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環境影響評価方法書に対する意見 [火力発電所]

 お隣の市原市にお住いの永野さんから、下記意見が届けられた。ありがたいことだ。なお永野さんは「東京湾の会」の共同代表でもあることを付記する。     kawakami


2020/07/29

(仮称)千葉袖ヶ浦天然ガス発電所建設計画 環境影響評価方法書に対する意見

永野 勇

下記の理由により、今回の建設計画はとりやめるべきである。

・千葉県はこれ以上火力発電を設置する状況ではないこと。
千葉県内発電実績に対し県内需要実績は36.4%であり、実に63.6%が県外使用である。
また県内の発電実績は国内で一番である。(千葉県だけで国内の11%を発電している)
(資源エネルギー庁発表データの2016年~2019年度の累計値 詳細は、添付資料
「千葉県と神奈川県の発電実績と需要実績(累計)」を参照のこと。)

このように、千葉県は県外のために発電所を設置し、大気や海洋への汚染物質だけを引き受けている状況である。従って電力の需給状況からしてこれ以上千葉県に発電所を新設する必要性は全くない

・かって千葉県は公害問題が大きな社会問題になり、多くの公害排出企業等の協力により、曲がりなりにも現状を迎えている。今回の新設に伴い、窒素酸化物やCO2や温排水(3台で49㎥/s)が多量に発生する。従ってこれ以上汚染物質を増やすべきでないことを十分に理解して頂きたい。

 なお、どうしても天然ガス発電所を建設したいのであるなら、設備更新か千葉県以外で建設すべきである。

・異常気象防止のため、これ以上CO2や温排水を増やすべきではない。
  異常気象については、2018年:西日本豪雨、2019年:東日本豪雨、2020年は九州豪雨等列挙にいとまがない。そしてこの異常気象は世界各国で発生している。この原因はCO2等の地球温暖化ガスであると指摘され、そのため各国ともCO2の排出低減対策に強力に取り組んでいる。このような状況の中で日本はCO2排出が世界5位と多く、率先してCO2の排出を低減していかなければならず、今回の新設に伴いCO2が年間640万トン以上も増える火力発電は新設すべきではない。

▲ 千葉県と神奈川の発電実績と需要実績(累計)・・永野さん作成の一覧表もあるが、私の技術では掲載不能なので残念ながら割愛する。貴重な資料として別途活用させていただきたい。 かわかみ



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