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市政放談その1・・行政改革と効率的経営 [市政全般]

  井崎義治という名前をご存知であろうか?千葉県流山市の名物市長である。この方の記録を読むとびっくりするようなことに、次々とぶつかる。以下、インターネット、ウイッキペディアに紹介されている言葉を拾いながら、袖ケ浦の現状と比べてみたいと思う。

 井崎市長は、4年間にすることを市民に明確にし、その目標実現を「目指し、やり抜く」ことをマニフェストに明確にしている。1期目「1円まで活かす市政の実現」ということで、「行政改革と効率的経営」に取り組んだ。その中身にびっくりする。
1、 市長、副市長、教育長等の特別職報酬の2割削減(財政危機の可能性が回避されるまで)
2、 3年間の新採用中止・・・職員数1割削減・・・その後も定員削減は続き、現在は千葉県下最少の職員数
3、 部長立候補制、応接セットの撤去、立会議による会議時間の短縮等々、職員の能力を引出し、活力を与える方策が、次々と文面に登場する。

そして現在、市民一人あたりの行政コスト全国最少という。

例えばこの上記3点について、袖ケ浦市はどうであろうか。

1、6月議会で、人事院勧告に基づく給与改善が議決されている。私は一般職員について地方公務員であることからスト権もないし、その代わりの人事院勧告であるから特にこのことについての意義はない。しかし、併せて特別職の改善も行われたことに、「財政緊縮の取り組みをしているというのに何を考えているのであろうか」という疑問を持つ。県内いくつかの議会では、特別職についての予算は否決しているという事実があることを知っているのであろうか。一般職員についての報酬内容については別途取り上げたい。

2、職員一人あたりが受け持つ市民の数を(ここに一覧表はあるが)袖ケ浦市と流山市で比較してみる。
  流山市・・358人(人口172,334人、一般行政職員数 481人)
  袖ケ浦市・186人(人口60,969人 一般行政職員数 327人)  2013年統計年鑑
  なんと流山市職員は、袖ケ浦市の1,9倍もの市民を担当し奮闘しているのである。これは袖ケ浦市の職員の能力が劣っているからなのか?決してそんなことはないはずだ。優れた職員をたくさん知っている。袖ケ浦市の職員数は、8年間ほとんど変化はない。
  
その原因と考えられる一例を紹介しよう。

「総合開発審議会」という会議がある。この会議の傍聴をした。いただいた資料を見て驚いた。平成26年度「施策評価シート」というのがあって、視力の弱い人なら老眼鏡を付けても見えないような小さな文字がぎっしりと詰まっている。78ページという分厚さだ。38項目の施策事業について、一つ一つに10項目もの欄があり、最後に自己評価が付けられている。

 なんと無駄なことに労力と時間を費やしているのであろうか・・施策の具現化より、この評価冊子を作ることが目標化しているのではないのかと思ってしまう。こんなこと、少し大きい紙に、36項目を縦軸に、内容・評価を横軸の一覧表を作ったら、それで済むことであろうに・・
 その一覧表をロビーにでも貼り付けたら、今度公約にあった「みえる化」そのものにつながるであろう・・ あきれてしまった。一事が万事・・・職員は何人いても足りないようだ。
 出口市長という方は、形式を整えることがお好きなようである。

3、職員の心をひきつけ、集中する、組織体の活力ある運営手法に長けていらっしゃらない。議員4期、市長2期の経験で、袖ケ浦行政組織運営方法については、知識として詳しいから、市長の発言に対し反論したり、諫言発言は封じられてしまう。
 いつの間にか周りにはイエスマンしかいなくなってしまったらしい。新しいものに挑戦する職員の意欲は萎え、陰で「裸の王様」とささやかれていても気が付かない。(続く)

kawakami

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