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議会一般質問傍聴記~その3~励波議員 [議会ウオッチング]

二人目のお子さんが誕生された励波議員が登壇した。勿論子育て問題での質問である。
共産党では、例年のように392通もの市民アンケート結果をまとめられ、その資料を基にした質問の展開であっただけに、質問内容に説得力があった。

 励波議員は大綱3点について質問した。
① 子育て支援体制の充実について
② ガウランドの運営について
③ 身近な道路、歩道、公園整備について
以上3点である。このうち第1の子育て支援について、重点的に報告したい。

 国は「子ども子育て新制度」を4月から施行した。この時点ですでに保育所待機児童が23527人にも上っている。この数は5年ぶりの増加であるという。その上「隠れ待機児童数」がどれほどあるのかつかみ切れていない状況である。

 袖ケ浦では「国の基準に合わせれば待機児童数ゼロ」を達成したというが、国基準から外れた隠れた待機児童数の実態はどれほどあるのか…という質問から出発した。・
 この質問では74人の待機児童がいることが明らかになった。なぜこのようなことになるのか?地域ごとの児童数と保育所収容人数の違いから、このような状況が生まれ、兄弟一緒の保育所に入れようと思っても、長浦にはなく平川は空いているといった実態から生まれる数である。単なる数の操作によるゼロ実現ではなくて、子どもの側に立った、実態に即した対応の必要性を議員は指摘し、要請した。最もである。

 市長は第2子、第3子の保育料無料化を公約に掲げている。その具体化について、「持続可能な財政確立方針の見直し」と絡めて、どのような見通しなのかを追求した。次年度入園希望者募集数確定を見て検討するとのことである。
 議員は、保育料低減措置についての現状の矛盾も含めて、細部にわたって問題点の指摘もされていたが、よくぞ調べての質問であることに感心した。

 袖ケ浦市の地方創世の取り組みでは、平成32年には、出産率指数を1,6まで引き上げたいとのことである。前日の粕谷議員の質問に対し、その実現時点では520人増の子供数になるという。5年間にこの子ども達を収容することのできる、保育所数と保育士の数を確保しなければならないことになる。今の状況では本気になって実現しようというきめ細かな計画と、実現を目指した意気込みが見えない。保育所の増設と、正式保育士を獲得採用していくてだてを本気になって考えていただきたい。
 これが3つ目の要望であった。

 「子育て環境日本一」を目指している市長である。子育てしやすい街ということで、若い人たちの人口が、とどまることなく増えていくことが、その施策の結果そのものである。  
市民意識調査では、ここ数年下降状況であることを、前回の議会で指摘されていた。耳に痛い議員の声も、事実であれば、それを真摯に受け止めていただき、「子育て日本一の環境づくり」が、絵に描いた餅に終わることのないよう期待したい。

kawakami
 

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