SSブログ

危険な「公共広域企業体」への警告 3 [市政全般]

 ◎ 今日は4市の絶対的条件を考えてみる。

★ 地勢・配管・老朽度・企業債(借金)などの比較表
木更津市   138.5㎢ 1024km    42.4%
君津市    318.81㎢ 840km   56.2%
富津市    205.53㎢ 466km 49.2%
袖ケ浦市   94.93㎢ 510km 11.2% 68.9億円

★ 絶対的条件で考えられること
① 袖ケ浦市はコンパクトシティーであるのに対し、他市は広いうえに集落が分散し配管距離が長い
② 配管の老朽度も袖ケ浦市は圧倒的に進んでいる。負債額は多いが先行投資と考えれば、先を見通した計画的修理が行われてきたとみてよい。これから行われる他市の分の修理単価は、経済状況からみて、袖ケ浦の1.5倍はかかるであることが予想される。
③ 袖ケ浦市は独立採算制での計画が樹立しているので、他市の修理費にかかる経費に、袖ケ浦市は応援支出することを認めた結果になるのは目に見えている。

★ この計画による水道料金は将来に向けてどのようになるのか
① 平成41年まで、10年間、各市の料金は少しずつ違いがあります。1㎥当たりの料金が次のようになる計算です。(1㎥当たりで考えると大した金額には見えないが・・・)
▼ 木更津では243円  ▼ 君津では225円  ▼ 富津では281円  ▼ 袖ケ浦では212円からスタート、以上現行の金額が統一されて、4市すべてが10年後には282円になるという。一般会計からの繰り入れがあるのかもしれないが、これで完全修理は成り立つとは思えない。

② しかし、ここまでは許されるかもしれない。問題はその次です。
そこで登場するのが水道法で言う「官民連携」。民間の経営手腕を借りて、運営は民間にゆだねる方式「コンセッション方式」である。出前講座では、「民間にはゆだねない」と明言していたが、エサをぶら下げられて食いつかない企業はない。と同時に、株主配当めざしまっしぐら。水道料金は4倍5倍に跳ね上がる。
 君津に行くと、普通住宅でも地下水くみ上げ方式の家庭が随分とみられる。電気同様「自産自消」の家庭が増えてくることは請負である。危ない!危ない!

★ 結論・・・水道問題に手を付ける時間がなかった。石炭火力問題に追われていたのである。広域統合はどんどん進み、4月1日から新しい組織として出発する。遅まきながらの出前講座で学習し、やはり統合はおかしいということで、最終的には、見守るしかなかった。出前講座最終の発言をまとめとして書き、警告とする。
「袖ケ浦はドロ船に乗ったようなもの。市によって大きく凸凹がありそれをどう解決していくか。広域化して10年後赤字続きになるのか、回復して健全運営になるのか・・それが問われている。運営にあたる職員の皆さんの奮闘を期待している。袖ケ浦は優良企業なのだから、運営の中心に座って奮闘してほしい。これは市民からの激励の言葉だ。」


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。