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小出裕章先生の講演~参加の感想~ [原発災害]

鴨川の町はずれ、小さな集落の廃校になった学校跡の公民館で、小出裕章さんの講演会が開かれた。会場は100人くらい入る広さしかなかった。勿論、満席で立見席もできてしまった。高野孟さんという、かって「サンデープロジェクト」のコメンテーターをしていらしたジャーナリストが主宰の「大山村塾」が企画し、実現するまで一年間かかった集いであるという。

小出さんは、淡々と歯切れよく、そしてゆったりと、素人の私たちにもよくわかるように、熱を込めて具体的に話された。

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「原子力の仕組み~なぜ大都市に設置できないのか~」

「福島事故と広島原爆との比較」

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「福島原発の現状~汚染水の状況を含めて」

「放射性物質の~特にセシウムを中心に~飛散状況・海洋汚染状況」

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「法治国家の放棄~棄民化された国民~」

「原子力学者としてこれから何をなすべきか」
注釈:1万人・シールトとは「1シーベルトを浴びた人が1万人」いた場合を指します。30代を中心に幼いほど甚大な影響を受けることを数値で示しています。

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これを見ても分かるように放射能は子供に甚大な影響を与えると言う事だそうだ。「子供に責任はない。今まで原発建設を容認してきた私たち大人に責任がある」とも話された。痛感しました・・。

以上がお話の概要です。・・ひとつひとつ諄々と話された・・というより訴えられた。
終わった後の質問にも、率直に答えておられた。

改めて、心から、国と東電に対する怒りが込み上げてくる。国とは、支配体制と、彼らの利権を守る機構であることを、はっきりと証明した事故である。

「原子力正しい理解で豊かな暮らし」という看板の街に、人っ子一人なく、被爆した家畜が倒れている。そんな画像が、お話の中に出てきたが、これ1枚がすべてを物語っている。(画像のタグをghosttown2.jpgにしました)
ghosttown2.jpg

日本国民は、国から幾たび棄民扱いを受けたら怒りに燃え上がるのであろうか・・・・

過日、お隣の木更津市で、「日本はアメリカの51州目」とまでいわれた時の元首相が「原発反対」の講演をしたという・・・なんと空々しいことか・・・・

日本のマフィアともいうべき「原子力ムラ」に抗して生きてこられたすごい人は、堅苦しい学者さんでもなければ、華々しいスターでもなかった。袖ケ浦から一緒に出掛けた会員の仲間と同じ雰囲気をお持ちだった。

怒りがやや落ち着いたとき、そんなすごい方を身近に感じたことを、日本の未来と重ね合わせ、燭光を見出した想いとともに、少し心が温かくなった・・・。

                                kawakami と二人の仲間 共同執筆

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