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上総掘りが危ない [産廃処理場]

 新井総合の産廃処分場に関する環境アセスについての意見交換会を水を守る会と新井総合で行います。関心のある方はご自由に参加して下さい。
日時 5月17日(日)13:30~17:00   場所 上総公民館(久留里駅前)
 このことについて、「小櫃川の水を守る会」機関紙66号に、佐々木さんの痛快な報告が軽う際されています。ご覧ください。     関  巌

「新井3期のアセスの嘘」 ~久留里の上総掘りが危ない!     佐々木 悠二

★ 久留里の上総掘りは国本層からって、ほんと?
 以前、新井が呼んだ「専門家」は「当事業所が立地する梅ヶ瀬層の露頭上に万一汚染水が浸透しても、久留里の上総掘りの自噴層はそれより上の国本層なので、汚染の心配はない」と主張していた(2015/3月シンポなど)。
 その根拠を聞くと「国本層の傾斜を10度として計算すると梅ガ瀬層は久留里では地下1,000mぐらいから下である」という。筆者が国本層の平均傾斜が10度とした文献は見たことがない。どこの論文にあるのか? と聞いたが答えはなかった。

★ 上総掘りの水源は梅ケ瀬層ではあるが・・しかし、そのせいかどうか、3期の準備書では「久留里の一番深い上総掘りの 自噴層は、梅ヶ瀬層の最上部層だが、第3期処分場が立地するのはそれより少し下の梅ヶ瀬層だから汚染の心配は無い」と変わった。
 
 そのことを図にしたのが左ページの図である(図は省略)。久留里の深い井戸は深さ670mで梅ヶ瀬層最上部から自噴するが、その下10mの地下680mには水を透しにくい地層もあって、Ⅲ期が立地する梅ヶ瀬層は更にその下だからなんとかぎりぎりセーフであると。

★ しかしこの図は信用できない。3期計画地が立地する地層が久留里の上総掘りの取水層にかからないようにごまかして作図されたものだ。信用出来ない理由は何か?

★ 国本層の層厚は280m?320m?どっちなの?
 3期アセス準備書では、国本層の層厚について二つの矛盾した記述がある。8-4-10では国本層の厚さは272m~282m、8-4-8では320mと記述されており、両者には40~50mもの差がある。
 結論が最初から決まっているから、コンサルは個々の資料なんて比較検討せずに記載したのであろう。

★ 図では国本層の厚さが400mに水増し! 
 ところが、先ほどの図をよく見てほしい。なんと国本層の厚さは400mもあり、本文の数値よりも80m~130mも水増しして作図されている。そうすることで、産廃場の立地する梅ヶ瀬層が、上総掘りの自噴層より深くなるように見せたいのだ。アセスの前提が虚構なのだ。

★ 国本層の厚さが320mで作図したらどうなる?
 国本層の層厚が320mであれば、地層の傾斜も緩くなり、久留里では国本層は地下120~480mに分布することになる。したがって、久留里の地下480mより下は梅ヶ瀬層である。
 少なくとも500m以深の井戸は新井Ⅲ期の立地する梅ヶ瀬層上部やⅠ期、Ⅱ期の立地する梅ヶ瀬層から自噴しているのである。

◎ 処分場の汚染は上総掘りを直撃する
 新井の君津クリーンセンター(産廃場)で、豪雨や地震、シート破損など、何らかの原因で汚水が地中に浸透すれば、それは久留里の上総掘り井戸を直撃し、汚染する可能性が高い。
 そして地下水は一度汚染されたら修復は不可能である。 地下670mから自噴する、久留里駅前の上総掘り。この日もよそから汲みに来た 

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