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議会傍聴記 ⓶ [議会ウオッチング]

篠崎典之議員は、大綱3点について質問した。
1、 国民健康保険の都道府県単位化等について
2、 小中学校へのエアコン整備について
3、 交通弱者の交通権確保について
というものである。特に私は制度変更を伴う「国保の都道府県単位化について」に関心を持っているのでその点について興味ぶかく録音テープを確かめつつ聴いた

国保についての質問は5項目にわたって行われた。

(1) 都道府県単位化の概要及びその最大の目的は、どこにあるのか。
(2) 千葉県の国保財政権限が強まり、市を指導する上下関係が出来上がり、たとえば医療機関の利用を抑制するなどの「医療費の適正化」を進めた市には交付を増やし、「適正化していない市は交付を削減することが懸念される。市と県との協議の現状はどうなっているのか。
(3) 現在でも高すぎる国保税の負担が、いっそう大きくなることが懸念される。県単位化後の国保税はどうなるのか。
(4) 県単位化のもとでも市の独自性がなくなるわけではない。県単位化のもとでも法定外繰入を増額するなどして国保税の引き下げを図るべきであるがどうか。
(5) 通院を抑制する資格証の交付は、県単位化を機に中止すべきであるが市の考えはどうか。

5項目を網羅してのカギは、国保税の権限が県に移行することでの上下関係と、それに伴う市の独自権限による市民保護の観点をどのように貫こうとしているのか、またその意思はあるのか・・という点にある。

このことに関わる質問の回答は、すべて、「県としての方針がいまだ示されていないので、8月下旬には明示されると思うので、その詳細を見て検討したい」というものである。
篠崎議員は、
「北海道や埼玉では、すでに次年度想定される試算概要等が明示されている。県のこのことに関する運営委員会は5月に開催され、次回は8月下旬ではなく、上旬と聞いている。1日でも早い情報公開を県に求めること」を厳しく要請した。

因みに討論で出た、次年度国保税値上がり問題を書いておこう。袖ケ浦では現在一人当たり92252円である。
ただしこの中には、一般予算から1億5000万円という繰入金があって、それを含めてこの金額である。いま試算概要で出ている金額は13万円(ただしこの金額は法定外繰入金を含まない場合の試算である)

 確認一つ。国会で共産党議員質問に対し、「市町村における一般会計からの繰り入れは、禁止するようなことは考えていない」とのこと。この回答を踏まえて、「市長はこれ以上の負担はかけないという姿勢を示してほしい」と迫ったが「詳細がはっきりした時点での慎重検討」というものであった。9月議会を注目したい。

 さて今期議会で、ぜひ傍聴へ行きたいと思った質問があった。お詫びを含めて紹介したい。
いずれも時間が取れず残念であった。篠崎議員の記録も、傍聴者にテレビ放映を録音してもらったものをもとにして書かせていただいた。お詫び申し上げたい。

★ 笹生猛議員の「(仮称)袖ケ浦市協働のまちづくり推進条例により袖ケ浦に場面転換をもたらす方策について(協働ということを行政はどのように考えているのであろうか)
★鈴木憲男議員「市街化区域縁辺部における宅地開発の進行状況と課題について伺う。
平成通り周辺等、市街化区域の縁辺部では宅地開発が進行しています。その現状や生じている課題について伺います。(ブログ5月11日号に取り上げていた課題)
★根本駿輔議員「小規模火力発電所への対応について」(仙台でこのことが大きな問題になっている)

下の表は、赤旗日曜版に出た東京都の場合の値上げ料(クリックすると大きくなります)

国保料.PNG


                                   kawakami

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