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LNG火力発電所建設計画中止 [火力発電所]

 静岡のLNG火力、アセス手続き延期が報告されています。このことに関わる静岡新聞の記事を紹介します。  kawakami


清水区火発 手続き延期 事業者、地元意向沿う方針

(2017/9/16 08:05)静岡新聞

 静岡市清水区に、石油元売りのJXTGエネルギー(旧東燃ゼネラル石油)が計画する液化天然ガス(LNG)火力発電所を巡り、事業準備会社が15日、建設に必要な環境影響評価(アセスメント)の手続きを延期することを正式発表した。地元の意向に沿った計画に見直す考えを表明し、1、2年で結論が出なければ撤退する考えも示唆した。

 市役所静岡庁舎で会見した準備会社、清水天然ガス発電合同会社の尾崎雅規社長は「正式な中止決定ではない」としながらも「住民に受け入れられる計画に仕上がらなければ断念することもある。現時点では白紙の状態だ」と話した。近隣地区の住民は安全性への懸念から強く反対しており、計画続行には高いハードルが待ち受ける。
 延期の理由については「行政をはじめ、住民から理解を得られてないと判断した」と述べ、川勝平太知事、田辺信宏静岡市長が示した計画に対する慎重意見が大きく影響したことを認めた。

 尾崎社長は、行政トップの突然の態度表明に「驚いた」とし、「たとえ法的に問題がなくても、地域、それを代表する行政の長の意見を無視した行動は、会社として望まない」と語った。

■静岡市長と知事が評価
 JXTGエネルギーが静岡市清水区で計画する液化天然ガス(LNG)火力発電所の建設に必要な手続きを延期することを正式表明したことについて、田辺信宏市長は「こちらの思いを真摯(しんし)に受け取っていただいた」と事業者の対応を評価した。

 田辺市長は「静岡市民、清水区民の大方の理解がなければこの計画に反対と言い続けたい」と改めて計画見直しを求める立場を強調し、「清水は国際海洋文化都市を目指す。その都市ビジョンに見合った計画を作ってくれるならば、市として事業者に情報を提供したい」と述べた。

 川勝平太知事も「住民の強い反対の意向を踏まえて考え直す決断をしたことを評価したい」と歓迎。「地元の人の幸せとエネルギー供給会社の使命を考える中で、県が間に入る機会もある」と計画の見直しの議論に協力していく考えを示した。

 建設に反対する市民グループ「清水LNG火力発電所問題・連絡会」の富田英司代表(68)は「計画中止の表明ではなく残念」とした上で、「計画見直しについて話し合いたい」と事業者に対話の機会を求めた。

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