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篠崎典之議員の質問 [議会ウオッチング]

 篠崎議員は冒頭
「袖ケ浦駅海側特定土地区画整理事業での造成工事に地盤改良用製鋼スラグが24万トンも使用されたと報じられています。一般的に製鋼スラグは強アルカリ性であるといわれています。市民から『埋立地から濁った水が出ているが汚染されているのではないか』など環境への悪影響について不安の声が寄せられています。この製鋼スラグについて市のホームページでは、3年前から関係者の不安払拭に努めるよう申し入れているとあるままです。その後どのように対処し、どう対応するのか」と切り出したうえで、「土地区画整理組合の通信には、申し入れ結果が掲載されていると聞いていますが、PHの試験内容は公表する気はないのでしょうか?」との質問から出発した。

 その試験内容は、国立環境研究所が行ったものだという。PH8.6との言葉が出たが、はっきりとは聞こえなかった。
 この検査結果の詳細を市側が公表していないことについて「なぜ公表しないのか」との質問に「組合と代行業者間のことであり、市役所が公表する立場にないと考えている・・・」
びっくりした。もっと毒性の強いガスの発生などがあっても、市役所はやはり公表する立場にないというのか??
 次に、「市として改めて土壌検査が必要であると思わないのか」
「施工業者がすべきで市は環境面で必要があればすることは考えられる」との答弁であった。

 そして、市民から「埋め立て地から濁った水が出ている。汚染水ではないか」「変なにおいがする」という通報があり、篠崎議員らがリトマス試験紙や簡易測定器で水質を調べてみたら、PH 12以上の強アルカリの数値が出たというのだ。 これには、もっとびっくりした。とんでもないことである。やはり汚染水が滲出している可能性が濃厚なのだ


★ このような質問と回答を箇条的に項目だけ挙げてみよう。

①  道路はあったかもしれないが、24万トンものスラグを宅地造成に使ったのは例がない。すでに住んでいる宅地について、確認はできているのか・・・ 確認していない

②  すぐにでも確認する必要があるのではないか。・・ 慎重に対処の必要はある。

③  埋め立てについて最初に知ったのはいつか。・・・ 24年1月に安全性の説明を受けた。それで(安全だと)確認できた。

④  第3者への照会もなく、業者の説明をそのまま信じたと理解してよいのか。
・・・試験データーなど見て確認した。市としての調べはしていない。

⑤  スラグを有償で購入したと聞いた。価格・領収書はあるのか
・・・単価は確認 組合と業者の内訳書確認  市は介入する立場でないと考えた。

⑥  もともとは産業廃棄物である。それを有償で購入する。スラグ購入の詳細を公表しないのは、おかしいのではないのか。・・・この件については和解している

⑦  和解したというがその調停内容についてあきらかにすれば、市民としても安心できる。
・・・市は公表する立場ではない

⑧  新しい住民にこの事実は説明されているのか
・・・地盤関係は10年間の保証付ということの保証書が配られている。組合員には配られているが新住民は不明

⑨  スラグは埋め立てに使うときは攪拌して使わなければならないことになっているが、攪拌しないまま埋め立てが行われたという人もいる。施行状況について、土地の確認は行われているのか。
 ・・・施行状況の確認はできなかったが、代行業者からムラがあったと聞いている。
立ち合ってはいない。

⑩  スラグの埋設地図はあるのか・・・ 基本的には全部やったという認識である

⑪  地盤改良ではなく、埋めた個所の地図はあるのか、それとも50haすべてに埋めたということか・・・ 宅地はすべて埋め立てられているという理解である

⑫  場所はわからないのか・・・ 不明というふうに聞いている
 
 このような質疑の後、篠崎議員は、自ら現地で汚染水を採取し、水質検査の専門知識のある関係者に依頼した結果を報告された。この検査結果については、改めて原本を公表させていただくことをお願いしたいと考えている。

 ずさんな市役所の無責任さが、次々と明らかになった。今後、環境部を含めて、きちんとした継続検査や、問題点が起きたらすぐ対処すること、予算も含めた今後の検討も提起し、大綱第1点を終えた。

 篠崎議員は、汚染水の出た側溝のそばで子どもたちが遊んでいるのです。この事実について、私はいたたまれない想いです・・と語られていた。

第2、第3の項目は割愛させていただく

▼ すべてメモの記録である。ご了承ください。 Kawakami


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