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袖ケ浦での暮らしと環境について考える集い報告2 [石炭火力発電所]

「京都議定書」という言葉をご存知ですか?気候変動枠組み条約に実効性を持たせるため、1997年12月に京都で開かれた第3回締約国会議(COP3)で採択された議定書。この時2008年から2012年の間に温室効果化ガスを6%削減するという目標が決められたのです。この目標を達成するために国内で1998年、200団体もの人たちが作り上げたネットワークが、「NPO・NGO法人気候ネット」です。

 したがって、気候ネットの本部は、京都にあり、その支部として東京事務所が設置され、事務所長として活躍されていて、私たちの今回の運動への全面的な支援と、ご指導をいただいてきた桃井貴子さんに、今回の講演をお願いしました。時間は30分という短い時間でしたが、参加者に深い感銘を与えてくださったお話でした。その要約を報告いたしましょう。

★ 化石燃料を燃やせない時代に~温暖化とパリ協定の観点から~
 内容は大きく4つの内容で話されました。全部プロジェクターを使い、映像化してあったのでとても理解しやすいお話です。
① 気候変動と異常気象
② パリ協定と世界の目標
③ 日本の気候変動対策
④ 日本の石炭火力の動向

1、 気候変動と異常気象

産業革命以前に比較して地球の温度は平均1度C上昇したといわれています。このま
まいくと2030年には1.5度Cに上昇することが予想されています。1度C上昇で現在どのような状況が生まれているかということの事例を話されました。

▼ 氷の融解速度・・このことによって、気候がどんどん変わってきています。グリーンランドの氷の融解速度が、予想以上に早まっています。このままもしグリーンランドの氷が全面的に溶けると、海水面が7m上昇すると言われています。海面上昇で、海抜50㎝のような島国住む人たちは、島からの脱出が迫られています。陸に海水が押し寄せるだけでなく、地下水も塩分が入り込み生活不能になりつつあるです。ツバル、マーシャル群島の80%の島々、海抜の低い都市など・・
 特に南太平洋の島々の人たちは、CO2など、ほとんど出していない地域の人たちです。20年も前からこのことを訴え続けてきています。

▼ 局地的集中豪雨・・日本全国に限らず、世界中で起きています。アジア最貧国での豪雨被害で、数えられないほどの人たちが、被災している現実があります。

▼ 干ばつによる被害・・雨季だというのに雨が降りません。シリア内戦は、2011年のいわゆる「アラブの春」で、アサド政権に対する抗議運動をきっかけとして始まりました。そのとき、同国は3年以上におよぶ史上最悪の干ばつという泥沼から抜け出せないでいたのです。気候の変化は内戦の理由の一つにもなっているのです。

 気候変動による異常気象は、このように高潮、豪雨、食料不足、水不足、インフラ機能停止、海洋生態系、陸上生態系の破壊にもつながっていることを,正視すべきと訴えられました。
     (明日に続く)





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