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出口市政8年間の評価~投稿~ [市長・市議選挙]

 出口市政8年間の評価

 「住みやすさナンバーワン」「子育て環境日本一」のスローガンを掲げて当市の運営を担ってきた出口市政の評価はいかがなものであったのか。

 選挙用に配られた出口氏のパンフレットには、7項目に分類されて2期8年間の実績が縷々記載されている。しかしこれを総じて評価すれば「可もなし不可もなし」といったところだろう。なぜなら上記スローガンに掲げられた内容が本当に実現されたのか。またこの先これが実現されるのか。疑問なしとはしない。パンフレットの大見出しで「こんなに変わった袖ヶ浦!!」と謳って「長浦・袖ヶ浦両駅の改修」「袖ヶ浦駅海側の開発」を取り上げているが、これらはいずれも前市長時代からの宿題を実施したものにすぎない。あえて評価できる点をあげれば、①中学生までの医療費の無料化を国に先駆けて実施したこと②幼稚園・保育園の待機児童ゼロをいち早く実現したことだろう。

 逆にお粗末だったのは、革新市政を装った「自治基本条例」の策定や「残土条例案」で、議会で否決の憂き目にあっている
 前者は多くの市民と時間を費やして審議・作成されたものの、市長自らの起案ながら審議の方は委員会任せ。「なぜ当市に自治基本条例市民条例が必要なのか」という基本的・根本的なところが欠落していてボツ。後者についても県条例を引き移した程度の中途半端な内容で、市民の意思を反映するものとはなっておらずボツ。

 また別なアングルからみての評価は、出口氏の人柄を反映したもので「スキャンダルのないクリーンな市政の運営」といったことだ。しかしこの点における功罪もないではない。真面目で勉強家、悪いことはしないとういう数々の美点は美点として、それゆえの自信からか、視野狭窄、唯我独尊、他人の話を聞かない等などの欠点のあることを本人は気づいているのだろうか。また当市の市政運営に精通していることは認めるとして、近隣首長との交流や県政・国政とのつながりに孤立疎遠、希薄さを禁じえない。「君子危うきに近寄らず」の感が強いのである。

 出口市政3期目に見えるもの
 3期目にかける氏のマニュフェストには、出口市政の集大成が掲げられているが、それ故にか目新しい政策がほとんどない。これまでの政策が継続されるだけだろう。米大統領の例を引くまでもなく政治を担うトップの任期については、多くの国で制限を設けている。長期政権の弊害が懸念されるからである。レイムダック化した出口政権が更に4年続くとなった場合、激しい都市間競争が展開されている今日、当市は果たして勝者となれるのだろうか?

 身近な千葉市、木更津市、市原市などの首長はどんどん若返っており、企業・研究所・大型商業施設の誘致など財政基盤強化の為の積極的な政策が次々と打ち出されている。身近で行われている都市間競争において、攻めの市政に欠ける出口政権では先々勝者になることは難しい。当市は東京湾岸道路もあって地政学的にはたいへん恵まれた位置にある。その潜在力をどう顕在化するか、これがいま当市の市政運営に最も求められているものなのだ。

 最後に、この間の市長報酬についてみてみよう。市長の年間報酬額は賞与も含めて1,200万円である。加えて1期4年時での退職金は1,500万円である。よって今後4年間手馴れた政策を継続するだけで
6,300万円もの報酬を手にすることになってしまうのである。財政運営の厳しい当市にあっては、当市の将来がどうあるべきか、これを真剣に考える首長の登場が喫緊の課題なのである。

                         長浦ののんちゃん

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