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「審議会あれこれ」~その2~ [審議会]

 「◎〇〇審議会」なるものは一体いくつぐらいあって、どのように機能しているのであろうか・・・ここにH23年3月現在の、「審議会等における女性委員、公募委員の状況」という一覧表がある。この文書によると48種の各種委員会があることになっている。この各種委員会は、重要度から言って「◎〇審議会」「◎〇委員会」「◎〇協議会」「○○会議」といった順序で構成されている。協議会、会議等になると人数も多い。

 この総数48団体、定員数が760名というから大したものだ。定員はそうであっても定員に満たないものも結構あるため、この年は721名になっている。このうち公募委員は、わずか32名4,4%に過ぎない。あとはどのようにして決めているかといえば、各機関へ割当制なのである。これを「充て職」という。割り当てられた方では、なかなかなり手がいない。
 だから、一人何役もかけもちの方が多くなる。ある年度では、おひとりで二けたの「委員会」かけもちの方もいらしたことを聞いている。

 また公募委員の数も少ない。その上、中には、お一人で何役もかけもちの方もいらっしゃる。委員職を趣味でやっていられるようだ。選考があるのだから、制限可能なのになぜこのようなことになっているのか?

 さてこの審議会、市民の生の声を聞くために設定されているはずのものだけど、一部の審議会を除くと、ちょっと首を傾けたくなる内容なのだ。
 なんといっても、そのほとんどが事務局の説明時間に費やされる。そこに質問がいくつかあって、問題なく終了という流れである。

 一部、しっかり討議している審議会もあるので、けっそいてすべてとは言わないが、審議会から会議に至るまで、各種委員会の形骸化が叫ばれて久しいのである。しかし全く改善されているようには見えない。

 言ってみれば、行政にとっては、あまりあれこれ言われない委員会の方がありがたいに違いない。かくて市民の声を聞いたというアリバイは成立し、案件は滞りなく通っていく。
民主主義形骸化万々歳というわけだ。

 今月の「広報・そでがうら」には「水道事業運営委員会」「廃棄物減量等推進審議会」「環境審議会」「行政改革推進委員会」「スポーツ推進委員会定例会議」が開催されることになっている。どんなことをしているのか…興味をおもちでしたら、傍聴に出かけられたらいいと思いますよ・・・。

kawakami

 


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