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NHK首都圏ナビWebリポート 1 [議会ウオッチング]

 10月10日NHK午後6時からの首都圏ナビで袖ケ浦市議会のニュースが報道された。若手記者眞野敏幸さんのレポートである。この報道を見た方も多数いらっしゃると思うがWebニュースには詳細に眞野さんのレポートが掲載されている。今日はそのレポートを紹介する。長いので2回に分けえの連載。その次にはこのことにかかわっての笹生猛議員のブログの紹介と続く。とっくりとご覧ください。

「議員の原稿を職員が書く なぜ?」~千葉県袖ケ浦市議会の事例から~

地方議会のリアル(7)
 地方議員は、地域の声を拾い上げ、議会を通して行政に反映させるのが仕事です。ただ、その議員が議会で読み上げる原稿を職員が書いていたとしたらどうでしょう?このような事例が、千葉県の袖ケ浦市議会で発覚しました。一体どうしてなのか、取材しました。

(首都圏局/記者 眞野敏幸)
 今回の取材は9月に朝日新聞が掲載した記事がきっかけでした。千葉県の袖ケ浦市議会で、議員が議会で発言する「賛成討論」の原稿を、市側から提供されていたという内容です。
 議会では、議案が採決される前に、議員が賛成または反対の立場にたって演説することがあります。賛成の立場で演説する場合は「賛成討論」といい、通常原稿は議員が自ら準備します。しかし、今回はそれを市側が作成したというのです。

 まずは、袖ケ浦市に事実関係を問い合わせました。すると、市側は「議会から要請を受けて、議員が賛成討論を作成するための参考資料として提供しました」と回答。ただ、原稿を渡しているのでなく、あくまで参考資料なので、どのように使うかは議員の判断ということでした。そうなると、やはり「参考資料」の具体的な中身が知りたいところです。
 そこで、長年、袖ケ浦市政をチェックしている市民団体と接触しました。すでに情報公開請求により「参考資料」を入手していると聞いたからです。
情報公開を請求した理由がまたふるっていました。市民団体のメンバーが、市議会議員から「『賛成討論』の原稿は天から降ってくる」とのうわさを聞いたからだというのです。

 これが、団体から見せてもらった参考資料です。
「私は議案○○について、賛成の討論をいたします・・・」という書き出しから、まさに原稿そのものに見えました。読みやすいようにするためなのか、文字のサイズも大きく、ふりがながついている文書もありました。
 ただ、これだけではまだこの資料が実際に討論に使われたと言い切ることはできません。そこで、私たちはインターネットで公表されていた袖ケ浦市議会の会議録と参考資料とを比較することにしました。

 これは、2021年の3月に開かれた議会で、ある議員が発言した賛成討論の記録です。
その会議録と、議会前に議員に提供された参考資料を比較したところと、何とすべての文章が一致したのです。「大宗を占める」のような、普段の会話で使う機会は少ないと思われる言葉もあります。(ちなみに「大宗」という言葉を辞書で調べてみたら、「物事のおおもと。特に、芸術の方面で権威ある大家」といった記述がみられました)
 念のため、のべ21人の議員の賛成討論についても会議録と比較しましたが、19人の賛成討論が、ほぼ同一の内容でした。一部文書を入れ替えたり、書き足したりしているものもありましたが、参考資料と大きく異なったものはありませんでした。(明日に続く)

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