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議会傍聴 2 [議会ウオッチング]

笹生議員は「袖ケ浦市みんなが輝くまちづくり条例」に大きな期待を持っている・・との前提で質問を開始した。
 期待はしているのだが、地域ごとのミクロの視点が欠けているのではないのか?というのが笹生議員の指摘するところだ。それはなぜか。地域ごとの格差が大きいのだから、地域ごとの格差に添った、きめ細やかな政策、手立てを、この条例に組み入れ、形だけではない、そこに住む市民が、ここに住んでよかったというまちづくりにしたいというのが、笹生議員の願いであるようだ。

 笹生議員の育った久保田地区、そしてその周辺の浜宿地区、代宿地区…幼いころから一緒に育った友人たちとのつながりが、以前とは違ってなぜか薄まっているような気がしてならないという…それはなぜなのだろう・・コミュニティーとはどうあらねばならぬか問う質問でもあった。

 私は外国で13年間暮らしている。アラブに3年、南米パラグアイとアルゼンチンに10年である。特に南米にあっては、移住してくる民族が多い。新しい土地に町をつくるとき、ヨーロッパ人のほとんどは、まず町の中央に教会をたて、その周辺に役所を設定し、順次町は大きくなっていく。日本人移住者の集団は、真っ先に学校を建てる。学校が日常の中心になり、公民館になり、体育館になり、付け足すように役所ができていく。まさにコミュニティースクールである。

 笹生議員の中に、高年齢率が36.2%にもなっている平川地区と幽谷小学校とのかかわりそして、そこに住む人たちのまちづくりは、他の地区とは、もっと違ったミクロの視点があってよいのではないのか…という疑念が、この条例の中から浮かんだのではないのかと私は推察する。

 「まちづくり条例」の基本的つくりは、5地区に大別され「地域まちづくり協議会」が、自治会を横断する形で結成され活動が展開されるという。職員が地区ごと配置され、その活動を支援するという。形はどのようにでも作られる。ただできたものがそこに住む人たちにとって、生き生きと輝くものであるのかどうかは、別である。久保田地区を創った先人の教訓は今に生かされることはないのか?

 笹生議員の、ふるさとを愛する心情が分かるだけに、質問に登場した幽谷小学校が、平川地区とかかわってどのような位置づけにあって、どうして今のような状況になっているのか・・そのことで私が考えていることを、明日書いてみたいと思う。

                            kawakami


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