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不可解な議会の対応 3 [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議会議員・笹生猛さんのブログ転載の続きです。 kawakami

不可解な議会の対応   3

 政策研究会の要望書に対する議会の回答は「実質ゼロ回答」であったことの一端は前稿で触れました。

議会としての統一性

 政策研究会の2つの要望のうち、一つ目の“政策調整室設置についての回答”での問題点は「議会が機関として統一性がない」ことが問題なのです。

 政策調整室設置に関する問題は総務企画常任委員会が所管です。
この所管の委員会で「問題があるかもしれない」ということで、4月から動いていたのです。
この動きは議会事務局職員との間でも共有がはかられていました。
また、委員が局長とも話をしていたのです。地下で動いていたのではありません。議会事務局職員とも共有され、局長にも話をしていた事案にもかかわらず、議長の耳に入っていないというのです。にわかに信じられませんが、議長は全員協議会の中で「知らなかった」と答えたのです。
 お粗末な話ですが、これが袖ケ浦市議会の中で起きているのです。

 私の大学院で研究は議会改革を中心に行いました。その研究に際し政治の現場の深いところまで知る元三重県知事の北川正恭先生に師事しました。
 この2年間、研究生活「地方議会・地方議員の“核になるところ”を仕込まれた」気がします。
核になるとことは「議会は市民の代表」というコトです。
そして本当の代表たるために議員が自己改革を進めるのです。

もったいない議会改革特別委員会不設置

 袖ケ浦市議会でも平成24年からの4年間は議会改革特別委員会を設置して議会改革に取り組みました。
 しかし平成28年の選挙後は改革委員会が設置されませんでした。不可解というより、「もったない」と思ったのです。
 それは、議会改革は「議会として力が発揮できる構造を創ること」なのです。この構造づくりの場がなくなったのです。

 平成28年の改選直後は「改革事項は議会運営委員会で扱う」ということでしたが、議会運営委員会は議会運営をつかさどる委員会で、改革事項を掘り下げて検討する機関としては質が違うと考えます。

(つづく)

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