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千葉県議会・請願採択 [産廃処理場]

 緊急のニュースが入りましたので、富樫事務局長の連載は明日に回します。
緊急のニュースとは、明日10日の新井総合に対する行政裁判の原告団結成集会を控えて、8日千葉県議会は、前定例議会より継続審議であった新井総合にかかわる下記請願について、満場一致で委員会報告を承認したというニュースです。(ホームページ掲載)
 すでに工事再開許可が出てからの採択ですが、これからの動きと裁判への影響大と言えましょう。明日の集会を励ますニュースです。(巷の陰口・県議選間近・・)
                              kawakami

第 90 号 平成30年6月19日受理 環境生活警察常任委員会付託
件 名 新井総合施設株式会社君津環境整備センターの安全に関することについて

要 旨
 私たちは新井総合施設株式会社(以下、「新井総合」という)の第Ⅲ期増設計画における排出水の水質悪化により御腹川が汚染されて被害が出ること、さらに、万が一処分場に漏洩が起きた場合には、地下水の汚染により、久留里地区を中心とする上総掘り自噴井戸群が汚染される可能性もあることを危惧してきた。
 新井総合は、平成30年4月5日千葉県に対し文書で、「地層が異なっていても地下水が混ざり合うことを前提として、安全対策を検討すべきとのご意見をいただきました。」それにより「敷地境界の外側へ汚染を拡大させない対策を行うことが何よりも重要なことと考えております。」との新たな方針を出した。

 この突然の発表に私たちは、大きな衝撃を受けた。なぜこのような変更が行われたのか私たちが調査をした結果、以下のことが判明した。

 千葉県の審議会等で専門家から次のように指摘されていた。
「川の断面は一様ではなく、砂層と接する部分などがあるため必ず川の水から地下水へ涵養される分が出てくるはずである。表流水に放流したからと言って、地下水へ影響がないというのは専門的見地からは言えない。」(平成26年9月22日環境影響評価委員会会議録P14)
「上下での水の交換が起きる。地層に沿って水が流れるわけではないので、帯水層が異なるので影響がないというのは、現在の地下水学の観点からは認められない見解である。」(平成27年12月18日環境影響評価委員会会議録P4)

 その後千葉県は千葉県議会環境生活警察常任委員会の委員に以下の点を公表した。
久留里には自噴井戸が多いことから、地下水が上昇しようとする力が強いと考えられ、地層が異なっていても地下水が混ざり合う可能性が高い。したがって、処分場の地層と自噴井戸取水層の地層が同じか否かにかかわらず、万が一、処分場からの漏洩が生じ、敷地外へと汚染が広がってしまった場合には、久留里の自噴井戸の地下水が汚染される可能性も否定できない。(平成29年8月25日第2回千葉県廃棄物処理施設設置等審議会)

 つまり、御腹川の水質悪化は農業用水に重大な影響を与えるばかりではなく、御腹川の水が地下に浸透することによって久留里や小櫃の上総掘り自噴井戸群も汚れる可能性があること、また処分場から場外への漏洩があれば、久留里地区を中心とした上総掘り自噴井戸群が汚染される可能性が大きい、ということである。
 これは非常に重大で深刻な事で、地下水および表流水が汚染されれば取り返しのつかないことになる。

 以上の趣旨から、安全で安心して暮らせるために、審議会等での専門家の意見を踏まえ、第Ⅲ期増設事業が久留里・小櫃地区の表流水・地下水・環境へどのような影響を与えるのか、千葉県立ち合いの場において新井総合から私たちに対して詳細な説明をするように行政指導するよう措置願いたい。

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