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不可解な議会の対応 5 [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議会議員・笹生猛さんのブログ転載、明日で最終です。 kawakami

話を戻しますが、市民からの要望に対して誠実に答えねばならないのです。
全ての要望に満額回答はできませんが、議会とし誠実であることが肝なのです。

権力の行使は抑制的に

この要望に対する回答書について全員協議会で説明がありました。
その説明に対して多くの議員が疑念を抱きました。その結果多くの議員から意見が出たのです。
また当初の説明の段階では要望書も回答書も議員に配布せず口頭での説明でした。
これも不可解な対応です。

これに対して「文書を配るように」と発言した議員に対して「配布しなくていい」と小声でいう回答書を作成した側の議員もいました。
マンガのような話ですが実話です。

袖ケ浦市の悪弊は「権力者側になるとなんでもアリ」というのがあると感じています。
権力の行使は抑制的でなければならないのです。
時の権力者の気分やその時の状況で基準が変わることがあってはならないのです。
理性的な権力の行使を行うためには、“自分の立場を明確に理解する”ことと“自分のポジションとしてのミッションを明確に持つ”ことではないでしょうか。

議会の役割

私見になりますが、議会が一つの答えを出すことが議会の役目ではないと考えます。
今回の要望のように議会の中でも意見が分かれているモノに対しては、一つの方向性でまとまることは難しいでしょう。

一つの結論を出すことが最終目的であれば、数の論理で押し切る政治になるのです。
議会は多様な民意の代表なのです。
この点から考えれば、多様な民意に基づいた視点で審議を行い論点を提示し問題点を明らかにしていくことが役割だと考えます。
つまり「結論を出すことより、結論に至るプロセス大切」ということなのです。

議会としての誠意

今回の対応は、“市民の立場・感情に立つ”という視点が大きく欠落していたと感じます。
この視点を持つことは、議会や議員の“能力の分野”ではなく“誠意の分野”ではないでしょうか。
今後は議会としての処し方、立ち方を考えることを始めねばならないのです。
これは次の課題です。

ハナシが散らかりましたが、6月19日14時からの総務企画常任委員会で本件を扱います。これは議長も全員協議会の中で明言しましたのでやります。

議会が信頼されるよう、議会が議会としての責任を果たします。

(おわり)


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