行き、その地域に降ってくるのは極僅かと考えられます。爆発後に被曝した人の多くは、その後、放射能を含んだ黒い雨と、中性子線で放射化した物質から被曝した人達ですが、量も小さい上に、放射化した放射能は数ヶ月から数年で消えます。
その僅かな放射能と短期間の被曝でさえ、何十年にも渡り多くの被爆者を苦しめています。しかし、原発の抱える放射能はまるで桁違いに大きなものです。

アメリカの学者の中には「福島の四号機が事故を起こしたら、自分の家族は南半球に移住させる」と言う人もいるくらいで、アメリカのマスコミはそれを報じています。
福島原発が爆発した時、アメリカは80km圏外への避難という楽観的なものでしたが、他の国の多くは国外退去でした。

原爆は1発で都市を破壊しましたが、原発はもっと広い範囲を廃墟にします。日本国民は、沖縄を捨てた様に、福島も無かった事にしています。全くと言う程、福島の報道は無くなりました。酷暑の時も厳寒の中で作業している、多くの下請けの作業員の方々を思いやる気持ちも無くしています。カビだらけの仮設住宅の事も殆ど報道しません。
結局、広島、長崎は原子力の平和利用と言う、隠れ蓑にされたのかも知れません。
全文はこちらから(PDF)↓
http://seisakukenkyukai.web.fc2.com/
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