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笹生猛議員の一般質問 [議会ウオッチング]

笹生猛議員

 笹生猛議員は「地域防災計画改定における災害に対する体制整備について」と題して、
東日本大震災以降8年経由して今になっても傷が癒えていない現実と、さらに地震、風水害、火災、雪害と異常大災害が多発しているなかで、新たな地域防災計画が策定されたこと。
その防災計画が示している改定内容とかかわって、災害対応の中核となる消防組織と災害ボランティアの在り方について質問された。

 まず災害対応の中核的組織「地域消防団」の役割から質問が始まった。地域消防団には笹生議員自ら参加して来た体験があり、現在もOBとして活躍されているという消防団の歴史そのものの体現者であることを、私は存じ上げている。その質問内容は、体現者であるからこそ理解できる、提言できる質のものであったと思う。

 市長のありきたりの答弁は省略する。「消防団の現実と強化の手立て」についての質問に対する回答を報告しておこう。

★ なんと言っても団員数が増えないという現実があること。消防長の答弁では、現在総数
413名で条例定数467名に54名もの不足で88%というところか…増えない原因は、18
歳以上加入上限なしとしても、就労者の増加から若者の参加がないということが最大の原因になっているとの回答があった。(もっと根深いところに原因があるのではないのかな[?])

笹生議員は一定の団員保持を継続化させるには、11分団(代宿)の経験が参考になるのではないのか・・と、その状況を報告された。代宿では、自治会自体が消防団の必要性、重要性を訴え、幼いころから子どもたちに、ふるさと意識を育てる運動を展開していること。そのため一定年齢で自然に次世代への引継ぎが生まれているという現実があるという報告である。

★ 一方、団員が減少し、統合せざるを得ない悩みがあることも浮き彫りされた。一つの分団の構成人数は普通15人から20人程度であるという。それが5人以下になったとき、統合を勧めている・・という消防長の報告だが、市から統合の声をかけるのではなくあくまでも自主的に進めてもらっているという回答・・なんだか責任逃れのような???

 笹生議員は終わりに常備消防についての質問をされた。その中で災害時における自助・共助の認識を強調されていた。最近テレビでも「自分の命は自分で守ってください、危険と思。ったらすぐ避難してください」と話すようになった。大災害は、いつ起きるかわからない状況であることを物語っている。となみ議員の質問と併せ、改めて災害について考えさせられる質問であった。

 最後に一言・・その背景に大災害はどうして起きるようになったのか。地球温暖化の問題は‥気候変動はどうして起きているのか・・なにを、どうすることが大災害をなくすことにつながることなのか・・・皆さんとともに考えていきたいと私は思っていることをお伝えしておきたいと思う。

                               kawakami

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