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「小櫃川の水を守る会」機関誌 6 [小櫃川の水を守る会]

今、黙っていてはいけない  
                                古田一美 
 
はじめまして。古田と申します。
私は2010年より都内と君津を往き来し、一昨年君津の小櫃地区に移住してまいりました。
高速を降りてから小櫃の家に着くまでの、のどかな田園風景。久留里の綺麗な水。
小糸の空気の柔らかさや亀山、清和などの森。生き生きと元気な植物たち。

都心から1時間ほどで、こんなに豊かな風景が残っている事や、ご近所の方々の穏やかな優しさ。
毎週のように君津の家に来る度に、少しづつこの場所に魅かれていきました。
そして移住を決めました。

最終処分場のことは薄っすらと知ってはいましたが、今回の裁判の事と詳細を友人から聞き、本当に驚きショックを受けました。
人が生きて出すゴミが、自然を破壊してしまう現実。ゴミは人間の多い今の時代、大きな問題だと思っていますし、自分自身もゴミを出さないわけではありません。
ですが何故水源地に処分場を?しかも漏洩を起こしているのに許可??

木を倒し、水源の上にゴミが投げ込まれ、環境を台無しにしてしまう。
放射性物質や重金属などが水に流れ出てしまう可能性。源流に作るという事は、その先の海にいたるまでの全てが汚染されてしまうかもしれないという事。
谷が深くゴミを持ってくるのに都合が良いから。お金になるから。
人の都合と経済を優先させて、生き物、植物や土や水が取り返しのつかない事になっていく。
それは結局人にも還ってくる。

当たり前だと思っている豊かさが汚染されてしまったら取り戻すことはできるのでしょうか。
その間、人や他の生き物は、植物はどのように生きていくのでしょうか。

チェルノブイリや福島のように、この場所もなってしまうのではないでしょうか。
子供たちやその次に生きる人たち
人だけでなく生き物や植物にも
荒れた土地や水、大きな負担、健康被害の可能性ではなく
豊かな、健やかな自然と暮らしであってほしい。
知って、この土地に関わったものとして黙っていてはいけない。
私自身はそんな思いで原告にならせていただきました。

勉強会は処理場の事を具体的に知り、その怖さも思いも、ますます強くなりました。
この事を知って動いていく方々が増え
食い止めるための大きな力になっていく事を願っています。
そのためにできる事を私もしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、
おびつ川通信をお読みの皆さまは、きっと早くから最終処分場の事で動いてこられた方が多いのかと思います。水の勉強会で守る会の方々が詳しく調べた資料を拝見しました。
長きにわたり、時間もお気持ちもエネルギーのいる活動を続けてきて下さって
本当にありがとうございます。

擁壁.PNG



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