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JERA経営陣の皆さんに 1 [石炭火力発電所]

「明日5日に横須賀で横須賀火力事業者のJERA(東電中部電力子会社)と会談を行います。袖ケ浦から意見として3文書を提示しつつ時代遅れの石炭火力やめてと話します。頭のいい秀才の集まりの組織でもおバカな方針に異議を唱える人財に不足しているようです。」
 富樫事務局長からのメールです。彼の提言は3種類あります。少し長いのですが、このうち「石炭火力と農業問題」「石炭火力と漁業問題」以上2日連載で掲載します。(残念ですが、写真、グラフ等が多数ありますがここでは写真が小さくなりますので割愛します) Kawakami

(株)JERA御中
◎ 3月5日私がJERA経営陣に訴えたいこと

▼ 年々大雨で緩んでいく田んぼの土と耕作放棄稲作農家の実情と25年前の冷害コメ不足か

 知っての通り、気候変動で以前とは違う雨の降り方をするようになっています。
かってなかったほどの台風や大雨での全国的な2018年の農業被害はまだ正確に統計できていないとありますが5661億円と発表されています。 しかしこの数字は被害者が農業共済や市や県に届けて集計された数字でありますので実際はもっともっと大きいことが推定できます。 本日私の地域を例にCO2増加からの気候変動で雨の降り方が強くなったための被害で説明します。
大雨のために田に水を引く用水路に土砂が流れ込んで用水路が年々浅くなって、水路の底が田の地面の高さに近くなって、稲刈りの時期に田の水を抜いても田の土が固まらず、コンバインのゴム製クローラが沈んで刈り取り部のハサミとかきあげ部に根っこ付の稲わらがまきついて、泥と砂がモミにまざってしまって機械が故障!!私の下の田の耕作者はこれで2度修理屋さんを呼ぶ深刻な故障となり4枚の田の耕作を辞めてしまいました。

 コンバインやトラクターなどの機械はとても高く、お米売った代金で回収するのは困難で野菜収入で穴埋めしている、先祖伝来の土地を荒らしたくないので耕作を続けているのが実情、そんな中で機械が故障したら大変・・結果、耕作をやめてしまった田んぼはたったの1年で背の高い草に覆われ、一年前は田であったことが想像できないほどです。 耕作を放棄しますと取付け道路の草刈りもしなくなるので雑草で一般市民の散歩や近所の知的障害者のリハビリ散歩も不便になってきています。
当面、自主的に自分が時折、草刈りしますが正直重労働で道路に生えた背の高い草を倒す程度が限界!

▼ 気候変動、自分の場合の被害!
 今、自分の耕作する2枚の田んぼは今年の大雨で水没し、水が引いたときには固めてあった土が緩んでしまって車輪が空回りして、土が固まるのを待つ間に稲が倒れて刈り取り不能になってしまいました。
この現象は段々畑のような私たちの野田地区のみならず、広大で平坦な飯富地区の田でも発生しています。
稲刈り時期は固く乾いていないといけない田の地面は稲刈りが終わった後も、ぐちゃぐちゃの泥でうねっています。
 つまり、水路設計時の想定以上の雨量で水路から溢れてしまうこと、土砂崩れで小石交じりの泥が大量に流れてきて水路を埋めてしまっていること。 水が自然にはけるまで時間がかかること、そして農家の働き手の高齢化で埋まった水路をきれいにできないこと
これらの悪循環条件が相まって生産効率が低下して収入と費用が合わず、水田耕作を放棄せざるを得ない。これが実情です。地区の農家は言います。
「石炭火力!?石炭じゃだめだ、野菜が汚れる」

 今年もまた水害があったらそうそう毎回、共催保険を申請するにも気が引けますし、自動車保険同様に利用すると掛け金が上がるので私も耕作をやめざるを得なくなるでしょう。 もし耕作を止めたら誰も草刈りしなくなるので市民や障碍者施設の方たちの散歩道路は草で覆われ歩けない道路になってしまいます。 また千葉の農家は早場米としてフサオトメ、主力のお米としてコシヒカリを作付けしますがコシヒカリは高温になると白化米となり等級が下がります。野菜同様、品質低下は収入減になるのです。 ですから気候変動は困るのです。

▼ 25年前の小さな気候変動で日本は冷害コメ不足
思い出してください、1993年の夏、東北地方の夏の平均気温が平年より約2℃低下した結果、米の収量は40%も落ち込み、平成の米騒動という大混乱を招きました。稲作は遺伝子分析から中国経由で日本に渡ってきたと言われています。石器時代の中国長江地方には稲作文明が栄えていましたが、4200年前に3-4度気温が低下する気候変動があって長江地方の稲作文明が途絶えたことが分かっています。現在と比べると稲の品種も栽培方法も劣っていた長江新石器文明の稲作にとって、3~4℃の温度低下は致命的なダメージであったと考えられます。しかし1993年の日本の東北地方の不作ではタイからコメを緊急輸入で回避できました。

▼ 地球環境と人類の未来                         気候変動によって人類文明が影響を受けるのは、新石器時代に限ったことではありません。中世ヨーロッパの社会擾乱や、太平洋戦争、アフガンから生まれたテロリズム、シリア戦争なども気候変動が最初のきっかけであったことが報告されています。気候変動は、社会を変えてしまう重要な要因であり、近年の世界的な気候変動による災害は私たちに過去の歴史から未来を教えているのではないでしょうか?

▼ 子供が外で遊べない夏休み
 ついでに、お知らせたいことは田が袖ケ浦公園の屋外アスレチック施設に近いので夏休みには子供の黄色い声が聞こえますが、2018年夏休みは子供も遊びに来なく黄色い声がしませんでした。 少し気温が上がると生物にも人間の身体にも大きな影響がでます。 昨年はバッタやトンボなどの数も少ないと感じました、トンボは水棲昆虫ですから幼虫のときに田の水温上昇でうまく成長できないのかもしれません。  

ちなみに袖ケ浦市の熱中症搬送数は平成30年が67名です、平年は28名です。

いつまでも子供たちの黄色い声が聞こえる公園であるように
いつまでも赤トンボが空を染める自然であって欲しい
いつまでも作物の採れ生活できる田畑
であって欲しい
だから
石炭火力発電所の建設をやめて欲しい
CO2をこれ以上増やさないで欲しい
CO2を増やせば気候変動を加速し災害によって市民の財産、生命を奪い、国土を荒廃させ、国力を低下させます。

聡明なJERAの皆さんは19世紀20世紀の技術から脱却し、自然エネルギーを制御し利用する技術を開発し社会に貢献する事業にチャレンジして欲しい。


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