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篠崎典之議員の質問の前に  [議会ウオッチング]

 私の手元に、友人から届いた文書がある。袖ケ浦駅海側特定土地区画整理組合の地権者から、手書きで書かれた6枚つづりの文書である。この文書には、
① 県の市街地整備課・課員による意見聴取及び説明の内容
② 埋め立て盛り土にかかわる不正事項
③ 鋼製スラグによる汚染水がすでに現れていること
④ 鋼製スラグは有償であったこと
⑤ このまま総会が成立すると
(ア) 業務代行者は本換地登記、総会の解散式承認をもってすべての悪事が無罪放免となる。
(イ) 解散後の責任は処分方と袖ケ浦市が負うことになる。概算で100億円は超える。
処分方全員の資産を没収しても足りない。不足金は袖ケ浦市の負担責任が残る。
ということが切々と書かれてあった。

 これは事実なのであろうか?心配されていた鋼製スラグ埋め立ての結果、汚染水の噴出は現実のものとなったのか・・私達が指摘してきた予測が3年もたたないうちに現実のこととなったのか?
 篠崎典之議員の質問が、まさにこの問題を取り上げたことから、心配してきたことが、現実のものとなってきたことを報告しておく必要があると思ったからである。

◎ 以下のブログは2017年12月30日のものの一部である。

「田舎の旦那衆をだますのは赤子の手をひねるようなものだ」と、あるゼネコンの職員が話したのを聞いたことがある。区画整理事業は一応終着段階を迎え、赤字にはならなかったし、ホッと一息つくところであったのに、ごたごた残っていることがあるという。この分だと事業終結は(30年3月終結予定)1年以上延期になるらしい。
それはなぜか・・・以下は毎日新聞2016年1月22日の記事である。少し長いが全文を記載する。
 
 千葉県袖ケ浦市の大規模な区画整理事業を巡り、地権者の承認を得ずに鉄精製時の副産物である「製鋼スラグ」が大量に埋設されていたことが明らかになった。スラグには水と反応して膨張する性質があり、地盤の不安定化が懸念される上、専門家は植物などに影響を及ぼす強アルカリ水が溶出する可能性も指摘。地権者からは「我々の土地を実験台にしているのか」と批判する声が上がった。

 施工した共同企業体(JV)のトップで中堅ゼネコンの奥村組(大阪市)が地権者らに説明した内容によると、JVはスラグの排出元となった新日鉄住金(東京都千代田区)と2011年5月に、スラグの利用について協議していたという。奥村組が正式に施工業者に決まったのは同年7月。その2カ月も前から協議が進められていたことになる。

 奥村組の担当者は翌12年1月、区画整理事業組合の理事に「地盤の強度が出なかった(低かった)。地盤改良のためスラグを使う」と報告したが、費用や工事の詳細は報告しなかった上、この時点で既にスラグは納入されていたという。15年2月、組合の意思決定機関である「総代会」から、同会の承認を得ないまま工事を進めた理由を問われた奥村組の担当者は「いろいろと不都合があった。地権者に不安を与えるといけないと思った」と回答。被害が出た場合の保証期間を尋ねられると「完了後2年」と答えたという。

 事業を監督する千葉県の指示を受けたJVは15年9月、外部の検査機関に委託し、施工が正しく行われたかを調べるボーリング調査を実施。これによると、スラグを混ぜて地盤改良したとされる層の厚さは数センチから2メートル超まで大きな幅があり、一切使用されていない場所もあった。

 施工に不安を感じた地権者の有志が地盤を掘削したところ、土と混ぜられることなく固まっている数十センチのスラグの塊も次々と見つかった。男性地権者は「こんな欠陥だらけの土地を子や孫に引き継げない」。別の男性地権者は「我々の土地が実験台かゴミ捨て場にされたのではないか」と憤った。県は先月18日、土地区画整理法に基づき改善を勧告した。

 スラグには雨水などと反応して膨張する性質があり、道路で利用されるスラグには日本工業規格(JIS)で膨張率に基準(1・5%以下)が設けられているが、宅地利用での基準はない。
 別メーカーからスラグをもらい盛り土に使った群馬県榛東村の民家では床が隆起する問題も起きた。 また、袖ケ浦市の現場のスラグを地権者の許可を得て毎日新聞が環境省指定の第三者機関で鑑定したところ、水素イオン濃度(pH)が12前後の強アルカリ水が検出された。
(以上毎日新聞第一面記事)

 以上の毎日新聞掲載記事の紹介ブログがあったことをご承知の上、明日報告する篠崎典之議員の一般質問報告に目を通していただきたい。     kawakami

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