SSブログ

 学習会感想(2) [産廃処分場]

 学習会感想(2)2024/04/02
 
「第6回暮らしと環境についての学習会」に参加して。
                       R6.3.30  匿名希望 
 本日の学習会では上総丘陵の特異な地層(砂泥互層の帯水層)と豊かな山林が、私たちに自噴する清らかな水を与えてくれている奇跡的な場所であることを知った。
同時に「時間がない」ことに愕然とした。

 上総丘陵の地層は外房側が隆起しており東京湾側が沈んでいる。つまり、大福山山頂付近にある君津環境整備センター(以下ARAX)から久留里にかけて、地層は斜めに沈み込んでいる。そこには上総掘りによって深く掘られた久留里の名水が噴出している「清らかな水」のある場所があり、汚染の危機にさらされている。久留里・小糸地区などの自噴井戸は約1400個あり、飲み水、生活用水に利用されるだけではなく、農業や花の栽培・酒造りなど、生業に必要不可欠なものであり、先人の叡智と努力によって守られてきた。

 ARAXが廃棄物の搬入を開始したのは2004年4月、2011年には浸出水の漏洩が発覚した。モニタリング井戸の水質検査では、自然界にほとんど存在しない臭素イオンやPFDA(有機フッ素化合物パーフルオロオクタン酸)が検出された。雨量の多い月のモニタリング井戸の電気伝導率と塩化物イオン濃度数値は上昇している。
 日本遮水工協会によると廃棄物処分場に敷設される遮水シートの耐久性は、15年+αである。 すでに20年が経過しているこの事業を一刻も早く止めなくては井戸水が汚染されてしまう。タイムリミットがもうそこまで来ている事を知り、怒りにも似た悲しい気持ちが込み上げてくる。乗り越えるには多くの人の協力なしではできない。多くの人に声をあげてもらうことが、次世代へきれいな水を残すことができる鍵なのだと感じた。

 今回の学習会では、林区の方(小6のお孫さんと同伴)ともお話しすることが出来た。本澤二郎さんのブログ「日本の風景」5070 5072 5075 にいろいろ書かれていると教えて頂き目を通した。農業用水路へ白色の排水があったにも関わらず、市の対応がなかったことは残念で仕方がない。公共事業を、営利を目的とする民間業者に委託すると、どのようなことになるのだろう?と考えさせられる。

水道法
(責務)第二条 国及び地方公共団体は、水道が国民の日常生活に直結し、その健康を守るために欠くことのできないものであり、かつ、水が貴重な資源であることにかんがみ、水源及び水道施設並びにこれらの周辺の清潔保持並びに水の適正かつ合理的な使用に関し必要な施策を講じなければならない。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。