SSブログ

袖ケ浦での暮らしと環境について考える集い3 [石炭火力発電所]

(昨日の続きです)

2、パリ協定と世界の目標
 冒頭に書きましたように産業革命以前に比較して、この100年間で、地球の温度は平均1度C上昇したといわれています。1度C上昇しただけでこのような異常気象が世界を覆っているのです。このままいくと2030年には1.5度Cに上昇することが予想されています。

 パリ協定では、この温度上昇の原因である温室効果ガスの増加を阻止するために、世界の国々が一つになって、CO2排出を削減することの目標を定めました。
 具体的には、2030年には温度上昇を1.5度Cにとどめること。そのために化石燃料を燃やさないこと。今世紀末には排出量ゼロを実現することを決めたのです。

 早速、各国は動き出しました。英国は2025年石炭から撤退を宣言、フランスは2021年から撤退・・・というように次々と化石燃料からの撤退を表明しています。
 金融機関も化石燃料企業への投融資引き上げ(ダイベストメント)の加速化を進めています。そして30年中にはCO2排出をゼロにしたい・・これがチャンスなのだというのが世界の動きです。

3、日本の気候変動対策~世界からどう見られているか~
 トップはスエーデン。日本は赤色枠の中に位置づいて50位という低い位置です。日本の温室効果ガス削減目標は2013年比26%の削減ですが、全く足りません。もし世界中が日本並みの目標であれば、地球の温度は3度から4度上がってしまうのです。
 世界の石炭火力発電に対する投資を見ても1位・みずほフィナンシャルグループ、2位・三菱UFJフイナンシャルグループ、4位・三井住友フイナンシャルグループとなっています。下の図は、この日本の状況を批判したポスターです。

4、日本の石炭火力の動向~需要家たちは石炭より再エネを望む~
 日本全国では石炭火力が100基以上動いています。その中で脱石炭火力県は、千葉県です。今回3基全部がストップし、ゼロになりました。コンビナートのある県で石炭火力ゼロは誇ってよいことだと思います。これからは天然ガス発電もやめる方向を進めましょう。

身近で誰もができること、それは銀行を選ぶことです。選挙もまじかですから、気候変動について公約に挙げている人を選んでください。最後に「石炭火力Q&A」という私たちが作った本を紹介します。1000円です。ありがとうございました。
(とても分かりやすい良い本です・kawakami)

さよなら石炭火力.PNG
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。