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袖ケ浦市議会傍聴記 ~その4~ [議会ウオッチング]

傍聴記で抜かしてはならない質問に篠崎典之議員の質問がある。時間が早まり、当初予定を20分繰り上げて質問は始まった。篠崎議員は大綱3点の質問項目の初めに「斎場及び火葬場建設の在り方」をあげている。2点目は環境行政についてということで「産廃施設(株)新井総合の第3期拡張計画」をあげ、3点目に「平和と危機管理についてと」題して、木更津基地へのオスプレイ配置問題を取り上げた。

結果的にはその殆どの時間を火葬場問題に費やしてしまったが、それだけに火葬場をめぐる問題が次々と明るみに出てきた感じがした。以下細部を除きそのポイント5点を紹介していきたい。

1、 まず年度内に書面による基本合意文書を成立させたい・・との答弁に、一度合意したら後戻りはできな
い。基本合意の内容を明らかにすることを要求した。その追求に対し、内容は方向性程度で、具体的なことは白紙。なおなぜ年度内かとの質問に、時期も一応の目安で、こだわるものではないとの答弁であった。

2、 木更津市議会質問では、合意しなかった場合は単独建設をするとの答弁があったという。なお33年供用を目指しているとのことである。

3、場所について合意してから基本合意ということにはならないか・・・場所は時間をかけて話し合う。

4、袖ケ浦市の現状を確認し、圧倒的に市原市利用である現状を明らかにした後、市原市とのシュミレーション
はしたのかという質問に、驚いたことに一切行っていないという答弁。その理由は、建設計画時点で共同利用の可能性について申し入れた所、その返答が「市原市の将来設計を見通した建設なので、他市からの利用は計画に入っていない。」との返答であったため、今回も最初から除外した・・との返答であった。その上、今後も市原市に呼びかける意思は一切ないとのことである。~建設時と、供用開始から15年経緯した現在では状況が違うことを指摘しても、かたくなに呼びかけ拒否であった。~
★市原市稼働後、稼働率の実態が低かったこともあり、南袖地購入時点直前に、袖ケ浦市特別職5名の一致した意見で、市原市田中収入役を窓口に、共同運営の申し入れを行いほぼ合意に達していたという事実がある。しかし、小泉市長の方針変更で実現に至らなかった・・政策研調査グループ

5、基本合意を交わす前に市民意見を直接聞く機会を設定する意思はないのか・・との質問には、議会には報告
はするが、市民の皆さんには時期を見て説明する。この問題についての意見交換はなじまない・・との答弁
つまり、市民は蚊帳の外ということ。
★北側開発もJRも市民には事前に何も情報提供せず、結論が出てから市民に『説明』をするという態度であった。
北側でもJRでもそれではダメだということを何も学んでいない。依然、市民を信用せず、市民の知恵を活用せず、市民参画や市民協働をお題目だけにしている出口市政に怒りを覚える。
   (★星印は筆者コメント)
 最後に、情報開示を100%することを、市民との意見交流を強調してこの件を終えている。
突然提起されたと思ったら、行政の一方的急展開の火葬場問題である。一般質問でようやく現状をつかむことができた。市民がこの実情を聞いたらきっと、そのやり方と市民無視に、怒りを覚える方が圧倒的であろうと思う。胸の奥から怒りの炎が燃え上がってくる傍聴であった。
                 kawakami


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